2019-01-01から1年間の記事一覧
鶴田浩二の遺作である傑作ドラマ『シャツの店』(1986)。セット撮影の多い作品だが、ロケもあった。1985年の秋に撮られているようで、34年後のロケ地訪問となる。 【目黒のアパート】 第2話
【『太陽を盗んだ男』について(2)】
【『太陽を盗んだ男』について(1)】 長谷川「映画の世界に入って、山(山崎裕)さんと会ったんだよ。今村プロで。年上なのに山と呼んでしまって、山、ゴジできょうまで来てます。おれが海外で撮ったドキュメンタリーはほとんど彼がキャメラマンです。
映画『青春の殺人者』(1976)と『太陽を盗んだ男』(1979)により日本映画史にその名を刻む長谷川和彦監督。その他に『青春の蹉跌』(1974)やテレビ『悪魔のようなあいつ』(1975)などの脚本でも知られる。
この間、荷物の整理をしてたら先生の直筆の年賀状があったんです。鉛筆で全部書いてらっしゃるの。それも良い和紙で。これを額にしようと思って、鏡台の前に置いてあるんです。ステキですよ。ほんと、宝物です。
いまだ継続するテレビ『ドラえもん』(1979〜)は、2005年に声優陣が一新された。そのメンバーが現在まで継続しているが、声変わりする以前の大山のぶ代主演時代もなつかしく感じる。大山が勇退する2年前の2003年3月に受けたインタビューを、以下に引用した…
北海道に宇宙怪獣ギララ出現。札幌を破壊しサミット開催中の洞爺湖へ迫るギララに、各国首脳陣はあの手この手で挑戦するが、全く歯が立たない。だがスポーツ紙記者(加藤夏希)や地元の村人たちによる祈りが通じて、伝説のタケ魔人(ビートたけし)が復活し…
八千草薫の追悼として『シャツの店』(1986)の最終話が再放送された(「あの日 あのとき あの番組」)。仕事ひと筋で時代遅れのシャツ職人(鶴田浩二)が妻や息子の反乱に遭ってとまどうさまを笑いとペーソスを交えて描いた傑作で、今回の再放送ではネット…
「小説で食えるのに、何も芝居にまで手を出すことはないじゃないか、と陰口をたたかれる世界である。
戯曲に小説、評論、映画・テレビ脚本など多彩な仕事を遺した、故・井上ひさし。この偉大な作家は喜劇的な趣向やヒューマニズムあふれる作風、啓蒙精神に満ちた言動などから温厚な印象を感じさせるが、その生涯はトラブルで彩られていた。
【現場の想い出 (2)】
【企画・準備段階 (2)】
女子高生の主人公(星輝美)は若い男女のグループ・六本木族に入り、ジャズ奏者(藤木孝)と出会って惹かれた。そしてメンバーみなで葉山の別荘へ行くが、老女をひき殺してしまう。グループのリーダー(松原緑郎)は、ジャズ奏者に罪をなすりつけた。
Q.教育に関しては、JanJan紙上では例えば「日の丸・君が代」などについては議論が活発ですが、こうしたことは教育全般から言えばむしろ特殊で、(九九のような)基礎的知識や、共通の道徳などといった教育とはまた別なもののような印象があります。
文部官僚としてメディアに多々登場したほか、映画評論家としても知られる寺脇研。2007年の参院選前のインタビュー記事(JanJanのサイトに掲載)があったので、以下に引用したい。この時期は第1次安倍政権の終盤で、ゆとり教育の非難がかまびすしいころであっ…
相手の身になるといっても、例えば兄弟でもお父さんでもお母さんでもいいんですけれども、おなかが痛いと言ったとしますね。ああ、痛いんだろうなというふうに思うことはできるけれども、自分も痛くなるわけにはいきません。相手の身にすっかりなることはで…
新課程用『新編国語Ⅰ』(筑摩書房)に脚本家・山田太一氏の「ふぞろいの林檎たちへ」が収録されている。その教科書に準拠したカセットテープが制作され、山田氏が高校生に向けて話している。
1981年から82年にかけて『向田邦子TV作品集』(大和書房)が刊行された(『阿修羅のごとく』『幸福』『冬の運動会』『家族熱』『蛇蝎のごとく』)。
今も文化村(東京)の映画館でやっていますけれども、『髪結いの亭主』という映画、ごらんになりましたか。
生きがいの基準がもしあるとすれば、僕はうんと下げるべきだと思うんです。人間は非常に弱い存在であることもあります。皆さんがこの会の予約をなさって予定通り今日ここに集まってきたなんてことは、奇跡と言えば奇跡なんですね。地震が起こればとんでもな…
1992年3月15日、財団法人長寿社会開発センターと朝日新聞社の主催で “生きがい探しシンポジウム50歳からの選択” が開催された。
元力士で妻を亡くし、いまはちゃんこ鍋の店を経営する主人公(浜田幸一)。七夕の日に彼は、思いを寄せていた指圧師の女性(八千草薫)に結婚を申し込む。主人公の娘たち(秋本奈緒美、近内仁子、小林恵)は再婚に猛反対。指圧師は優しげな笑顔を浮かべなが…
【『青いソラ白い雲』(2)】 修介「(『青いソラ白い雲』〈2012〉)明るい気持ちになるかと思って(編集して)つなげてみたら、空を見上げたら放射能だらけ(笑)。これで明るい気持ちになるのかな。
アメリカに住んでいたお嬢さま育ちの主人公(森星)が帰国すると、父(渡辺裕之)は逮捕され、東日本大震災が発生。彼氏(近江陽一郎)から被災犬・ソラを託された主人公の奇妙な冒険が始まる。
【笠原和夫の人間像】
【仕事の方法論】 荒井「(笠原脚本を)やっぱり読むと自信なくなるよね(一同笑)。とても書けないなあと。全部が傑作ということじゃないと思うけどね。プロっていうのは妥協点をどっかでさがすんだなということが見えるホンもあるし、ほんとに書きたいこと…
【『昭和の劇』】 吉田「1999年から『昭和の劇』(太田出版)のインタビューが始まります。山根(山根貞男)さんが深作欣二監督にインタビューしてると聞いたのがきっかけと」 荒井「何でインタビューは監督なんだ、いつもっていう。おれが脚本家の本つくっ…
『仁義なき戦い』シリーズで知られる脚本家・笠原和夫の選集『笠原和夫傑作選』(国書刊行会)。
舞台『ビビを見た!』(2019)では、目が見えなくなった人びとを演じる役者陣は、実際に目隠しされている。