私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

荒井晴彦

荒井晴彦 × 足立正生 × 白石和彌 × 森達也 × 井上淳一 トークショー レポート・『濡れた賽の目』(3)

足立「(25歳で)当時から老けた青年だった(笑)。政治をやめて映画に来たのにまた政治に巻き込みやがってという、ロマンチックな虚無主義者みたいな風情だったよな」

荒井晴彦 × 足立正生 × 白石和彌 × 森達也 × 井上淳一 トークショー レポート・『濡れた賽の目』(2)

足立「おれみたいに乱暴なシナリオ書いてると、やくざってのは潔いストーリー展開ができるから便利なんだけどさ。あるいは人間がむき出しに描ける。ただ若松(若松孝二)さんは、それはやめろってんで。

荒井晴彦 × 足立正生 × 白石和彌 × 森達也 × 井上淳一 トークショー レポート・『濡れた賽の目』(1)

冬の港町で飲み屋を営む主人公(司美智子)。愛人である議員の秘書になった昔の男(国分二郎)やシベリア行きを夢見る若い男女(根津甚八、長田恵子)が現れる。

宮下順子 × 石橋蓮司 トークショー レポート・『赫い髪の女』(3)

【現場でのエピソード (3)】

宮下順子 × 石橋蓮司 トークショー レポート・『赫い髪の女』(1)

重機の運転手・光造(石橋蓮司)は赤い髪の女(宮下順子)と出会い、アパートに引き入れる。女の過去は謎につつまれていて、ふたりは諍いを繰り返しながら身体を重ね合う。

恩地日出夫 × 荒井晴彦 トークショー レポート・『めぐりあい』『昭和元禄 TOKYO196X年』『傷だらけの天使』(3)

【監督歴の回想 (2)】 『めぐりあい』(1968)での雨のトラックのシーンはよく知られている。

恩地日出夫 × 荒井晴彦 トークショー レポート・『女体』『あこがれ』『めぐりあい』(2)

【『女体』について (2)】 荒井「この牛殺しのシーンで叩かれて、評価もされず。ぼくは牛を殺したっていう記事を読んだ覚えがあるんですね。そんなに批判されることかな。きょう見てもそんなにすごくない」 恩地「ヤコペッティに比べればどうってことないよ…

恩地日出夫 × 荒井晴彦 トークショー レポート・『女体』(1)

いまは平凡に暮らす主婦(団令子)。彼女はふと、戦後の闇市を駆け抜けた時代を回想する。

荒井晴彦 × 吉田伊知郎(モルモット吉田)トークショー レポート・『笠原和夫傑作選』『昭和の劇 映画脚本家・笠原和夫』(4)

【笠原和夫の人間像】

荒井晴彦 × 吉田伊知郎(モルモット吉田)トークショー レポート・『笠原和夫傑作選』『昭和の劇 映画脚本家・笠原和夫』(3)

【仕事の方法論】 荒井「(笠原脚本を)やっぱり読むと自信なくなるよね(一同笑)。とても書けないなあと。全部が傑作ということじゃないと思うけどね。プロっていうのは妥協点をどっかでさがすんだなということが見えるホンもあるし、ほんとに書きたいこと…

荒井晴彦 × 吉田伊知郎(モルモット吉田)トークショー レポート・『笠原和夫傑作選』『昭和の劇 映画脚本家・笠原和夫』(2)

【『昭和の劇』】 吉田「1999年から『昭和の劇』(太田出版)のインタビューが始まります。山根(山根貞男)さんが深作欣二監督にインタビューしてると聞いたのがきっかけと」 荒井「何でインタビューは監督なんだ、いつもっていう。おれが脚本家の本つくっ…

荒井晴彦 × 吉田伊知郎(モルモット吉田)トークショー レポート・『笠原和夫傑作選』『昭和の劇 映画脚本家・笠原和夫』(1)

『仁義なき戦い』シリーズで知られる脚本家・笠原和夫の選集『笠原和夫傑作選』(国書刊行会)。

年始の日記たち

年末年始の動静というのは、時が流れても何となく覚えていたりする。そこで?手元にある本には年始に何をしたと書かれているか、読み返してみた。

ジャン・ユンカーマン × 小栗康平 × 荒井晴彦 × 松井良彦 × 堀切さとみ × 野中章弘 トークショー レポート・『日本国憲法』(5)

【飯島敏宏監督の発言】 司会の小中和哉監督は、テレビ『ウルトラマンダイナ』(1998)や『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013)、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(2006)といった特撮ヒーロー作品を撮っている。

ジャン・ユンカーマン × 小栗康平 × 荒井晴彦 × 松井良彦 × 堀切さとみ × 野中章弘 トークショー レポート・『日本国憲法』(4)

【映画の与える影響】 堀切「映画で社会を、できるか判らなくても、変えたいという気持ちでやっています。テレビはなかなか本当のことを伝えてない。福島にもひとくくりでなく、いろんな現実がある。放射能の捉え方、避難するかとどまるか。野菜を食べようと…

ジャン・ユンカーマン × 小栗康平 × 荒井晴彦 × 松井良彦 × 堀切さとみ × 野中章弘 トークショー レポート・『日本国憲法』(3)

【映画の力 (2)】 小栗「映画だと、語っている人の人間性が出ますよね。

ジャン・ユンカーマン × 小栗康平 × 荒井晴彦 × 松井良彦 × 堀切さとみ × 野中章弘 トークショー レポート・『日本国憲法』(2)

【松井良彦監督】 松井良彦監督は『追悼のざわめき』(1988)、『どこに行くの?』(2008)を撮っており、殊に前者は伝説的に語り継がれる。

ジャン・ユンカーマン × 小栗康平 × 荒井晴彦 × 松井良彦 × 堀切さとみ × 野中章弘 トークショー レポート・『日本国憲法』(1)

5月、早稲田大学大隈小講堂にてドキュメンタリー映画『日本国憲法』(2005)の上映と“映画監督と時代”と題されたシンポジウムがあった。

山田太一 × 荒井晴彦 トークショー レポート・『無法松の一生』(3)

【寺山修司と山田太一】 山田太一先生と学生時代に交友のあった故・寺山修司との書簡集『寺山修司からの手紙』(岩波書店)が、昨年出版された。

山田太一 × 荒井晴彦 トークショー レポート・『無法松の一生』(2)

【『無法松の一生』の作品論 (2)】 荒井「(『無法松の一生』〈1943〉の)ラストのモンタージュがあいまいになってる。白井(白井佳夫)さんは、切られたことで笑顔に純化されてるって書いています。検閲の功罪の功じゃないかって」

山田太一 × 荒井晴彦 トークショー レポート・『無法松の一生』(1)

荒くれ者の人力夫・無法松と陸軍大尉の未亡人を描いた映画『無法松の一生』(1943)。主演は阪東妻三郎で、未亡人役は広島原爆で犠牲になったさくら隊のメンバーである園井恵子が演じている。脚本は、伊丹十三の父・伊丹万作。

荒井晴彦監督 × 石内都 トークショー レポート・『この国の空』

太平洋戦争下の閉塞した日常を生きる、19歳の里子(二階堂ふみ)。母(工藤夕貴)とふたり暮らしだった家へは、焼け出された叔母(富田靖子)が転がり込んできた。いよいよ本土決戦が迫る中で、里子は隣に住む妻子持ちの男(長谷川博己)と関係を持ってしま…

池松壮亮 × 荒井晴彦 × 成田尚哉 × 安藤尋 トークショー レポート・『海を感じる時』(2)

【撮影現場のエピソード (2)】 成田「事務所は全編裸だと思った。だから男子禁制というか女性スタッフを多くしてぼくも現場には入れない。安藤、現場はどうだった?」

池松壮亮 × 荒井晴彦 × 成田尚哉 × 安藤尋 トークショー レポート・『海を感じる時』(1)

1978年に刊行された中沢けい『海を感じる時』(講談社文芸文庫)は60万部のベストセラーになった。当時から映画化の企画が進み、依頼を受けた脚本家の荒井晴彦は他の中沢作品を織り交ぜて脚色。だが結局、中沢は映画化を許諾しなかった。荒井は「女の原作者…

ひこうき雲のそのあとに・『母娘監禁 牝』(2)

母(吉川遊土)が主人公(前川麻子)を迎えに来るが、母は娘の前で男たちに輪姦されてしまう。母親が声を上げ始めると、主人公は冷蔵庫の中へ逃げ込んで涙を流す。ようやく母とともに解放された主人公は雨の中を走り出す。

ひこうき雲のそのあとに・『母娘監禁 牝』(1)

昨2013年に大ヒットしたアニメーション映画『風立ちぬ』に主題歌として使われたことで、荒井由実「ひこうき雲」がまた注目を集めた。この主題歌起用は宮崎駿監督ではなく、鈴木敏夫プロデューサーの発案によるものだった(「H」2013年7月号)。鈴木氏は主題…

荒井晴彦 × 成田尚哉 × 寺脇研 トークショー レポート・『残酷 黒薔薇私刑(リンチ)』(2)

【制作の背景】

荒井晴彦 × 成田尚哉 × 寺脇研 トークショー レポート・『残酷 黒薔薇私刑(リンチ)』(1)

今年5月から6月にかけてラピュタ阿佐ヶ谷にて、戦争をテーマにした官能映画特集というユニークな特集上映 “戦争と六人の女” が開催された。この企画は坂口安吾原作『戦争と一人の女』(2013)の公開を記念して行われることになったという。