私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

寺田農 トークショー レポート・『ラブホテル』(4)

【その他の相米作品 (2)】

 『光る女』(1987)も大変な思いしてやったのに全部カット。おれもバカじゃないから、絶対切れないところに出てやろうとだんだん思うようになるわけだね(一同笑)。『雪の断章』(1985)は主役の3人(斉藤由貴榎木孝明世良公則)がこれからどうするかと決定的な話をするときの屋台の親父、これをやろう。

 この親父は工業デザイナーで、いまは屋台にいて、客の写真を撮るのが趣味でなおかつカセットテープでクラシックをかけるとか、おれが言ったわけだよ。相米相米慎二)は“いいね。ほんとに工業デザイナーに見えるかやってみろよ”と。このシーンは絶対切れないわけよ。カセットを裏返しにするところとかやって、3人が決定的な話をしていたらポラロイドで撮る。できましたよって渡す。普通の映画なら屋台の親父はただ黙々と働いてるだけだけど、決定的なことを喋るときにおれが撮ってあげたりする。すると喋ってる芝居が止まっちゃったりするけど、おれがそういうことをやるから大事な話が活きてくる。相米はそういうことが判っていたね。

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寺田農 トークショー レポート・『ラブホテル』(1)

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 にっかつロマンポルノ後期の傑作として知られる、相米慎二監督『ラブホテル』(1985)。

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