2014-01-01から1年間の記事一覧
1945年5月29日の横浜大空襲を振り返る “平和のための戦争展 in よこはま” にて、横浜市出身の脚本家・小山内美江子氏の講演が行われた。
【『北陸代理戦争』の想い出 (2)】 高橋洋子さんと深作欣二監督が組んだのはこの『北陸代理戦争』(1977)だけのようだが、やはり印象に残っているという。
4月から6月まで “ラピュタ阿佐ヶ谷” にて脚本家・高田宏治の特集上映 “鉄腕脚本家高田宏治” が行われている。高田宏治は東映の時代劇、任侠、実録やくざ映画、角川映画など多岐にわたるジャンルを手がけた巨匠シナリオライターで、深作欣二、中島貞夫、五社…
実相寺昭雄監督「受胎告知」はさほど知られていないが、『ウルトラセブン』(1967)や『シルバー仮面』(1971)の系譜に連なる宇宙人シリーズ。
【藤子・F先生の人物像 (2)】 藤子スタジオの社員旅行の集合写真が、公開された。大黒柱の藤本弘(藤子・F・不二雄)先生は、なんと端に写っておられる。
『ドラえもん』(小学館)など多数の作品で知られる不世出の漫画家、藤子・F・不二雄。その藤子・F先生が逝去して今年で18年である。 5月上旬に阿佐ヶ谷にて藤子・F先生を語るイベントが催された。“マチコ先生とハゲ丸が語るF先生” と題して、『まいっち…
先日、吉祥寺へ行った際にふと思い出したのが、レンタル店「ドラマ 吉祥寺店」の閉店だった。昨2013年10月いっぱいで閉店してしまったそうで「ドラマカフェ」という喫茶店になっており、やはり同じレンタルビデオチェーンが経営しているらしい(閉店の前後に…
スピルバーグの代表的な失敗作である『カラーパープル』(1985)や『太陽の帝国』(1987)もこの時期です。『カラー』は黒人の奴隷問題、『太陽』は第二次大戦を扱っている。『太陽』は傑作だと思うんですけど(世間では)スピルバーグは背伸びしてこういう…
閉館が決まった吉祥寺バウスシアター(爆音映画祭)にて、スティーブン・スピルバーグ監督『フック』(1991)のリバイバル上映が行われた。『フック』は、巨額の制作費や豪華キャストで公開当時は話題を集めたけれども、いまはあまり顧みられることのないフ…
Q:『一九三四年冬 乱歩』の作中の(小説)「梔子姫」と、ホテルでの乱歩を描いた部分は同時進行で書かれたのですか? それとも乱歩になりきった久世さんが「梔子姫」をまず完成させ、それから作品全体に取りかかったのですか?
A:ぼくの映画少年の部分は、ドラマの仕事でそれなりに満たされたのに、文学少年の部分は取り残されたままだった。それで小説を書きはじめた、というのがひとつ。もうひとつは、死んだとき、「代表作はドラマの『時間ですよ』など」と死亡欄に載って終わっち…
『時間ですよ』(1970)や『寺内貫太郎一家』(1974)、向田邦子新春シリーズなど多数のテレビドラマを撮った演出家の故・久世光彦。久世は50代で文筆業にも進出し、エッセイ・小説を精力的に発表した。
名画座の “シネマヴェーラ渋谷” にて行われている岸田森特集の中で、かなりレアなのがテレビ『白い手 美しい手 呪いの手』(1979)である。
この4月から5月にかけて “シネマヴェーラ渋谷” にて岸田森特集が行われており、映画とテレビドラマの計18本が上映されている。故・岸田森は、岡本喜八、実相寺昭雄、藤田敏八、山本迪夫など名監督の諸映画に加えて、テレビ『帰ってきたウルトラマン』(1971…
【『丘の上の向日葵』(2)】 『丘の上の向日葵』は何度か、ほかの局の方もやらないかと言ってきて下さったんですが、なんか、しっくりしないところがあった。今度、堀川とんこうさん(プロデューサー)と話してて、とんこうさんとTBSのスタッフでやるのが一番…
いまから21年前の1993年、脚本家の山田太一先生は連続テレビドラマの仕事からはほぼ退いていたが、この年の春には例外的にTBSの『丘の上の向日葵』(1993)とNHKの『春の一族』(1993)という2本の連続物が同時進行で放送された。
俳優の蟹江敬三が逝去した。昨年に『あまちゃん』(2013)の祖父役で健在を示していたので、急死という感がある。
先月、愛知県の刈谷市美術館にて開催中の “宇野亜喜良展 本にみる少女譚” を見る機会があった。イラストレーター・宇野亜喜良の初期作品から昨年の仕事まで、点数は多くないがその精力的な創作が展示されている。
上田耕一氏はゴジラシリーズの常連で、大森一樹監督の『ゴジラvsビオランテ』(1989)以降は『ゴジラ FINAL WARS』(2004)まで12作品すべてに出演。
今年3月にフィルムセンターにて行われた大森一樹監督のレトロスペクティブでは『継承盃』(1992)の上映後に、大森作品に多数出演した上田耕一氏のトークショーが行われた。
今回のレトロスペクティブでは大森一樹監督の自主映画時代の作品も2本(『ヒロシマから遠く離れて』〈1972〉、『暗くなるまで待てない!』〈1975〉)上映された。
今年3月、東京国立近代美術館フィルムセンターにて大森一樹監督映画のレトロスペクティブが行われた。 大森監督は高校・大学時代に自主映画を撮り、1978年に『オレンジロード急行(エクスプレス)』にて商業映画の監督としてデビュー。この時代までは、映画…
『ピストルオペラ』(2001)につづく『オペレッタ狸御殿』(2005)は人間の男(オダギリジョー)と狸姫(章子怡)との愛を描いた異色作。浦沢義雄による脚本・劇中歌には笑ってしまう(浦沢によるノヴェライズ〈河出文庫〉も傑作)。
『野獣の青春』(1963)、『殺しの烙印』(1967)、『ツィゴイネルワイゼン』(1980)などでカルト的な人気を誇る鈴木清順監督のトークショーが2年前の2012年1月に池袋にて行われた。諸事情(!?)により、いまさらのアップである。
(映画『少年時代』では)説明的にならないように、最小限度まで、セリフを抑えた
柏原兵三『長い道』(中公文庫)、それをマンガ化した藤子不二雄A『少年時代』(小学館)。藤子A自身の企画・プロデュースで『少年時代』(1990)は映画化され、藤子Aと篠田正浩監督の指名により、山田太一が脚色を手がけた。
漫画も映画も自分の見たいものを作るのが僕の仕事の基本 石子:そうすると、これは映画観客としては子どもから大人までが対象となるわけですね。 藤子:非常に欲ばった言い方ですけど、そう思っています。いま少年時代にある人、あるいは少女時代にある人は…
時代は戦時中だがもっと普遍的な少年の物語にしたかった 石子:戦争の時代というのは漫画もそうでしたけど、映画でもすごく出ていましたね。靖国神社のところとか、兵隊になって出征していくところ。
石子:で、評判はどうだったのですか。