私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

書籍

森達也と『100人のバカ』(佐高信・岡留安則編著)(2)

「休刊6ヶ月前から開始した休刊宣言のカウントダウンで、『噂の真相』編集部は創刊以来、最高に忙しい日々を送る事態になり、休刊して以降も筆者自身の単行本の執筆やテレビでのレギュラーの仕事が続いていたので、この本の企画が潰れたことすらもすっかり忘…

森達也と『100人のバカ』(佐高信・岡留安則編著)(1)

『A』(角川文庫)や『職業欄はエスパー』(同)、佐村河内守を描いた映画『FAKE』(2016)などで知られる森達也。その森が佐高信・岡留安則編著『100人のバカ』(七つ森書館)をかつて書評で取り上げた。編者の佐高は「『噂の真相』に連載された「7人のバカ…

那須博之の志と死・『ビー・バップ・ハイスクール』『紳士同盟』『デビルマン』(2)

『紳士同盟』(1986)の原作の小林信彦と那須博之とは意気投合したようだった。

那須博之の志と死・『ビー・バップ・ハイスクール』『紳士同盟』(1)

最近、不評の映画がネットで炎上し、罵倒の中に「令和の『デビルマン』」という文句があった。那須博之監督の映画『デビルマン』は2004年に公開されてすさまじい悪評が立ち、以後は不出来な作品を非難する際に「〇〇版デビルマン」などいう惹句が出てくる始…

森卓也と「本音を申せば」(小林信彦)

評論家の森卓也が作家の小林信彦を攻撃した(「映画論叢 59」)。 両者は50年以上のつき合いで、小林の最新エッセイ『日本橋に生まれて』(文藝春秋)にも森の名は登場する。筆者は双方の著作を読んできて、てっきり気の置けない間柄だと思っていたので困惑…

ホンマタカシ トークショー レポート・『きわめてよいふうけい』(1)

写真家・中平卓馬の60代の姿を追ったドキュメンタリー映画『きわめてよいふうけい』(2004)。中平は伝説的な評論集『なぜ、植物図鑑か』(ちくま学芸文庫)でも知られるが、発表後の1977年に倒れ、記憶と言語に障がいが残った。

山際永三 トークショー レポート・『帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚』(2)

何でぼくが熊井啓さんの新聞記者物、本日の森崎東さんの刑事物(『帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚』〈1980〉)に対してささやかな悪口を言うのか(笑)。フィクションの存在を否定するつもりはありませんし、ドキュメンタリーの中に嘘もありますね…

宮崎祐治 × 金子修介 トークショー(調布映画地図展)レポート(4)

【マンガについて (2)】 金子「石ノ森章太郎さんが『マンガ家入門』(講談社)を書いて」

宮崎祐治 × 金子修介 トークショー(調布映画地図展)レポート(3)

【日活での若き日 (2)】 宮崎「日活に入ってからも、深大寺の坂を自転車で通ってた?」

奪う男と貴島誠一郎・『ずっとあなたが好きだった』『青い鳥』(2)

『ずっとあなたが好きだった』(1992)の最終話のラストシーンも蝶で、DVDソフトにも蝶が無気味にデザインされて作品のキービジュアルだが、演出家でも脚本家でもなく現場の美術スタッフ(島田孝之)の発案だったという。

奪う男と貴島誠一郎・『ずっとあなたが好きだった』『青い鳥』(1)

90年代から2000年代にかけて多数のヒット作を送り出した、TBSの貴島誠一郎プロデューサー。その代表作として知られる『ずっとあなたが好きだった』(1992)と『青い鳥』(1997)との共通項について振り返ってみたい。

塩田明彦 × 文月悠光 トークショー レポート・『害虫』(3)

【サチ子と先生 (2)】

岩井俊二 トークショー(市川準監督特集)レポート・『トキワ荘の青春』(3)

【映画の構造について (2)】 岩井「『スワロウテイル』(1996)は『漂流姫』(1986)と篠田(篠田正浩)監督の『はなれ瞽女おりん』(1977)を掛け算して2で割ったみたいな。

岩井俊二 トークショー(市川準監督特集)レポート・『トキワ荘の青春』(2)

【マンガの世界 (2)】

実相寺昭雄 メモリアルコンサート 3 “遊びをせんとや生まれけむ”(語り:寺田農)レポート

11月、代々木上原にて “実相寺昭雄メモリアル・コンサート3 遊びをせんとや生まれけむ” が開催された。筆者は前2回には行くことができず、今回ようやく参加できた。

山根貞男 × 寺田農 × 岡島尚志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(5)

【映画の定義】 山根「本当は10年前に出てるとよかったと思うんですね。20年くらいの間に映画ってどういうものだという規定が揺らいできてる。

山根貞男 × 寺田農 × 岡島尚志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(4)

【正確性について (1)】

山根貞男 × 寺田農 × 岡島尚志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(3)

【事典制作の裏側 (3)】 寺田「分冊でなく1冊というのがね。『家庭の医学』(主婦の友社)ではないけれども(笑)決して高いものではない。どこから読んでも面白い」 山根「面白く書いてるわけではないんですが(一同笑)面白くなってるのかな」 寺田「無人…

山根貞男 × 寺田農 × 岡島尚志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(2)

【事典制作の裏側 (2)】 山根「戦後は判るわけですよ。ところが1920年前後は資料がほとんどないし、あっても信用できるか判らない。事典ですから裏をとるわけで、それもひとつじゃなくていくつかの資料を合わせてこれでいけると。例えば何分っていう長さが、…

山根貞男 × 寺田農 × 岡島尚志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(1)

100年以上の日本映画のデータを収めた『日本映画作品大事典』(三省堂)は1998年から22年の歳月をかけて制作され、今年6月に刊行。

遠藤倫子 × 樽本周馬 トークショー レポート・『女教師 汚れた噂』(3)

【選出された作品の解説 (2)】 樽本「遠藤さんに前に借りて感銘を受けたのが、藤井(藤井克彦)監督の『団鬼六 花嫁人形』(1979)。あれもいどあきお脚本でした。ほんとに傑作ですよね。原作は団鬼六ですけど、絶対に書いてないだろうという台詞が」

山田太一 講演会@いわき演劇鑑賞会(2003)

山田太一先生は、2003年に福島県いわき市にて講演を行なった。小説作品『異人たちとの夏』(新潮文庫)などについて述べられており、いまはなくなってしまったのでいわき市のサイトより引用したい(明らかな誤字は訂正した)。なお文中に「40代の終わり」と…

杉井ギサブロー × 古川雅士 × 丸山正雄 トークショー レポート・『哀しみのベラドンナ』『片腕』(5)

【『ベラドンナ』第2弾の『片腕』 (2)】 杉井「丸山プロデューサーはときどき変なことを(笑)。『ベラドンナ』(『哀しみのベラドンナ』〈1973〉)がフランスで話題になってるんで第2弾をやりたいということで、それでスタジオに行ったら企画書ができてて。…

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(6)

【ビジュアル面と装幀(2)】 山根「経済的な問題ではなくてですか。書籍や雑誌でスチールを使うと1.3万円とられる」

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(5)

【本文レイアウト(2)】 瀧本「かな文字は詰めることができます」 鈴木「最初の見本組みでは作品名と本文との行送りを半行にしてるんですね。それを全部同じフラットな1行送りにしちゃった。メインタイトルとサブタイトルとみたいな階層を減らして、組版も…

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(4)

【シリーズ物の扱い】 瀧本「プログラムピクチャーのシリーズものはすごく重要で、しかし監督インデックスで扱っても作品の五十音順の配列にしても、どっちにしてもシリーズはバラバラになっちゃうと。どういうふうにシリーズが判るようにするかで議論しまし…

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(3)

【監督インデックスと作品解説(3)】 鈴木「2010年に原稿執筆が終わってたんですが、ぼくのところに舛田利雄が来たのは2010年(笑)。まだこんな大物が残ってたのか」 瀧本「申し上げにくいんですけどお願いした方に書いてもらえなかった項目がいくつかあり…

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(2)

【監督インデックスと作品解説(2)】 山根「ぼくが最初に呼ばれて、三省堂で鈴木さんとふたりで話したときは監督で仕分けるしかないと思ってました。すると編集部が牧野省三とか黒澤明とか書いたカードをつくってくれたんです。鈴木さんと会議室で、この監…

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(1)

100年以上の日本映画のデータを収めた大著『日本映画作品大事典』(三省堂)が22年の歳月を経て完成。編集は映画評論家の山根貞男で、ブックデザインは鈴木一誌が担当している。刊行を記念して山根、鈴木両氏と滝本多加志・三省堂社長によるトークショーが行…

別役実 インタビュー(2001)(1)

以下に引用するインタビューは、昨年亡くなった劇作家の別役実が2001年に不登校や家族について語ったものである。90年代から2000年代にかけては不登校が社会問題として取り上げられることの多い時代だった。