映画
――今回も仕掛けは多かったと思いますが。
日本を “普通の国” にするべく憲法改正に着手する首相(田口トモロヲ)は、憲法9条を愛する夫人(中原翔子)と対立していた。緊迫する情況下で、アメリカ大統領が何者かに呪い殺される。
『紳士同盟』(1986)の原作の小林信彦と那須博之とは意気投合したようだった。
最近、不評の映画がネットで炎上し、罵倒の中に「令和の『デビルマン』」という文句があった。那須博之監督の映画『デビルマン』は2004年に公開されてすさまじい悪評が立ち、以後は不出来な作品を非難する際に「〇〇版デビルマン」などいう惹句が出てくる始…
【『ひめゆりの塔』】 渡辺美佐子氏の映画デビュー作は、今井正監督『ひめゆりの塔』(1953)。
戦乱で孤児となった者たちは隕石で超能力を身につけた少年と出会った。成長した彼らは真田十勇士(中村錦之助、渡辺美佐子、ジェリー藤尾、ミッキー・カーチス、米倉斉加年、河原崎長一郎、常田富士男、岡村春彦、春日俊二、大前均)となって戦う。
【アイドルのいる世界 (2)】 中森「2007年に映画美学校で塩田監督を紹介されて、お会いするのはそれ以来で15年ぶりなんですけど。「お会いしたかったです。監督が変態なのは判ってますから」って言ったら不審な顔をされた(一同笑)。『月光の囁き』(1999)…
【アイドルのいる世界 (1)】 中森「監督は、アイドルはどうなんですか」 塩田「ぼくは知識がないんですよ。中森明菜で止まってる(笑)」
重い病いを抱える高校生・由希(新谷ゆづみ)は奔放で謎めいた麻希(日髙麻鈴)に魅せられた。由希は麻希をボーカルにして、軽音部の祐介(窪塚愛流)も交えてバンドを結成する。だが3人のあやうい関係は祐介の父(井浦新)なども巻き込み、思いもかけない方…
ホンマ「(『きわめてよいふうけい』〈2004〉)中平(中平卓馬)さんがタバコに火をつけるシーンで、なかなかつかない。普通の人は、ああはならないんですよ。子どもにマッチで火をつけてくださいって言うと、押したり引いたりしていろんなやり方をする。そ…
写真家・中平卓馬の60代の姿を追ったドキュメンタリー映画『きわめてよいふうけい』(2004)。中平は伝説的な評論集『なぜ、植物図鑑か』(ちくま学芸文庫)でも知られるが、発表後の1977年に倒れ、記憶と言語に障がいが残った。
何でぼくが熊井啓さんの新聞記者物、本日の森崎東さんの刑事物(『帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚』〈1980〉)に対してささやかな悪口を言うのか(笑)。フィクションの存在を否定するつもりはありませんし、ドキュメンタリーの中に嘘もありますね…
1948年1月26日、帝銀事件椎名町支店で行員ら12人が殺された。検事(橋本功)や警部補(田中邦衛)らは画家・平沢貞通(仲谷昇)をマークする。
【マンガについて (2)】 金子「石ノ森章太郎さんが『マンガ家入門』(講談社)を書いて」
【日活での若き日 (2)】 宮崎「日活に入ってからも、深大寺の坂を自転車で通ってた?」
【高校時代の想い出 (2)】
「キネマ旬報」や『映画イヤーブック』シリーズ(現代教養文庫)などでユニークなイラストを提供してきた映画イラストレーターの宮崎祐治氏。宮崎氏のイラストを特集した「調布映画展」が2月から3月にかけて開催中で、宮崎氏と金子修介監督とのトークが行わ…
【大島新映画と大島渚】 鈴木「新監督にお伺いしたかったんですけど、大島渚監督はドキュメンタリーとは一人称であるべきで主観的につくれよ、お前はどう見たんだというのを出せとおっしゃってますけど、新監督もご自身で出ていらっしゃいますね。渚イズムを…
【是枝監督と『忘れられた皇軍』(2)】 大島「「NONFIX」はたくさんやっていらっしゃいますもんね」
日本軍として戦って負傷した韓国人たちは、戦後に元兵士に与えられる軍人恩給が支給されなかった。その方々の姿を映し出した衝撃的なドキュメンタリー番組『忘れられた皇軍』(1963)。
【松岡錠司監督の作品】 渡辺「松岡さんはとにかく変な監督です(笑)。初めてお会いしたのが『アカシアの道』(2001)」
【養成所と日活時代の想い出 (2)】
息苦しい生活を送るサラリーマン(藤村有弘)はひょんなことから出会った女性(渡辺美佐子)に魅せられた。暴力団組長の妻でクールな雰囲気の彼女だが、実は競輪選手(川地民夫)に入れあげていた。
【サチ子と先生 (2)】
【サチ子と夏子の人物像 (2)】
病んだ母親と暮らす中学生・サチ子(宮崎あおい)。学校に行かずに当たり屋(石川浩司、沢木哲)とつるんでいたが、そのひとりはトラブルに巻き込まれてしまう。友人の夏子(蒼井優)が心を砕き、学校に通うことになるも今度は母の再婚相手(天宮良)に襲わ…
【新人のころの想い出】
【『白か黒か』(2)】
日光で若い女性の扼殺死体が発見された。刑事たち(笠智衆、根上淳、殿山泰司)はダニエル修道士(ベルナール・ヴァーレ)をマークし、新聞記者(田宮二郎)も熱心に追跡するが、ダニエルは突如帰国してしまう。
【『火の鳥』の時代(2)】