2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧
◎90年代日本映画~私のベスト5
昨年刊行された『文藝別冊 総特集 山田太一』(河出書房新社)は、過去に書かれた記事の再録が多いことなど若干の不満もあるけれども、それでもファンには面白くて貪り読んだ。
山田太一先生の代表作のひとつである『岸辺のアルバム』(1977)の主題歌はジャニス・イアン「Will you dance?」。選んだのは堀川とんこうプロデューサーだった。
脚本家・小説家の山田太一先生が季刊誌「考える人」(新潮社)に長年連載したエッセイが、『月日の残像』(同)にまとまった。
脚色とは原作を否定すること ――『破線のマリス』の映画化は長年の夢だったと聞きましたが(「『破線のマリス』は乱歩賞用に作ったプロットだったので、それを全部削ぎ落として、非常に純粋な、この話を考えついた時の。これが面白いんだという感じがよく出ま…
――その後も映画は書き続けてますよね?
以下に引用するのは「週刊SPA!」1999年11月17日号に掲載された故・野沢尚氏のインタビュー記事である。
昨年12月、ムーンライダーズのボーカル・ドラマーとして知られる、かしぶち哲郎氏が世を去った。
【かつてのテレビ作品】
脚本家・小説家の野沢尚が世を去って今年で10年。多数の映画・テレビのシナリオを手がけ、江戸川乱歩賞を受賞した『破線のマリス』(講談社文庫)や『深紅』(同)など小説作品にも進出していて全く順風満帆に思えた野沢の突然の死は、大きな衝撃をもたらし…
映画『赤々煉恋』(2013)のラストは観客の解釈が分かれるものになっている。 切通「最後はさわやかに終わった。救いを用意してないので、もっと陰々滅々としていてもいいのに」
家で、学校で、街で、周囲の人と言葉を交わさず、ひとりふらつく女子高生・樹里(土屋太鳳)。彼女はこの世の人ではなく、すでに自殺して魂だけの状態で現世をさまよっていた。そして生きている人間には見えない死神・虫男を見ることができる。
脚本家の山田太一先生は詩をシナリオやエッセイ、講演で時おり引用される。山田先生が引き合いに出される詩人のうち、中原中也や立原道造などは知っていてもこちらが無知で教えられた詩人もいる。