私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

山田太一講演会 “いま生きていること” レポート(3)

【ドラマについて (2)】 小学一年生ならこれを書いたりできるとか限定できる。でも年をとると男性でも女性でも差が出てくる。こうだ、とは言えない。複雑なものを捉えなくちゃいけない。すると社会科学もいいけど、広い意味での文学で捉えられるんじゃないか…

山田太一講演会 “いま生きていること” レポート(2)

【時代の変化 (2)】

山田太一講演会 “いま生きていること” レポート(1)

脚本家の山田太一先生は、昨2012年には『キルトの家』で健在を示した。2011年には小説『空也上人がいた』(朝日新聞出版)、小説・シナリオ集『読んでいない絵本』(小学館)の二冊を刊行(特に後者は出色だった)。今年1月には舞台『心細い日のサングラス』…

大河原孝夫 × 手塚昌明 トークショー レポート・『さよならジュピター』『八つ墓村』『犬神家の一族』(4)

【回想の助監督時代 手塚昌明編 (2)】 小松左京が原作・脚本・総監督を務めた『さよならジュピター』(1984)は『スターウォーズ』(1977)に始まるSFブームのさなかに和製SFの決定版を謳った意欲作だが、完成作品はつらいものがあった。小松総監督の下、監…

大河原孝夫 × 手塚昌明 トークショー レポート・『超少女REIKO』『復活の日』(3)

【回想の助監督時代 大河原孝夫編 (2)】 長い助監督生活を経て、1991年にサイキックホラー『超少女REIKO』の脚本・監督を担当した。

大河原孝夫 × 手塚昌明 トークショー レポート・『誘拐』(2)

【『誘拐』の俳優陣】 『誘拐』(1997)では渡哲也は30キロ以上の身代金を担ぎ、永瀬正敏は自転車でそれを運ぶ。画面を見ていていかにも苦しそうである。

大河原孝夫 × 手塚昌明 トークショー レポート・『誘拐』(1)

大企業の重役が誘拐され、犯人はその身代金3億円の受け渡しのテレビ中継を要求。謎めいた指示で警察とマスコミを翻弄する犯人に、叩き上げのベテラン刑事(渡哲也)とアメリカ帰りの若手刑事(永瀬正敏)が立ち向かう。

中井貴一 × 榎戸耕史 トークショー(甦る相米慎二)レポート・『東京上空いらっしゃいませ』『お引越し』(2)

【出逢いと『東京上空』(2)】

中井貴一 × 榎戸耕史 トークショー(甦る相米慎二)レポート・『東京上空いらっしゃいませ』『お引越し』(1)

東京上空いらっしゃいませ。なんて魅力的な響きだろう(あ、そんなことない?)。まだ小学生だった若き日の筆者は、新聞のテレビ欄で映画『東京上空いらっしゃいませ』(1990)のタイトルを見つけて、その語感をいたく気に入った記憶がある(思えば、これが…