2017-01-01から1年間の記事一覧
『ビビを見た!』(ブッキング)などで名高い童話作家・大海赫の個展 “大海赫ワンダーランド” が板橋のカフェ百日紅にて開催中。大海先生がご自身で紙芝居を披露し、動画も上映されるイベントもあった。
終戦記念日じゃない。敗戦記念日なんですよ。ただ敗戦じゃ記念日にならねえよ。こらえるべきところを逃げて逃げてやってきたところで、安倍政権が生まれる。
ぼくがいま『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014)を映画版でつくり直しているのは、テレビ版で欠落があって埋めていったら作品になるかなと思ったので作業をしてます。いま、映画5部作でつくれるかもしれないなと。かつてはテレビのダイジェスト版が映画にな…
宮崎駿、富野由悠季、押井守というアニメーションの巨匠監督を通して戦後日本を論じた『母性のディストピア』(角川書店)。その刊行を記念して富野監督を囲むシンポジウムが立教大学にて行われた。
【映画『男はつらいよ』について (2)】
【渥美清の想い出 (2)】
テレビ『必殺仕掛人』(1972)や『俺たちの旅』(1975)、『おもいっきり探偵団 覇悪怒組』(1987)、『エトロフ遙かなり』(1993)などで知られるベテラン俳優・秋野太作。その秋野氏が映画『男はつらいよ』シリーズなどで多数共演した渥美清についてつづっ…
黒沢「(『悪魔のいけにえ』〈1974〉を)見た当時は品格という言葉は思わなかったんですけど。静かな時間を爆音でどう表現するか(笑)。聞きどころでしょうか。判る人には判るというか。何も起こってない時間が、実に心地いい。それが映画の基本だと思いま…
吉祥寺バウスシアターなど各地で行われてきた爆音映画祭。今年は丸の内でも開催され、『悪魔のいけにえ』(1974)の上映と黒沢清監督のトークショーがあった。
『ビビを見た!』(ブッキング)などで知られ、今年は『ぼくのアッコ』(復刊ドットコム)と『ばけねこのおよめさん』(同)の2冊を刊行した大海赫。唯一無二の世界観を持つ天才・大海を慕うファンの集いが毎年行われており、筆者は4回目の参加と相成った。
【テレビ『エスパー魔美』の想い出 (2)】
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦』(2002)や『はじまりのみち』(2013)などで知られる原恵一監督の特集上映が、10月に東京国際映画祭にて行われた。原氏のトークショーも何度も行われたが、筆者はなかなか予定が合わず、映画『エスパー魔…
【ゴジラと自衛隊 (2)】 ユニークなのは、ゴジラ出現に備えて防衛庁(当時)が警戒体制をを敷いているところ。
【ゴジラについて】 品田「ゴジラ自体(の造型)は安丸(安丸信行)さんと小林(小林知巳)さん」 大森「つくったときに来いと言われたけど、おれが行ってもな」 品田「(『ゴジラvsビオランテ』〈1989〉は)安丸さんに出してる(発注している)最後のゴジラ…
【ビオランテと特撮現場 (2)】 品田「特撮のコンテが出なくて、ひどいときは当日の朝出る。(後半で)ゴジラをぶっさすというのは前日出て、太い鉄筋を尖らせて周りに蔦を巻きつけました。現場は秘密主義で、スチールも少ない。戦略もありましたけど、コンテ…
【田中友幸プロデューサーの想い出 (2)】 品田「あの5年で友幸さんはすごくお年を召した感じ。84ゴジラ(『ゴジラ』〈1984〉)では矍鑠とされてたけど、『ゴジラvsビオランテ』(1989)では杖をついていました」
ゴジラの日本襲撃から5年後。万能のゴジラ細胞をめぐって各国が争奪戦を繰りひろげる中で、ひとりの科学者が亡くなった娘の細胞とゴジラ細胞とを秘かに融合させていた。
【新東宝時代の想い出】 矢代京子氏は、中川信夫監督の新東宝映画『ひばりが丘の対決』(1957)にて初めて重要な役を演じた。
この10月に渋谷にて新東宝映画の特集上映が行われており、初日に『九十九本目の生娘』(1959)の上映があった。
朗読やナレーションの仕事でも知られる俳優の江守徹が、10月に別役実作の舞台『鼻』に主演する。その江守氏がかつて朗読したり声優のひとりとして参加したりした音源(新潮カセットブック)を聴きながら、トークをするという催しが神楽坂であった。日曜日だ…
黒沢「メインの長澤(長澤まさみ)さんと松田(松田龍平)さんでない、長谷川(長谷川博己)さんと高杉(高杉真宙)くん、恒松(恒松祐里)さんの3人が笹野(笹野高史)さんに追われて対決する。3人は警察組織や軍事組織が本気で出てきたら、ひとたまりもな…
突如行方不明になった夫(松田龍平)が別人格となって帰ってきて、妻(長澤まさみ)はとまどう。住宅街で起きた一家殺人事件を取材するフリージャーナリスト(長谷川博己)の前には、奇妙な若い男(高杉真宙)が現れる。ふたつのできごとは、恐るべき地球侵…
【脚本執筆について (2)】 黒沢「(脚本の執筆のときに)カット割りを考えて書いているということはないです。カット割りは別な頭を使っていて、ロケハンや俳優と話してるときにできてくるもので。
【過去の原作つき作品 (3)】 黒沢「キャスティング的にも、もしその(原作通りの)構成でつくったら、重要そうに出てくるけど途中でどうでもよくなるって人に誰をキャスティングすればいいのか。一流の人だと見ている人は拍子抜けで、無名の人だとそりゃそう…
【過去の原作つき作品 (2)】 黒沢「(『楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家』〈2005〉)粛々と取り組んだんですけど(原作に)絵があると難しい。キャスティングは絵の通りにいかないですが、蜘蛛の巣など美術はマンガに似せてつくるけど、マンガ通りではない。…
9月から新作『散歩する侵略者』(2017)が公開中の黒沢清監督。その黒沢監督の対談・エッセイ、蓮實重彦や阿部和重の評論などを収録した『黒沢清の全貌』(文藝春秋)も刊行された。
【新人育成について】 1975年からは無名塾を主宰している。
【監督たちの記憶】
日本を代表する名優・仲代達矢。その仲代のロングインタビューをまとめた『仲代達矢が語る日本映画黄金時代 完全版』(文春文庫)が刊行された(2013年のPHP新書の増補版)。
『野のなななのか』(2014)でのロケ地の人びとと力を合わせて制作するスタイルも、常盤貴子氏には新鮮だったという。