是枝裕和
【ドキュメンタリーとローラ(2)】 『もう一つの教育 伊那小学校春組の記録』(1991)の後半には、ローラをもとの飼い主の方に戻すか戻さないかについての討議がある。
【伊那小学校春組の学習(2)】
最近は『ベイビーブローカー』(2022)や『怪物』(2023)などで知られる是枝裕和監督。是枝氏は20代のころに、長野県にある伊那小学校春組に2年半通ってドキュメンタリー『もう一つの教育 伊那小学校春組の記録』(1991)を撮った。
【大島新映画と大島渚】 鈴木「新監督にお伺いしたかったんですけど、大島渚監督はドキュメンタリーとは一人称であるべきで主観的につくれよ、お前はどう見たんだというのを出せとおっしゃってますけど、新監督もご自身で出ていらっしゃいますね。渚イズムを…
【是枝監督と『忘れられた皇軍』(2)】 大島「「NONFIX」はたくさんやっていらっしゃいますもんね」
日本軍として戦って負傷した韓国人たちは、戦後に元兵士に与えられる軍人恩給が支給されなかった。その方々の姿を映し出した衝撃的なドキュメンタリー番組『忘れられた皇軍』(1963)。
(海外の観客のことは)あまり考えないようにしていて、意識はしてないですね。抜けた歯を屋根に投げるとか、西洋の人には判らない。ただ韓国に行ったら、上の歯は軒下に、下の歯は屋根にっていう風習はあります、と。アジアだと判ることはあるんですね。
日雇い労働者(リリー・フランキー)とその妻(安藤サクラ)、リフレ嬢(松岡茉優)、幼い男の子(城桧吏)、祖母(樹木希林)らは、日常的な万引きで生計を立てていた。実の親から虐待を受けていた女の子(佐々木みゆ)も加わって明るく暮らす6人だが、やが…
【現実と虚構 (2)】
【現場の想い出(2)】
1970年からつづく長寿番組『遠くへ行きたい』。そのスタート当初は故・永六輔がレギュラーを務めている。2月に高円寺で『遠くへ行きたい』の第1・16回の上映と今野勉・是枝裕和トークショーがあった。
【『カルテット』(2)】 坂元「(企画が)通ったのは、プロデューサーとディレクターががんばってくださって。ぼくは、こうしないと書けないと、ときに不機嫌になって。レアなケースですね。
【『それでも、生きてゆく』(2)】 坂元「被害者と加害者は、ぼく是枝さんの作品から学んだなと。『誰も知らない』(2004)のYOUさん、あれでいろんなことに気がついて。
テレビ『それでも、生きてゆく』(2011)や『最高の離婚』(2013)、『カルテット』(2017)などの秀作をコンスタントに発表している脚本家・坂元裕二。映画『歩いても、歩いても』(2008)や『海街diary』(2016)などのほかに論客としても知られる是枝裕和…
【若き日の想い出 (2)】 是枝「奥さんは“自分にとって夫の死はパーソナルなことだけど、夫が取り組んでいた福祉には公共的な側面がある。だから私が語るほうが夫も喜ぶだろう”と。ひとりの人間の中にパーソナルな部分とパブリックな部分がある。それを認識す…
【放送法と権力 (2)】 是枝「危機感を持ってる現場の人が、垣根を越えてどう連帯するか。報道局直轄でない、『クローズアップ現代』や『NHKスペシャル』の人たち。BPOとして支援できるか判らないけど。孤立すると、小さくなっちゃう。ぼくみたいに好き勝手言…
映画『誰も知らない』(2004)や『海街diary』(2015)、『海よりまだ深く』(2016)などを精力的に撮っている是枝裕和監督。