書籍
「噂真」休刊。編集長の食指が動くネタというと…。
1979年から2004年まで刊行されていた月刊誌「噂の真相」。信憑性が低い話もどんどん載せてしまって物議を醸したゲリラ誌だが、その編集長を務めた岡留安則が休刊直前(2004年4月12日)に編集者の花田紀凱、中田美香のインタビューに応じている。
2023年秋に逝去した山田太一の追悼として一周忌に放送されたのが『山田太一からの手紙』(2024)である。他に山田の追悼番組は『クローズアップ現代』の「山田太一 生きる哀しみを見つめて」(2023)や『TBSレビュー』の1回分、『あの日 あのとき あの番組 …
2025年1月27日に行われたフジテレビの10時間記者会見にて、特にきびきびとした対応をみせたのが遠藤龍之介副会長(当時)であった。遠藤は80年代からさまざまな作品を制作しており、その歩みを簡単に追ってみたい。
さまざまな映画監督の若き日を追った『デビュー作の風景 日本映画監督77人の青春』(DU BOOK)は優れたルポルタージュだが、その著者・野村正昭がかつて、仕事が厭になったなどと記していて何となく印象に残っていた。調べてみると2007年に季刊誌「映画芸術…
【『春への憧れ』】
【『東京幻夢』(2)】 志水「(『東京幻夢』〈1986〉では)ハイビジョンでということで私の顔に立体的なほくろをつけてみたり。それが映るだろうかと。
東京の片隅で昔ながらの写真館を営む男(堀内正美)。谷中や根岸をさまよい、古ぼけた洋館などを撮影する男の視界に謎の女(志水季里子)が現れて、男は翻弄される。
【『波の盆』の立ち上げ (2)】
ハワイに暮らす日系1世の老人(笠智衆)の前に、日本から来た孫(石田えり)が現れる。老人は想い出の中で亡くなった妻(加藤治子)や息子(中井貴一)と語らっていた。
【パネルトーク (2)】 江戸川乱歩はエッセイも多数遺している。
【第7~9巻について (2)】 金子「次に新人への配慮です。江戸川乱歩賞を取った作家たち、仁木悦子の作品が映画化されるとか、そういう記事をご本人に送ったと書いてあるんですね。陳舜臣さんの地方紙の記事も送ったと。戸川昌子さんは送ってないのかな、何か…
【第7~9巻について (1)】 貼雑年譜の第7~9巻は金子明雄氏が担当。乱歩が巨匠となった時代である。
【第3巻について (2)】 石川「この後の時代ですけど探偵小説会の土曜会が発足します。その案内を乱歩が手書きで書いています。新聞記事と対照化させて載せていて、自分の原稿と報道とが両側から見える。 戦後に行われた、戦争協力の調査票。乱歩が恐れていた…
【第3巻について (1)】 貼雑年譜の第3巻(戦時下の時代)は石川巧氏が担当。 石川「第1、2巻は既に復刻されました。このセンターの仕事に携わって20年近くになるんですけれども、先日のNHKの番組の撮影で初めて貼雑年譜の現物を見ました。普段は図書館の貴重…
作家・江戸川乱歩が膨大な資料を貼りつけたスクラップの自分史・貼雑年譜。全9冊のうち、3巻目以降は未公開だったが、2023年にオンライン公開されることになった。公開を記念して同年11月に立教大学大衆文化研究センターでシンポジウム “江戸川乱歩自筆資料…
【スタジオ・ゼロの時代 (2)】 「おたのしみアニメ劇場」のころに、鈴木氏は自主制作のアニメ「点」(1971)も制作。
【スタジオ・ゼロの時代 (1)】 1963年、鈴木氏はトキワ荘の仲間(藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎、つのだじろう、赤塚不二夫)とスタジオ・ゼロを設立して独立。当時30歳だった。
テレビ『おそ松くん』(1966)や『パーマン』(1967)などさまざまなアニメ作品を手がけるアニメーター・演出家の鈴木伸一。2023年に鈴木氏のエッセイ『アニメと漫画と楽しい仲間』(玄光社)が刊行され、同年10月に御茶ノ水でトークイベントもあった(以下…
【アニメーションの仕事 (2)】 最近は『名探偵コナン』(1996)にも参加。「東京婆ールズコレクション」「スマイルの里の陰謀」「天才レストラン」などシュールさで賛否両論を呼んだ。『ルパン三世』(1979)のころからのつき合いの飯岡順一が手がけている。
(『コレヒドール戦記』〈1945〉では)ジョン・ウェインが哨戒艇の機関士で、日本軍によって右手に傷を負ってしまう。『捜索者』でも、多くの映画で右手を傷つけられる。拳銃を撃つなという天の采配かもしれませんが、ジョン・ウェインはコレヒドールの病院…
太平洋戦争中のフィリピン戦で負傷したライアン中尉(ジョン・ウェイン)は、病院で看護師(ドナ・リード)と出会う。
【仕事でのエピソード (2)】 寺田「私がどうして実相寺とこれだけ長くやったかというとね、私は文句を言わない(一同笑)。「はいはいはい」と。息を止めろと言われれば止めるし、前へ来いと言われたら前へ行く。
【若き日のテレビ局時代 (2)】
『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)、『屋根裏の散歩者』(1992)などの実相寺昭雄監督に関して、貴重な証言を集めた『実相寺昭雄見聞録』(キングインターナショナル)。その第二集の発行に合わせて、実相寺作品の常連だった寺田農氏の…
【俳優について (2)】
【『ジェットマン』について (3)】 井上「(『鳥人戦隊ジェットマン』〈1991〉で)香は田中弘太郎にふられるじゃない?」 若松「田中弘太郎にふられたわけじゃない。天童竜に(一同笑)」 井上「(香を演じる岸田里佳は)「私、実生活でふられたことないので…
在日韓国人である自らの家族を描いてきたヤン・ヨンヒ(梁英姫)監督が、母を取り上げた『スープとイデオロギー』(2022)。母は済州島四・三事件の体験者でもあり、作中では事件についても語られ、その静かな生々しさは衝撃的である。2023年2月に高円寺で上…
『3番テーブルの客』(1996)のスペシャル版「3番テーブルのもう1人の客」は、台本の遅れによって舞台が初日を迎えられずにパニックに陥っているところから始まる。
かつて歌手だった男は、いまは劇場の前に位置するカフェで働いている。ある日、別れた妻が偶然カフェに現れ、男はいまも歌っていてきょうは劇場で著名なビビ萩原と共演するんだと懸命に見栄を張った。だがその元妻の正体こそが…。