私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

映画

遠藤龍之介プロデューサーの軌跡・『どきんちょ!ネムリン』『勝手に!カミタマン』『もりもりぼっくん』『ジュニア・愛の関係』

2025年1月27日に行われたフジテレビの10時間記者会見にて、特にきびきびとした対応をみせたのが遠藤龍之介副会長(当時)であった。遠藤は80年代からさまざまな作品を制作しており、その歩みを簡単に追ってみたい。

対談 澤井信一郎 × 金子修介 “アイドル映画の撮り方”(2003)(3)

地雷映画? 監督の仕事の受け方 高原「アイドル映画というか、商業作品の発注を受けるときはどういう基準で受けるんですか?」

対談 澤井信一郎 × 金子修介 “アイドル映画の撮り方”(2003)(2)

対談 澤井信一郎 × 金子修介 “アイドル映画の撮り方”(2003)(1)

『野菊の墓』(1981)や『Wの悲劇』(1984)、『早春物語』(1985)などで知られ、2021年に逝去した澤井信一郎監督。澤井氏は若い役者が主演の作品を撮ることが多かったが、金子修介監督とアイドル映画について語り合った対談があるので以下に引用したい(金…

野村正昭が隠棲していたころ

さまざまな映画監督の若き日を追った『デビュー作の風景 日本映画監督77人の青春』(DU BOOK)は優れたルポルタージュだが、その著者・野村正昭がかつて、仕事が厭になったなどと記していて何となく印象に残っていた。調べてみると2007年に季刊誌「映画芸術…

広岡由里子 × 犬童一心 × 尾形敏朗 トークショー(市川準監督特集)レポート・『BU・SU』『東京兄妹』『トキワ荘の青春』(3)

【桜子の人物造型】 犬童「(『BU・SU』〈1987〉では)高嶋(高嶋政宏)さんと富田(富田靖子)さんに比べて、広岡さんのやっている桜子はあっけらかんとしていますね。あのふたりははっきり挫折して人生の底辺ですべてに不満を持っているようですが、そうい…

広岡由里子 × 犬童一心 × 尾形敏朗 トークショー(市川準監督特集)レポート・『BU・SU』(2)

【撮影の想い出】 広岡「(『BU・SU』〈1987〉の最初の撮影は)神楽坂の阿波踊りだったような。阿波踊りに合わせて撮影しなきゃいけなかったので。ビアガーデンのシーンが最初だったような記憶があるんですけど…。唐突にあのシーンから撮影が始まった気がし…

広岡由里子 × 犬童一心 × 尾形敏朗 トークショー(市川準監督特集)レポート・『BU・SU』(1)

陰気でひねくれた女子高生・麦子(富田靖子)は、親元を離れて神楽坂で芸者の修行をしながら高校に通っていた。麦子はクラスで友人(高嶋政宏、広岡由里子ら)と知り合ったことなどにより変容し、文化祭で「八百屋お七」の公演に挑む。

志水季里子 × 中堀正夫 × 後藤勝彦 × 油谷岩夫 トークショー レポート・『春への憧れ』『東京幻夢』(3)

【『春への憧れ』】

志水季里子 × 中堀正夫 × 後藤勝彦 × 油谷岩夫 トークショー レポート・『東京幻夢』(2)

【『東京幻夢』(2)】 志水「(『東京幻夢』〈1986〉では)ハイビジョンでということで私の顔に立体的なほくろをつけてみたり。それが映るだろうかと。

志水季里子 × 中堀正夫 × 後藤勝彦 × 油谷岩夫 トークショー レポート・『東京幻夢』(1)

東京の片隅で昔ながらの写真館を営む男(堀内正美)。谷中や根岸をさまよい、古ぼけた洋館などを撮影する男の視界に謎の女(志水季里子)が現れて、男は翻弄される。

鈴木伸一 トークショー レポート・『アニメと漫画と楽しい仲間』(3)

【スタジオ・ゼロの時代 (2)】 「おたのしみアニメ劇場」のころに、鈴木氏は自主制作のアニメ「点」(1971)も制作。

鈴木伸一 トークショー レポート・『アニメと漫画と楽しい仲間』(1)

テレビ『おそ松くん』(1966)や『パーマン』(1967)などさまざまなアニメ作品を手がけるアニメーター・演出家の鈴木伸一。2023年に鈴木氏のエッセイ『アニメと漫画と楽しい仲間』(玄光社)が刊行され、同年10月に御茶ノ水でトークイベントもあった(以下…

クリエイターインタビュー 石井隆(2015)・『GONINサーガ』

『GONIN』(1995)の続編『GONINサーガ』を2015年に撮り、それを遺作として2022年に逝去した石井隆監督。『サーガ』の際のインタビューがいまは読めなくなっているゆえ、以下に引用したい。内容は痛々しいというか、苦労を重ねた氏がこの後に作品を発表する…

黒沢清 トークショー レポート・『台風クラブ 4Kレストア版』(2)

【『台風クラブ』について (2)】 相米慎二作品は長回しが多いだけに映画全体も長くなって、大幅にカットされてしまうことが多い。

黒沢清 トークショー レポート・『台風クラブ 4Kレストア版』(1)

台風が襲来した夜、中学生たちは学校に閉じ込められた。彼らはあやうい感情を爆発させる。 相米慎二監督(加藤祐司脚本)『台風クラブ』(1985)は中学生たちや彼らを取り巻く教師などのあやうさをクールかつ鮮烈に描いた傑作である。4Kリマスターが行われ、…

山際永三 トークショー レポート・『男が血を見た時』『たそがれ酒場』(3)

【新東宝入社と『たそがれ酒場』 (2)】

山際永三 トークショー レポート・『男が血を見た時』『たそがれ酒場』(2)

【三輪彰監督の想い出】

山際永三 トークショー レポート・『男が血を見た時』(1)

車を乗り回す10代の青年たち。そのグループに偶然合流した主人公(松原緑郎)は、令嬢(三ツ矢歌子)をめぐってリーダー(浅見比呂志)と三角関係に発展する。

浦沢義雄 トークショー レポート・『名探偵コナン』『人造昆虫カブトボーグ V × V』『暴れん坊力士!! 松太郎』『オペレッタ狸御殿』『がんばれいわ!! ロボコン』(5)

【アニメーションの仕事 (2)】 最近は『名探偵コナン』(1996)にも参加。「東京婆ールズコレクション」「スマイルの里の陰謀」「天才レストラン」などシュールさで賛否両論を呼んだ。『ルパン三世』(1979)のころからのつき合いの飯岡順一が手がけている。

浦沢義雄 トークショー レポート・『ルパン三世』『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』『ロボット8ちゃん』(2)

【『ルパン三世』】 脚本家デビューは『ルパン三世』(1979)の「カジノ島・逆転また逆転」。

岡田茉莉子 舞台挨拶 レポート・『さらば夏の光』

1968年、リスボンで出会ったふたりの男女(岡田茉莉子、横内正)。ふたりはパリ、アムステルダム、ストックホルム、ローマで何度も再会する。

中島丈博 × 井上淳一 トークショー レポート・『現代やくざ 血桜三兄弟』『元禄繚乱』(2)

【野上龍雄の想い出 (2)】 中島「ぼくは東映の『現代やくざ』シリーズもチャンバラも書きたくないから、作品上、野上さんに触発されたというのもないんで。野上作品もそんなに見てないんですよ」

中島丈博 × 井上淳一 トークショー レポート・『現代やくざ 血桜三兄弟』(1)

岐阜に大阪の暴力団が鉄砲玉の川島(小池朝雄)を送り込んできて武(菅原文太)、邦夫(伊吹吾郎)、宏(渡瀬恒彦)の三兄弟は動揺する。宏にいつも発破をかけられている信男(荒木一郎)は花売り娘(早乙女ゆう)に恋するが、彼女は川島に惹かれていた。

蓮實重彦 トークショー レポート・『コレヒドール戦記』(2)

(『コレヒドール戦記』〈1945〉では)ジョン・ウェインが哨戒艇の機関士で、日本軍によって右手に傷を負ってしまう。『捜索者』でも、多くの映画で右手を傷つけられる。拳銃を撃つなという天の采配かもしれませんが、ジョン・ウェインはコレヒドールの病院…

蓮實重彦 トークショー レポート・『コレヒドール戦記』(1)

太平洋戦争中のフィリピン戦で負傷したライアン中尉(ジョン・ウェイン)は、病院で看護師(ドナ・リード)と出会う。

寺田農 × 油谷岩夫 トークショー レポート・『実相寺昭雄見聞録』(3)

【仕事でのエピソード (2)】 寺田「私がどうして実相寺とこれだけ長くやったかというとね、私は文句を言わない(一同笑)。「はいはいはい」と。息を止めろと言われれば止めるし、前へ来いと言われたら前へ行く。

寺田農 × 油谷岩夫 トークショー レポート・『実相寺昭雄見聞録』(2)

【若き日のテレビ局時代 (2)】

寺田農 × 油谷岩夫 トークショー レポート・『実相寺昭雄見聞録』(1)

『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)、『屋根裏の散歩者』(1992)などの実相寺昭雄監督に関して、貴重な証言を集めた『実相寺昭雄見聞録』(キングインターナショナル)。その第二集の発行に合わせて、実相寺作品の常連だった寺田農氏の…

井上敏樹 × 海津亮介 × 若松俊秀 トークショー レポート・『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』『光戦隊マスクマン』『鳥人戦隊ジェットマン』(7)

【ドンブラザーズについて (3)】 井上「(『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』〈2022〉)つよし(鈴木浩文)も最初から上手かったね。劇団も持ってるし。