私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

2017-01-01から1年間の記事一覧

山田太一 インタビュー“よき相互依存っていうのかな。人間、一人じゃなんにもできないんですよ”(1985)(1)

共立女子短期大学の国語専攻の方々が発行した機関誌「あかね」第31号(1986年4月発行)を、最近入手することができた。

山田太一 インタビュー(1985)・『ちょっと愛して…』

坂元裕二 × 是枝裕和 トークショー レポート・『カルテット』『歩いても、歩いても』(3)

【『カルテット』(2)】 坂元「(企画が)通ったのは、プロデューサーとディレクターががんばってくださって。ぼくは、こうしないと書けないと、ときに不機嫌になって。レアなケースですね。

坂元裕二 × 是枝裕和 トークショー レポート・『それでも、生きてゆく』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『カルテット』(2)

【『それでも、生きてゆく』(2)】 坂元「被害者と加害者は、ぼく是枝さんの作品から学んだなと。『誰も知らない』(2004)のYOUさん、あれでいろんなことに気がついて。

坂元裕二 × 是枝裕和 トークショー レポート・『それでも、生きてゆく』(1)

テレビ『それでも、生きてゆく』(2011)や『最高の離婚』(2013)、『カルテット』(2017)などの秀作をコンスタントに発表している脚本家・坂元裕二。映画『歩いても、歩いても』(2008)や『海街diary』(2016)などのほかに論客としても知られる是枝裕和…

きょうのほんだな a bookshelf on the planet

4、5年前、渋谷で乗り換えたら、混み合った山手線の車内にて『職業としてのAV女優』(幻冬舎新書)を、カバーもつけずに堂々と読んでいるおっさんがいた。その瞬間は見ているほうが恥ずかしかったけれども、しかし変に隠さないのはすがすがしいな…と後で思…

リリー・フランキー × 塚本晋也 トークショー(甦る映画魂 The Legend of 石井輝男)レポート・『盲獣vs一寸法師』(3)

リリー・フランキー × 塚本晋也 トークショー(甦る映画魂 The Legend of 石井輝男)レポート・『盲獣vs一寸法師』(2)

【撮影現場の想い出 (2)】 リリー「スタッフが、石井(石井輝男)さん除くと平均21歳くらい。石井さん入れると40くらいになる」

リリー・フランキー × 塚本晋也 トークショー(甦る映画魂 The Legend of 石井輝男)レポート・『盲獣vs一寸法師』(1)

『網走番外地』シリーズ(1965〜1967)、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1967)などアクションやサイコ系の映画を多数手がけた石井輝男監督。晩年は『ゲンセンカン主人』(1993)や『ねじ式』(1998)といったインディペンデント作品を撮り、遺作は乱歩原…

野呂圭介 × 葛生雅美 × 岡田裕 トークショー(映画監督 鈴木清順の世界)レポート・『踏みはずした春』(3)

【清順の人物像】 野呂「葬儀で弟の健二(鈴木健二)さんおっしゃってて、頭いい人だったと。でもひとことも言わない。小学校では神童って言われた。東京で十指に入るくらい。そんな人が考えるんだから(『関東無宿』〈1963〉で)赤くなったぐらいでびっくり…

野呂圭介 × 葛生雅美 × 岡田裕 トークショー(映画監督 鈴木清順の世界)レポート・『踏みはずした春』(2)

【清順演出について (2)】 葛生「『関東無宿』(1963)で真っ赤になるところは、B班の撮影から帰ってきたらステージのあの部屋があって、やたらに美術(スタッフ)があっちこっちに。手が足りないから照明も手伝って、障子に細工して何やってんだと思った。…

野呂圭介 × 葛生雅美 × 岡田裕 トークショー(映画監督 鈴木清順の世界)レポート・『踏みはずした春』(1)

鈴木清順監督が今年2月に逝去。『けんかえれじい』(1967)や『殺しの烙印』(1967)、『ツィゴイネルワイゼン』(1980)などで知られる巨匠で、筆者にはテレビ『美少女仮面ポワトリン』(1990)での怪演など俳優としての仕事も印象深い。

妄想族日誌(2017年5〜6月)

5月某日 久々の身辺雑記。ゴールデンウィークが明けた後は、だいたい怒りやショックを感じるできごとが降りかかってくる。今年もそうだった。休みで弛緩している私に神さまが筋金入れてやろうってか。嗚呼…。

山田洋次のガチな心情・『家族はつらいよ』『虹をつかむ男』

巨匠・山田洋次監督の新作『家族はつらいよ2』(2017)の公開に合わせて『家族はつらいよ』(2016)がテレビ放映され、見ているとつくり手の心情について思うところがあった。予定調和だ凡庸だと批判されることの多い山田作品にも何となく漏れ出てくるものは…

片渕須直監督 トークショー(第41回日本カトリック映画賞授賞式)レポート・『この世界の片隅に』(2)

クラウドファンディングはインターネットでやるもので、参加していただいた方の年齢が限られていて。お金を出せてインターネットをいじれるということで、上も下も限られる。でも映画館で上映してみると20〜80代、上は90歳を越えた方までごらんいただいて、…

片渕須直監督 トークショー(第41回日本カトリック映画賞授賞式)レポート・『この世界の片隅に』(1)

昨年11月の公開以後、完成度の高さやクラウドファンディングという制作形態が話題を集めたアニメーション映画『この世界の片隅に』(2016)。5月に第41回日本カトリック映画賞を受賞し、中野にて授賞式が開催された。

野木亜紀子 × 磯山晶 トークショー レポート・『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『流星の絆』(3)

【磯山作品を振り返る (2)】 磯山「『池袋ウエストゲートパーク』(2000)は、最後に台本の締め切りと撮影が押してて。そんなころに(宮藤官九郎が)多重人格のことをCDになれよって書いてきたときは、すごいなこの人って思ったのを覚えています。こんな(シ…

野木亜紀子 × 磯山晶 トークショー レポート・『逃げるは恥だが役に立つ』(2)

【『逃げるは恥だが役に立つ』】 野木亜紀子脚本と新垣結衣主演の3度目のタッグによる『逃げるは恥だが役に立つ』(2016)。磯山晶氏は編成としてクレジットされている。第6話の電車のシーンが上映された。

野木亜紀子 × 磯山晶 トークショー レポート・『空飛ぶ広報室』『重版出来!』『逃げるは恥だが役に立つ』(1)

昨2016年に大ヒットしたテレビ『逃げるは恥だが役に立つ』。5月に早稲田大学小野記念講堂にて、『逃げ恥』の脚本・野木亜紀子と磯山晶プロデューサーとのトークショーが行われた(予約は20分で埋まったという)。司会は岡室美奈子・早大演劇博物館館長が務め…

角川春樹 インタビュー “角川春樹の逆襲 地震も止める男が再び文化を変える”(2000)(2)

ハワイで受信した宇宙人のメッセージ

角川春樹 インタビュー “角川春樹の逆襲 地震も止める男が再び文化を変える”(2000)(1)

2005年に刊行された角川春樹『わが闘争』(ハルキ文庫)。文庫化を機に再読して、日本においてメディアミックスを確立した春樹のカリスマ性とトンデモぶりに改めて唸った。そこでこの『わが闘争』刊行の5年前(2000年)に行われた春樹インタビュー(「TVチョ…

立花隆はJ・J氏になったか・『ぼくはこんな本を読んできた』

「正論」2017年6月号にて、小浜逸郎が「シリーズ日本虚人列伝」と題して立花隆批判を寄稿している。マスコミで立花が非難されるのはもはや日常茶飯事になってしまったが、ひところの彼は “知の巨人” などともてはやされたものであった。個人的感傷も含めて、…

実相寺昭雄演出『歴史はここに始まる』

4月に渋谷にて行われた特集上映 “実相寺昭雄の光と闇” のおかげで、テレビの教養番組『歴史はここに始まる』(1975)を鑑賞することができた。

品田冬樹 × 長谷川圭一 × 仁科貴 トークショー レポート・『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(3)

【特撮のエピソード (2)】 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)の前半では箱根・大桶谷にてバラゴンとゴジラが戦う。

品田冬樹 × 長谷川圭一 × 仁科貴 トークショー レポート・『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2)

【本編の撮影現場】 仁科貴氏は金子修介監督『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)にも出演していた。

品田冬樹 × 長谷川圭一 × 仁科貴 トークショー レポート・『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(1)

太平洋戦争の怨霊を背負って日本を襲撃するゴジラ。謎の老人によって眠りから覚めた護国聖獣モスラ・キングギドラ・バラゴンが、ゴジラを迎撃する。

樋口真嗣 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『帝都物語』『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』(2)

真嗣「50過ぎると、昔の自分のを見てた人から「またああいうのやってください」って言われて。ガメラとか。表向きは嬉しいって言うけど、やるわけねえだろ! あ、これだったんだなっていまにして思う。

樋口真嗣 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『おかあさん』(1)

『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)などのガメラシリーズの特技監督、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2015)や『シン・ゴジラ』(2016)の監督として知られる樋口真嗣は、かつて実相寺昭雄監督『帝都物語』(1988)や『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』…

寺田農 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『おかあさん』(2)

寺田「『でっかく生きろ』(1964)の後、360日会ってるくらい。実相寺はひとりっ子で、ぼくは姉と妹がいたけど男ひとり。ひとりっ子同士みたいで合いましたね。お前らモーホーだとか言われて、それくらい仲が良かったね」

寺田農 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『おかあさん』(1)

テレビ『ウルトラマン』(1966)や映画『無常』(1970)、『屋根裏の散歩者』(1992)、『シルバー假面』(2006)など、実相寺昭雄監督と俳優・寺田農は多数の作品で組んだ。