金子修介
【現場の想い出 (2)】 金子「(『毎日が夏休み』〈1994〉では)学校の廊下をバレエしながら走っていくシーンで、空中でくるっと一回転してスカートだけど見えない。超人のようで見事でした」
中学生・スギナ(佐伯日菜子)は母(風吹ジュン)や再婚相手の成雪(佐野史郎)と暮らしている。真面目に学校に通うふりをしているが、実は登校拒否していた。しかし成雪も秘密で会社を退職しており、ふたりは自宅で何でも屋を開業する。
最近、不評の映画がネットで炎上し、罵倒の中に「令和の『デビルマン』」という文句があった。那須博之監督の映画『デビルマン』は2004年に公開されてすさまじい悪評が立ち、以後は不出来な作品を非難する際に「〇〇版デビルマン」などいう惹句が出てくる始…
【マンガについて (2)】 金子「石ノ森章太郎さんが『マンガ家入門』(講談社)を書いて」
【日活での若き日 (2)】 宮崎「日活に入ってからも、深大寺の坂を自転車で通ってた?」
【高校時代の想い出 (2)】
「キネマ旬報」や『映画イヤーブック』シリーズ(現代教養文庫)などでユニークなイラストを提供してきた映画イラストレーターの宮崎祐治氏。宮崎氏のイラストを特集した「調布映画展」が2月から3月にかけて開催中で、宮崎氏と金子修介監督とのトークが行わ…
『信虎』(2021)での左伴氏は、父からは結婚を勧められるが強烈な母のせいで未婚だという設定。
武田信玄(永島敏行)の父・信虎(寺田農)は、信玄に追放されて京にいた。信玄危篤の報を受けて甲斐へ戻るが、信玄の息子・勝頼(荒井敦史)や家臣らと対立する。
【『あなた買います』について (2)】
【『青いソラ白い雲』(2)】 修介「(『青いソラ白い雲』〈2012〉)明るい気持ちになるかと思って(編集して)つなげてみたら、空を見上げたら放射能だらけ(笑)。これで明るい気持ちになるのかな。
アメリカに住んでいたお嬢さま育ちの主人公(森星)が帰国すると、父(渡辺裕之)は逮捕され、東日本大震災が発生。彼氏(近江陽一郎)から被災犬・ソラを託された主人公の奇妙な冒険が始まる。
『リンキング・ラブ』(2017)のクライマックスではメインのふたり(田野優花、石橋杏奈)がコンサート会場を離れてしまいピンチに陥るが、コンサートは予定通り開幕する。
益田「佐々木希さんがデビューされた…」 金子「「ヤングジャンプ」の何とかグランプリ。お芝居は始めていたけど、ダンスは?」 益田「いちばん怒られました。ダンス経験者が多すぎて、初日から何でみんなこんなに踊れるのって、めっちゃ大変でした(笑)」 …
21世紀の女子大生(田野優花)が1991年にタイムスリップ。若き日の両親(石橋杏奈、白洲迅)をくっつけるために、大学内でアイドルグループを結成して奮闘する。
【特撮のエピソード (2)】 箱根・大桶谷にてバラゴンとゴジラが戦う。
【本編の撮影現場】 仁科貴氏は『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)にも出演していた。
太平洋戦争の怨霊を背負って、日本を襲撃するゴジラ。謎の老人によって眠りから覚めた護国聖獣モスラ・キングギドラ・バラゴンが、ゴジラを迎撃する。
【ランドマークの破壊 (2)】 金子「『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(1999)の京都駅も、歓迎しますという感じで。だけどイベントのとき、京都のビルの人が 「私はガメラを許さない」と(一同笑)。
1990年代にファンの注目を集め、いまやマニアに神格化された平成ガメラシリーズ。「平成ガメラ4Kデジタル復元版 Blu-ray BOX」も今年改めて発売され、10月に六本木にて金子修介監督とボックス発売元のKADOKAWAの井上伸一郎代表取締役社長のトークショーが行…
【映画の与える影響】 堀切「映画で社会を、できるか判らなくても、変えたいという気持ちでやっています。テレビはなかなか本当のことを伝えてない。福島にもひとくくりでなく、いろんな現実がある。放射能の捉え方、避難するかとどまるか。野菜を食べようと…
【富山省吾プロデューサー (2)】 富山「ハリウッドの生み出した怪獣が天才ギーガー(H・R・ギーガー)の『エイリアン』(1979)。そのギーガーを映画界に招いたのがホドロフスキー(アレハンドロ・ホドロフスキー)の「DUNE」(未映像化)だったと聞いてびっ…
【金子修介監督(2)】 金子「低予算であっても魂を込め、アイドルの美脚を撮るためにも対社会的視点が必要かな(一同笑)。怪獣映画は、怪獣が嘘で他を厳しく選定しないとお客さんは納得しない。そのへんは、大森さんよりぼくのほうが厳しく設定を構築して…
『ゴジラ』(1954)から61年。昨2014年にはアメリカのレジェンダリー・ピクチャーズ制作の『GODZILLA ゴジラ』が大ヒット。日本でも久々のシリーズ最新作『シン・ゴジラ』が2016年に公開されることも発表された。
――ただ、それがリアルに描かれるので、無力な人間対ムチャクチャ抗い難い運命みたいなものが出てきて(「今回は大河ドラマの完結編みたいな意味合いがありましたね。人間が戦争や時代の流れに押し流されていくような。この映画の場合は怪獣という、あり得な…
――巨大怪獣と少女だとそんなじゃないんだけど、怪獣が等身大に近い幼体のときは、エロティシズムそのものを感じますね。 金子 その辺を隠さないで、追究しようという。最初は綾奈が繭に閉じ込められるシーンで「裸の綾奈が」って脚本に書いたりした。それで2…
1984年に『宇能鴻一郎の濡れて打つ』でデビューして以来、『1999年の夏休み』(1988)、『毎日が夏休み』(1994)、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)、『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)など多数の作品を発表してきた金子修介監督。