2017-01-01から1年間の記事一覧
【『おかあさん』(2)】 原「克明に覚えてますけど、その日はバレンタインデーで、終わったら川津(川津祐介)くん誘って飲みに行こうかなって。2月14日の夜9時から9時半までの本番ですから、飲みに行くのにちょうどいい時間じゃないですか。でも恋人来てるか…
渋谷で開催された特集上映“実相寺昭雄の光と闇”では、実相寺夫人の原知佐子氏のトークショーが行われた。原氏は映画『その場所に女ありて』(1962)、山口百恵主演のテレビ『赤い疑惑』(1975)や『赤い衝撃』(1976)などで知られ、最近は『進撃の巨人 ATTA…
テレビ『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)といった特撮ドラマ、映画『哥』(1972)や『屋根裏の散歩者』(1992)など多彩な作品を遺した実相寺昭雄監督。没後10年を経て、4月に渋谷にて特集上映“実相寺昭雄の光と闇”が開催された。
【『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』】 この日上映された『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』(1974)では、梅宮辰夫の愛人役。
1970年代に映画『直撃!地獄拳』(1974)や『トラック野郎・御意見無用』(1975)、テレビ『Gメン.75』(1975〜1980)などさまざな作品に登場し怜悧な魅力をふりまいた中島ゆたか。筆者はリアルタイムの世代ではないが、映画『殺人遊戯』(1978)や『蘇える…
『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)により知られる実相寺昭雄監督がかつて手がけた短編映画『東京幻夢』(1986)。
意外な人が意外な本を推薦していると、こんな本を読んでいるのかと面白い。以下に引用するのは、脚本家の山田太一氏が薦める本である。山田氏が古今東西の文学について答えているのは時おり目にするが、20年前の「文藝春秋」ではビジネスパーソンに薦める本…
【『ウルトラセブン』12話】 『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)など初期ウルトラ作品でデザインを一手に手がけた成田亨は、後年に円谷プロと対立した。
【中堀カメラマンと実相寺】 中堀正夫カメラマンは『ウルトラマン』(1966)や『怪奇大作戦』(1967)などにて撮影助手を務め、『シルバー仮面』(1971)の第1話にてチーフカメラマンに昇進。ひし美ゆり子氏は「(歳が)同じくらいだよね」と中堀氏に声をか…
2006年12月に逝去した実相寺昭雄監督。昨年12月に没後10周年のオールナイトが好評を博し、早くも3月に第2弾が開催された。筆者は12月には都合により行けず、今回は参加できたのだった。
昨年11月に公開され、大きな反響を呼んでいるアニメーション映画『この世界の片隅に』(2016)。筆者は既に原作を読み、2011年に放送された実写ドラマ版も見ていたゆえ筋も設定も概ね頭に入っていると高をくくっていたのだが、実際に見てみて映画版の表現力…
【『翔ぶ男』(2)】 池端「脚本家はいい演出家といい役者がいると、ここどうするかって余白を残しとく。そこを信じる部分がありますね、脚本家には。画を全部指定するよりは、ここまで引っ張って、あとはやってくださいと。演出家も「やってみてください」っ…
【『夏目漱石の妻』(2)】 池端「それで妻の一家が没落して、舘ひろしさんの父が借金に来る。保証人になってくれと言うけど、奥さんは追い返す。まだ夫婦はぎくしゃくしていて、奥さんは亭主が病気だからがまんして、子どもと居座ろうとしている。夫が珍しく…
3月、早稲田大学の小野記念講堂にて毎年恒例である脚本アーカイブスのシンポジウムが行われた。第1部は脚本家の池端俊策氏のトークショー(時間的な都合により第2部は聴講できず)。
【制作・撮影のエピソード (2)】 武「(『LEDX-レッドエックス-』〈2016〉の)本編撮影は6日間で、特撮は7日間。こまごまやってました。もともとの予算から倍くらいになりました。クランク・インが遅れたり」
怪獣と巨人との戦いが繰り返されてきた日本。2016年に町田市・鶴川に新たな怪獣が出現し、巨人LED-Xが迎え撃つ。その背後にはさまざまな過去が秘められていた。
日本はせっかく平和憲法があるのに、警察予備隊をつくって保安隊から自衛隊に。軍隊とは言わずに抑止力と。でもアメリカ人がピストル持つのも抑止力で、それでしょっちゅう殺人が起きて、抑止力ってあぶない。スイスやコスタリカみたいなのがいちばんいいと…
何年か前、小学校の理科の試験で、氷が溶けたら何になるかという質問にみんな「水になります」と書いて。理科だから×だけど、私は二重丸をあげたい。そうやって自分なりの考え方をする。いまはテレビや本を信じてしまうようになってるけど、自分の考えを持つ…
大河ドラマ『独眼竜政宗』(1987)や『八代将軍吉宗』(1995)、『葵 徳川三代』(2000)などで知られる脚本家・ジェームス三木。それらヒット作の他に多重人格を扱った傑作サスペンス『存在の深き眠り』(1996)や日本国憲法成立を熱く描いた『憲法はまだか…
【『酔いどれ天使』(2)】 野上「黒澤(黒澤明)さんは三船(三船敏郎)さんに惚れ込んでいて、そんな深読みしなくても、惚れただけの話」
1997年に、三船敏郎と勝新太郎という昭和の2大映画スターが逝去。没後20年を記念して、ふたりの特集上映が池袋にて行われている。2月末に三船敏郎主演の『酔いどれ天使』(1948)と『野良犬』(1949)の上映と脚本家の中島丈博、スクリプターの野上照代両氏…
【美術について】 井口昭彦氏は『マイティジャック』(1968)にてデザイナーとしてデビュー。
【演出について】 山際永三監督も『帰ってきたウルトラマン』(1971)にて初参加。『帰マン』では、監督からプロデューサーに転身した円谷一社長とのやりとりもあったという。
『帰ってきたウルトラマン』(1971)や『ウルトラマンエース』(1972)などのウルトラシリーズ。SF的な趣向に加えて時代色を強く反映した作品世界は、『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)の初期作品とはひと味違った独自の魅力をたたえて…
【映画について】 大林監督は、自作の音楽も“學草太郎”の名義で手がけることが多く、名曲がいくつもある。
【『瞳の中の訪問者』(2) 】 犬童「船でふたりで話すシーンから山荘に行って殺した女と同じことをさせるシーンとか、峰岸(峰岸徹)さんが同じ女を2度殺すってつくりにも感動したし。『HOUSE』(1977)は大林さんの中で歯止めがあった気がして。戦争が背景に…
テニスのインターハイを目指して特訓していた主人公(片平なぎさ)は、ボールが目に当たって負傷。無免許医ブラック・ジャック(宍戸錠)の角膜移植手術を受ける。恢復した主人公だが、手術後に視界に謎の男(峰岸徹)が現れるようになった。
ブックハウス神保町にて毎月行われてきた小原乃梨子とおはなしフェアリーズの朗読会が、今回で最終回を迎えた(ブックハウス神保町が今年2月で閉店するゆえ)。昨2016年は、筆者は朗読会の日に所用の入ることが多く、久々の観覧となった(久々で最終回…)。
生身の人間がむき出しになるのが家族
最近、脚本家・山田太一氏関連の資料をいろいろ調べていて、1998年秋のインタビュー記事(株式会社アイキューブのサイトにあったのをかつてプリントアウトしていた)が出てきたので以下に引用したい。自身が身を置くテレビの世界や家族など他の媒体でも触れ…