中野昭慶
【『火の鳥』の時代(2)】
生き血で永遠の命が得られるという火の鳥をめぐって、人びとは争っていた。クマソの国の少年ナギ(尾美としのり)は、ヒミコ(高峰三枝子)率いるヤマタイ国の軍勢に村を滅ぼされる。ナギは、村の人びとを殺した猿田彦(若山富三郎)のもとで弓の修行を積む…
【『怪獣大戦争』の想い出 (2)】 中野「特撮は外へ行けないから、ぼくはチーフ(チーフ助監督)になったら、最後にお疲れロケを入れて。用もないのにロケ。斜面の場面もセットで撮れるけど、御殿場へ行って。
【『怪獣大戦争』の想い出 (1)】 沢井「最初に(ゴジラの映画を)見たとき怖かったですね。まだ出していただけるとは思ってなくて。出してもらって、ゴジラの中の俳優さんが汗かいてがんばっていらして、特殊撮影の方もいて、見方が変わりましたね。
宇宙怪獣キングギドラ撃退のためにゴジラ・ラドンを貸与してほしい、その代わりにがんの特効薬を提供すると地球に持ちかけてきたX星人。その裏には、おそるべき陰謀があった。
【山下氏と『メカ逆』(2)】 『メカゴジラの逆襲』(1975)の真船父娘の邸宅は、地球侵略を企むブラックホール第三惑星人のアジトになっている。その古色蒼然とした外観は怪しげで、いかにも悪事が進行していそう。
【『ゴジラ』(2) 】 中野「(この時期には)東宝ゴジラ団とかファンのグループもあって、同人誌とかね。 最初の準備稿ではラストシーンだけない。スタッフにまでラストを隠してどうするんだよって。スタッフにIDカードを配って前から下げろとか。撮影が始ま…
今年、アメリカ映画『GODZILLA ゴジラ』(2014)が公開され、日本でもゴジラシリーズの再開が決まった。ゴジラ映画は第1作『ゴジラ』(1954)以来、断続的にシリーズが製作されており、何度か空白の期間があった。『メカゴジラの逆襲』(1975)から仕切り直…
『地震列島』(1980)の地下鉄のシークエンスに関しては、営団地下鉄から抗議を受けたという。
阪神大震災や東日本大震災の起こるずっと以前、地震の惨禍を描いたパニック映画『地震列島』(1980)。東宝は『日本沈没』(1973)の大ヒット以後、『ノストラダムスの大予言』(1974)や『東京湾炎上』(1975)などパニック要素のある特撮映画を発表してお…
【背景美術家 島倉二千六の軌跡 (2)】
【『フラバラ』の特撮現場 (2)】 『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』(1965)は、国内での公開後にアメリカ側の要請により撮り足されるという異例の事態となった。 中野「公開してるのに撮影してた。フランケンが水野久美を団地に訪ねていくと…
今年2014年はゴジラ60周年で、アメリカ版の公開も話題だが、そのゴジラシリーズと並行してかつて多数の怪獣映画が制作されてきた。その中の1本が『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』(1965)。