私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

塚本晋也 トークショー レポート・『野火』(2)

【制作準備 (2)】 塚本「前までは自分ありきという、都市と人間、バーチャルリアリティの中での自分さがしみたいなテーマで、でも自分の子どもが生まれて次の世代が気になる。『野火』(2015)をつくったのは、次の世代が気になるから。結局、戦争は若い人か…

塚本晋也 トークショー レポート・『野火』(1)

1951年に発表された大岡昇平『野火』(新潮文庫)は、フィリピンにおける戦場の悪夢を描いた戦争文学の代表作。市川崑監督によって1959年に映画化されているが、それから56年を経て2015年に塚本晋也監督がリメイク映画化。市川版に比べてスプラッター的な描…

遠藤茂行 トークショーレポート・『時をかける少女』『戦国自衛隊』(3)

【角川三人娘について (2)】 遠藤「(大林宣彦監督の)『時をかける少女』(1983)では、キャメラを普通の3倍くらい(の台数を)置いて撮るやり方で、薬師丸(薬師丸ひろ子)さんはワンキャメで集中するけど、原田(原田知世)さんはどこから撮ってもいいタ…

遠藤茂行 トークショーレポート・『Wの悲劇』(2)

【薬師丸作品の想い出 (2)】 角川映画の宣伝の仕事は、遠藤氏にとって刺激的であったという。

遠藤茂行 トークショーレポート・『セーラー服と機関銃』『探偵物語』『里見八犬伝』(1)

劇団の研究生である主人公(薬師丸ひろ子)は舞台「Wの悲劇」の端役とプロンプターに甘んじていた。あるとき「Wの悲劇」に出演中の大女優(三田佳子)の部屋で愛人(仲谷昇)が腹上死してしまい、主人公はそのスキャンダルを引き受けることによって大役に抜…

野上照代 × おすぎ × ショーレ・ゴルパリアン トークショー“ありがとう、キアロスタミ!”レポート・『クローズ・アップ』(3)

【映画づくりの手法 (2)】 おすぎ「優れた監督の作品見てると、何だろう、何でこの人こんなこと考えつくのってところに行くよね。

野上照代 × おすぎ × ショーレ・ゴルパリアン トークショー “ありがとう、キアロスタミ!”レポート・『クローズ・アップ』(2)

【キアロスタミ監督の人物像 (2)】 ショーレ「キアロスタミさんは検閲に引っかからないのを撮っていて、政治的な苦労はなかったと思います。そういう題材を選んでない」

野上照代 × おすぎ × ショーレ・ゴルパリアン トークショー “ありがとう、キアロスタミ!”レポート・『クローズ・アップ』(1)

『友だちのうちはどこ?』(1987)や『そして人生はつづく』(1992)などで知られ、今年7月に逝去したアッバス・キアロスタミ監督。1990年代から2000年代初頭にかけてイラン映画が日本でも次々と紹介され、そのさきがけとなったのがキアロスタミ作品であった…

三谷幸喜 インタビュー(2000)・『合い言葉は勇気』(2)

三谷幸喜 インタビュー(2000)・『合い言葉は勇気』(1)

ゴミ処理会社の産業廃棄に苦しめられる村。村役場の青年(香取慎吾)は、奇妙な成り行きによって売れない俳優(役所広司)を弁護士に仕立てて処理会社に挑戦する。

水野英子 × ヤマダトモコ トークショー “トキワ荘の思い出…U・MIAのこと” レポート(3)

【マンガの表現について】 水野「私たちの世代は映画と同じような表現に力を入れ始めた世代で、前の世代と圧倒的に違うところです。ページ数をもらえるようになると、余韻のようなものを映画のように描きたかった。

水野英子 × ヤマダトモコ トークショー “トキワ荘の思い出…U・MIAのこと” レポート(2)

【U・マイアの想い出 (2)】 水野「最初の「赤い火と黒かみ」は私が下関なので、東京と山口とに離れて描きました。個人の家には電話もなくて、電報と速達でやりとり。締め切りもあるのにそういう形でやって大変でした。秋にスタートして、向かいの商店に電話…

水野英子 × ヤマダトモコ トークショー “トキワ荘の思い出…U・MIAのこと” レポート(1)

若きマンガ家たちのつどったトキワ荘の紅一点・水野英子。いまは少女マンガの巨匠だが、水野と石ノ森章太郎、赤塚不二夫という三大巨匠が合作した時期があった。