映画
海外公演などの経験はあっても「旅がそんなに好きではない」三谷幸喜にとって単独渡航は挑戦であっただろう。それにしても「気分転換」をしたい折りは過去にもあっただろうに、ロンドン行きが何故この2010年というタイミングだったのか。本人の言う通り取材…
新作映画『スオミの話をしよう』(2024)の脚本・監督を務める三谷幸喜は「普段は、あの役者にあの役をやらせたら面白いぞ、みたいなところからストーリーを考える」(『三谷幸喜のありふれた生活3 大河な日日』〈朝日新聞出版〉)とジョークまじりで語った…
『ペットントン』(1983)や『どきんちょ!ネムリン』(1984)などの東映不思議コメディーシリーズやアニメ『忍たま乱太郎』(1993)などで知られる浦沢義雄先生。2013年2月に「京都の某ホテルにて」行われたという浦沢先生のインタビューを以下に引用したい…
【作品について (2)】 山﨑「この作品(『ラ・カチャダ』〈2019〉)の前に劇団はひとつ舞台をやってたみたいです。その次に母親がテーマでもっと長い作品をやろうということで動き出した。既に少し始まっていたところに監督が参加して(ドキュメンタリー制作…
エルサルバドルのシングルマザー5人が劇団 “ラ・カチャダ” を立ち上げた。その演劇は彼女たち自身の現実の人生、虐待や暴力や貧困を直裁に投影したものだった。
映画『ヒポクラテスたち』(1980)、『すかんぴんウォーク』(1984)、『「さよなら」の女たち』(1987)、『ゴジラvsビオランテ』(1989)など多彩な作品を連打した故・大森一樹監督。大森氏は大阪芸術大学教授で映像学科長も務めていた。その時期の思いを…
【不登校について】
中学生のこころ(声:當真あみ)はいじめが原因で不登校に。ある日、鏡に吸い込まれたこころは謎の孤城に迷い込み、リオン(声:北村匠海)ら同じく不登校の少年少女に出会った。孤城は仮面をつけた女性・オオカミさま(声:芦田愛菜)が君臨する不可思議な…
『死んでもいい』(1992)や『ヌードの夜』(1993)などで高い評価を受けた石井隆監督。その中で特に人気の高いのが『GONIN』(1995)である。2015年に続編『GONINサーガ』が発表され、公開時のインタビューを(いまは読めなくなっているゆえ)以下に引用し…
【日本の立ち位置 (2)】 ドラマをつくるときは自分の生きている時代を意識したり吸収したりしながらつくる。人間は時代と切り離せないもので、社会と全く隔離されて生きるなんていうのはリアリティを持たない。その時代の中で犯罪や恋愛や家庭崩壊があったり…
そのようなところで私が映画をじっと見ているうちに、顔面神経麻痺というものにかかってしまい、あるとき水を飲んだら全部左の口から出て来る。これはどうしたことかと病院にまいりました。不幸なことに東大病院だったんですけれども「ああいけない。顔面神…
1944年、偶然出会った娼婦・マノン(セシル・オーブリー)に魅せられたロベール(ミシェル・オークレール)。奔放なマノンはやがて身を持ち崩し、ふたりは破滅へ向かっていく。
【神秘とは何か】 塩田「「すべては神秘に始まり政治に終わる」っていう印象的な言葉についてはいかがですか?」
【光の恐怖 (2)】
劇作家(中原翔子)に、洋館に呼ばれた女優(河野知美)。彼女は劇作家の夫を略奪した過去があった。母を殺す役を演じるうちに女優はおそろしい疑惑にとりつかれていく。
故郷のしきたりのために結婚しなければならない主人公(竹村祐佳)は電車の中で出会った男(久保新二)に偽装結婚を依頼した。主人公のために雪の舞う新宿にマタギの許嫁(池島ゆたか)がトラクターで現れる。主人公の上司である探偵事務所の所長(螢雪次朗…
【登場人物たち (2)】 『PLAN 75』(2022)では、関連施設に勤める介護士役のステファニー・アリアン氏はフィリピン人。
75歳以上の高齢者が死を選択できる制度“プラン75”が実施された世界。ホテルの清掃の仕事を解雇された主人公(倍賞千恵子)は、プラン75の申請を考えるようになる。プラン75コールセンターのスタッフ(河合優実)は、主人公にお金をもらったりしながら揺れ動…
【実景を入れる構成 (2)】
【『病院で死ぬということ』の起用】 岸部「(『病院で死ぬということ』〈1993〉のキャスティングで)細かいことはあまり覚えてないんですけど、原作を読んで泣いた記憶はあるんですよ。それで監督から言われたのは、カメラはフィックスで撮っていくからアッ…
がん告知を受けた患者たちは老夫婦(山内明、橋本妙)や働き盛りの男性(塩野谷正幸)など、さまざまな人びとがいる。医師(岸部一徳)は患者や家族たちと静かに語らう。
森本:ロバのそばのアズ・スーン・アズというライブ・ジャズ・スナックがあって、小銭が貯まると菅野沖彦さんや本田竹彦さん達を聴きに行ってた。そこで、若き日の村上春樹さんが、ボーイさんをやってたんだって。俺、もしかしたら春樹さんにカレーライス運んで…
映画『青春の蹉跌』(1974)や『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987)、テレビ『人形劇 三国志』(1982)や『人形歴史スペクタクル 平家物語』(1993)の声の出演、『きかんしゃトーマス』(1984)のナレーションなど多彩な仕事で知られる森本レオは長年、高…
【青山監督のキャリア初期 (2)】 金原「佐藤さんは、青山(青山真治)作品では『Helpless』(1996)では記録・衣裳、その次の『WiLd LIFe』(1997)は脚本・記録として現場に入られています。
恋人(関口知宏)に別の女性に乗り換えられてふられた主人公(粟田麗)は、酔ってかけた電話で映画配給会社に務める男性(井浦新)と知り合った。その彼を翻弄しながら、主人公はかつての恋人にストーカー的な行動を繰りかえす。
【ディレクターズ・カンパニーの記憶 (2)】 長谷川「『太陽を盗んだ男』(1979)を撮ってさあどうすると思ってたんだが、角川春樹に嫌われたりして、どうやって監督するかと悩んでたんだな。
【『太陽を盗んだ男』について (2)】
原爆をひとりでつくった高校教師(沢田研二)が日本政府を脅迫。彼は自ら被爆しながら、刑事(菅原文太)たちと飄々と凄絶に戦う。
【アフレコの想い出 (2)】 山賀「森本さんは当時から有名な方ですから、やっていただけるならこういう感じだろうなって想像通り。アフレコ初日に音響監督の田代(田代敦巳)さんがぼくの横に来て「森本さんの台本見た? 読み込んでるよ。あれを見たら声優連…
【企画の発端】