2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧
(『リング2』〈1999〉の)ホンでは、プールがざわざわすると、由良よしこさんの看護婦がコードにつまづいて転んで、照明灯が揺らいで感電事故が起きる。それで水に触れてた人は終わり。これには都市伝説が当時あって、六本木アークヒルズのプールで写真撮影…
松嶋菜々子さんはあまり出てこなくて真田(真田広之)さんは既に死んでいるから(『リング2』〈1999〉の)登場人物は背景で何が起きているのか知らない。お客さんが既に知っていることを、登場人物が探っていく。ビデオを見て死んだって言っても、登場人物は…
1998年、鈴木光司の同名原作(角川ホラー文庫)を映画化した『リング』と続編『らせん』の2本立てが大ヒット。数年つづくJホラーブームの幕開けであった。中高生だった筆者の周囲でも『リング』の話題が盛り上がっていたのを覚えている。
【過去の自作について (3)】 (『チロルの挽歌』〈1992〉)あのころはバブルで、高倉健さんでやらないかと言われて。新味を出すにはどうしようか。車両管理の人だったのに北海道のテーマパークに派遣されちゃって、健さんは口をきかないから、みんなに口をき…
【過去の自作について (2)】
ユーロスペースにて脚本家の山田太一先生のトークショーがあり、代表作のひとつである『今朝の秋』(1987)が上映された。 蓼科でひとり暮らしの老人(笠智衆)。その息子(杉浦直樹)は54歳にして死病に冒され、妻(倍賞美津子)とも冷え切っていた。
【撮影現場のエピソード (2)】 山田「橋爪(橋爪功)さんと吉行(吉行和子)さんの素晴らしいシーンで、吉行さんはバスで行かざるを得ない。吉行さんの表情、堀川さんの演出もよくて。 中井さんとギバ(柳葉敏郎)さんのシーンは殴り合いとして書いたんです…
【企画とテーマ(2)】
東日本大震災から3年を経た2014年、震災を描いたホームドラマ『時は立ちどまらない』が放送された。
――ただ、それがリアルに描かれるので、無力な人間対ムチャクチャ抗い難い運命みたいなものが出てきて(「今回は大河ドラマの完結編みたいな意味合いがありましたね。人間が戦争や時代の流れに押し流されていくような。この映画の場合は怪獣という、あり得な…
――巨大怪獣と少女だとそんなじゃないんだけど、怪獣が等身大に近い幼体のときは、エロティシズムそのものを感じますね。 金子 その辺を隠さないで、追究しようという。最初は綾奈が繭に閉じ込められるシーンで「裸の綾奈が」って脚本に書いたりした。それで2…
1984年に『宇能鴻一郎の濡れて打つ』でデビューして以来、『1999年の夏休み』(1988)、『毎日が夏休み』(1994)、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)、『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)など多数の作品を発表してきた金子修介監督。
この数年来、『相棒』シリーズ(2000〜)の現場での主演・水谷豊の独裁ぶりが報じられてきた。そんな報道もあって最近の水谷はすっかり『相棒』のイメージに染まってしまったけれども、以前にも映画『青春の殺人者』(1976)、テレビ『男たちの旅路』(1976…
あけましておめでとうございます。誰も来ないような過疎ったブログにも、新しい年は訪れる…。 2015年元旦には東京新聞、朝日新聞の2紙に脚本家の山田太一先生が登場した。前者では作家の赤坂真理氏との対談で “戦後70年の幸福論” と題されている。後者では山…