2020-01-01から1年間の記事一覧
「映画すら追い抜かれるのでは」という言を見るに高倉健にとって、映画がテレビより格上というのが “常識” なのだろう。
定年を前に自分を変えたくて、北海道でのテーマパークの仕事に志願した鉄道技師(高倉健)。炭鉱閉山で人口が減った町の再生を図るプランだった。彼はその地で、別れた妻(大原麗子)と奪っていった男(杉浦直樹)に再会する。
【『網走番外地』シリーズ(2)】
6億円の宝石 “ファラオの星” が盗まれ、国際慈善会議名誉会長の娘が誘拐された。取り返すために自衛隊のレンジャー隊員(千葉真一)、殺し屋(佐藤允)、合気道師範(郷鍈治)が集結。追いつ追われつの戦いが開幕する。
実相寺昭雄監督が撮った『ウルトラマンマックス』(2005)のエピソード(第24話「狙われない街」)は円谷プロの倉庫で撮影され、俳優で怪獣のメンテナンスも行う打出親五が出演している。夕日の差し込むシーンは印象的。
2006年、『ウルトラマン』(1966)などで知られる実相寺昭雄監督が逝去したときはショックだった。亡くなる数年前に自ら率いるプロダクションの経営が危機に瀕した実相寺は、次々とオファーを受諾している。その矢継ぎ早な仕事ぶりを見ていて、80歳くらいま…
1972年、山田太一脚本の朝の連続テレビ小説『藍より青く』が大ヒット(当時は朝ドラなどという呼称はなかったかもしれない)。翌1973年には松竹で映画化された。
【『ロケーション』について(2)】 森崎東監督『ロケーション』(1984)でのロケ隊は新宿を出発して、あちこち経由して福島へ。
ピンク映画のカメラマン(西田敏行)の妻の主演女優(大楠道代)が自殺未遂。撮影は中断したが、たまたま出会った連れ込み宿の女中(美保純)を代役にすることに。しかし今度は監督(加藤武)が倒れ、主人公が現場を仕切る羽目になった。女中の秘められた過…
【『空に住む』 (2)】
両親を亡くした主人公(多部未華子)は、叔父夫婦(鶴見辰吾、美村里江)の気づかいでタワーマンションの高層階に猫と移り住む。同じマンションには謎めいたスター俳優(岩田剛典)もいた。職場とマンションを往復して漂うように暮らす主人公の生活に、やが…
一方で岡留安則は「著名人の私生活を暴露することは公的利益と合致する」という信念?により、盗み撮り写真を「噂の真相」に多数掲載してきた。
数々の攻撃的な毒舌記事を放ったスキャンダル雑誌「噂の真相」。筆者は中学生だった90年代から2004年に休刊するまで愛読しており、その時期に連載執筆者だったジャーナリストの本多勝一と岡留安則・「噂の真相」編集長とが激しく対立した事件があった。当時…
【テレビ黎明期の想い出(2)】 今野氏は、村木良彦らと制作者集団・テレビマンユニオンを創立した。 今野「村木が制作現場から外されてフリーランスになるかって同期の吉川正澄に話したら、ひとりで辞めるより何人かいっしょで集団をつくろうってことで、そ…
【実相寺と中国(2)】 中堀「上陸用舟艇で帰ってくるときは畳一畳で6人で寝た。「日本が見えたぞ」ってことで出てきたら、九十九島でいまのオランダ村で、いままでは砂漠だったのに全部緑で箱庭の中みたいだと書いてある。降りるときにDDTを撒かれちゃって…
【佐々木守と実相寺】 今野「『ウルトラマン』(1966)などで実相寺はずっと佐々木守と組んでたんですね。ぼくは佐々木守とは『七人の刑事』(1961〜1969)をやってて、外で犯人追っかけるシーンはフィルムで、取り調べるのはスタジオでした。佐々木守を通じ…
【『おかあさん』の達成(2)】
テレビ草創期からさまざまなドラマ・ドキュメンタリーを演出し、長野オリンピックのプロデューサーを担当したことでも知られる今野勉。最近は『宮澤賢治の真実』(新潮文庫)が圧倒的な調査に基づく素晴らしさだった。
【相米作品と役者】
【その他の相米作品 (3)】
【その他の相米作品 (2)】
【『ラブホテル』の想い出 (2)】
にっかつロマンポルノ後期の傑作として知られる、相米慎二監督『ラブホテル』(1985)。
2009年に誕生した民主党政権は2012年に崩壊した。この時期に学者やジャーナリストなどのリベラル陣営がこぞって、政権の中枢にいた小沢一郎支持を表明していた。
【『相棒』シリーズ】 輿水泰弘先生がメインライターを務める『相棒』シリーズは、2000年に「土曜ワイド劇場」の枠内でスタート。2002年以降は連続ドラマ化され、現代まで継続している。
【『あなた買います』について (2)】
大学の左打者(大木実)をめぐって、球団のスカウトたちが暗躍していた。そのひとりである主人公(佐田啓二)はスパイだったという怪しい男(伊藤雄之助)に狙いを定めるが、やがて事態は意外な方向へ動き出す。
【新東宝の想い出 (2)】
【新東宝時代の石井輝男 (2)】 『セクシー地帯』(1961)は、銀座でゲリラ撮影を行ったとおぼしい。 山際「当時は銀座や新宿で、警察の許可をとらないのが当たり前でした。裏通りみたいなのをさがし出して、徹底的に使ったんでしょうね。カメラは手持ちでし…