『ビビを見た!』(ブッキング)などで知られ、今年は『ぼくのアッコ』(復刊ドットコム)と『ばけねこのおよめさん』(同)の2冊を刊行した大海赫。唯一無二の世界観を持つ天才・大海を慕うファンの集いが毎年行われており、筆者は4回目の参加と相成った。
まずは大海赫先生が「ビビを見たかーい?」と呼びかける(以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください)。
大海「みなさん、こんにちは。ビビを見たのなら背が高かったか、忙しかったか、黄色だったか、どんな衣装だったか言ってください(笑)。きょうは愉しくやりましょう」
会場では大海先生の新しい名刺も配られた。チョウチンアンコウが描かれている。
大海「ぼくはチョウチンアンコウなんですよ。深い海にいて、ぱくっと獲物を。その獲物が出版社なんですよ(一同笑)。最初に復刊ドットコムの左田野(左田野渉)さんに会ったとき、押し売りだとおもってつっけんどんに応対したんです。でもぼくの本を出したいってことで、がらっと態度が変わったんですよ(笑)」
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参加者のパフォーマンスもあり、ダンスや歌、『メキメキえんぴつ』(ブッキング)の朗読、恒例の大海先生手づくりのかるたなどが行われた。
巧みな朗読による『メキメキえんぴつ』は、三田村信行などにも通じるバッドエンドっぷりが際立っていろいろたまらん。
大海先生のかるたの絵にはチャールズ・チャップリン(映画『キッド』〈1921〉のワンシーン)なども描かれていて、ユニークな版画ももちろん素晴らしいのだが、写実的なイラストもお得意なのだと感嘆。
最後には大海先生が、思い入れのあるという「浜辺の歌」をオカリナで演奏。歌詞カードも配られた。
大海先生ご夫妻は居酒屋での二次会の途中で帰られ、その後は三次会まであった。『どきんちょ!ネムリン』(1984)がお好きでコスプレをされた方とお話することもできた(筆者は『ネムリン』のサイトも運営中)。
ビビの会は、秋の終わり(冬の始まり)を毎年実感する個人的に重要な集まりになっている。当日お会いしたみなさま、今年もありがとうございました。
【関連記事】『ビビを見た!』会(大海赫先生を囲む会2015)レポート
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