私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

妻もやりました・猪瀬直樹『さようならと言ってなかった わが愛 わが罪』

オリンピック招致に尽力し見事成し遂げながらも、すぐに5000万円の資金借用問題が浮上して辞任に追い込まれた猪瀬直樹・前東京都知事。もともとノンフィクション作家だった猪瀬氏が文筆業に戻って発表したのが、『さようならと言ってなかった わが愛 わが罪…

山田太一 × 和田竜 トークショー レポート(4)

【演技について】 和田「山田さんの最近の作品を見まして、若い役者さんがみんな同じトーンで話すというか、何でこんなふうになってるんだろうと」

山田太一 × 和田竜 トークショー レポート(3)

【『岸辺のアルバム』(2)】 山田「シナリオ学校の先生方が言うようなリアリティにしびれることもあるでしょうけど、それじゃ物語の意味がないって人も当然いますね。それぞれにいい作品と悪い作品がある。ほんの短いのでもずっと後に残っているとか。

山田太一 × 和田竜 トークショー レポート(2)

【和田竜と山田太一 (2)】 和田「バトルものでテーマが両立している作品をつくりたいと。大学4年生でシナリオ講座に通って教わったんですが、映画は面白くしちゃいけない、面白いのは低俗で、波風のないものが高級と教えられた気がして。ぼくは『ターミネー…

山田太一 × 和田竜 トークショー レポート(1)

2月、脚本家の山田太一先生と作家の和田竜氏の対談が神楽坂にて行われた。

対談 山田太一 × 奥田英朗 “総ての人が〈人生の主役〉になれるわけではない”(2004)(3)

奥田 でも山田さんが描く妻たちの反乱というのはあまり多くはみ出さないですよね。「事件を起こさない」ということを執筆上の縛りになさっているとか。 山田 なるべく、ね。犯罪物はやらない、事件をなるべく起こさずにおもしろいドラマを書くというようなこ…

対談 山田太一 × 奥田英朗 “総ての人が〈人生の主役〉になれるわけではない”(2004)(2)

奥田 物語をつくる際、どこか他者の視点を入れることを心がけてらっしゃるんですか? 山田 そうですね。年代というものは人間をかなり規定している。ですから若い人たちの姿を描くのに、別の年代も同じくらいの水準で入れていかないと、主役である若者たちの…

対談 山田太一 × 奥田英朗 “総ての人が〈人生の主役〉になれるわけではない”(2004)(1)

以下に引用する対談は、2004年に行われた脚本家・山田太一先生と、山田先生を敬愛する作家の奥田英朗氏による(「文芸ポスト」Vol.26〈小学館〉)。

飯島敏宏 × 黒部進 トークショー・『ホームカミング』

往年の『ウルトラQ』(1966)、『ウルトラマン』(1966)にて脚本・監督を務め、バルタン星人のエピソードを撮ったことでも知られる飯島敏宏監督。

田中陽造 トークショー レポート・『セーラー服と機関銃』『ツィゴイネルワイゼン』(3)

【相米慎二監督の想い出 (2)】 田中陽造氏は、自身が参画していない相米作品もご覧になっている。 田中「田畑智子が子役のときに出た『お引越し』(1993)のとき、相米が「見てくれましたか!?」って元気に来て、ああ見たよって言ったら「ちゃんとカット割…

田中陽造 トークショー レポート・『セーラー服と機関銃』『魚影の群れ』(2)

【『セーラー服と機関銃』(2)】 組員のひとり(上田敏也)に「おふくろのにおいがする」と言われた主人公(薬師丸ひろ子)は、彼を抱きしめる。 田中「星泉は意識しないけど女であり、持っていた母性がばっと出ちゃう。

田中陽造 トークショー レポート・『セーラー服と機関銃』(1)

女子高生(薬師丸ひろ子)が弱小暴力団の組長になって活躍する映画『セーラー服と機関銃』(1981)は、この年の配給収入1位の大ヒット作。普通の娯楽映画かと思って何気なく見ると面食らうような趣向(長回し、渡瀬恒彦と風祭ゆきの濡れ場、ライティング、大…