2014-01-01から1年間の記事一覧
藤子:連載とかは続行したものですから、それが大変でしたね。いろいろな人と会って、映画の打ち合わせをして、戻ってきてパッと机に向かってもすぐ書けないんですよ(笑)。石子さんもおわかりでしょうけど、助走期間というんですかね、書く前になんのかん…
漫画家の藤子不二雄A先生は今年3月10日で生誕80周年。それを記念して、というわけでもないけれど、藤子A先生が登場された対談記事をアップしてみたい(そんなにたくさん所有しているわけではないが…)。
詩人のまど・みちおが逝去した。「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」、「ふしぎなポケット」、「一年生になったら」といった童謡はほとんどの日本人が知っているだろうし、教科書で「あさがくると」「イナゴ」などに触れた人も多いだろう。4年前に放送された…
【『響子』~『風立ちぬ』(2)】
【『華燭』~『風を聴く日』(2)】 13.『風を聴く日』(1995)脚本:金子成人
【『わが母の教えたまいし』~『女正月』 (2)】 8.『隣の神様』(1990)脚本:金子成人 隣の神様 [DVD] 田中裕子 Amazon 謎の人さらい・赤マントの噂が東京を賑わしていた。自宅前をいつも通る青年(中村橋之助)に恋する病弱な妹(国生さゆり)のために、出…
【『女の人差し指』~『男どき女どき』】 『女の人差し指』にて田中裕子が初参戦。以後、全作品の主演を務めた。小林薫も加わり、ナレーションも含めれば皆勤の加藤治子と合わせて田中 × 加藤 × 小林の黄金トリオが誕生する(『麗子の足』には、小林は不参加…
脚本家として『阿修羅のごとく』(1979)、『あ・うん』(1980)といった綺羅星のような名作を発表し、数々の優れたエッセイ・小説でも知られた向田邦子が事故で急逝したのは、1981年のことである。
母(吉川遊土)が主人公(前川麻子)を迎えに来るが、母は娘の前で男たちに輪姦されてしまう。母親が声を上げ始めると、主人公は冷蔵庫の中へ逃げ込んで涙を流す。ようやく母とともに解放された主人公は雨の中を走り出す。
昨2013年に大ヒットしたアニメーション映画『風立ちぬ』に主題歌として使われたことで、荒井由実「ひこうき雲」がまた注目を集めた。この主題歌起用は宮崎駿監督ではなく、鈴木敏夫プロデューサーの発案によるものだった(「H」2013年7月号)。鈴木氏は主題…
テレビ『寺内貫太郎一家』(1974)などの演出を手がけ、エッセイ・小説などの文筆活動でも知られた故・久世光彦。久世がテレビや舞台などの演出業と執筆とを両輪とするようになったのは1990年前後のようで、物書きをしているとやや飽き気味だったテレビの仕…
ストーリーを作るとき、僕は役の履歴書を細かく設定するんですよ。生年月日も含めてね。実はその生年月日に起こった事件が、後々の人間の人生を左右するということを毎回やってるんです。今回で言えば、竹野内豊くんが演じている主人公の英器の誕生日は大久…
野沢尚没後10年企画(?)として以下に引用するのは「Zakki vol.1」(ビクターブックス)に収録された野沢尚氏のインタビュー記事である。
◎90年代日本映画~私のベスト5
昨年刊行された『文藝別冊 総特集 山田太一』(河出書房新社)は、過去に書かれた記事の再録が多いことなど若干の不満もあるけれども、それでもファンには面白くて貪り読んだ。
山田太一先生の代表作のひとつである『岸辺のアルバム』(1977)の主題歌はジャニス・イアン「Will you dance?」。選んだのは堀川とんこうプロデューサーだった。
脚本家・小説家の山田太一先生が季刊誌「考える人」(新潮社)に長年連載したエッセイが、『月日の残像』(同)にまとまった。
脚色とは原作を否定すること ――『破線のマリス』の映画化は長年の夢だったと聞きましたが(「『破線のマリス』は乱歩賞用に作ったプロットだったので、それを全部削ぎ落として、非常に純粋な、この話を考えついた時の。これが面白いんだという感じがよく出ま…
――その後も映画は書き続けてますよね?
以下に引用するのは「週刊SPA!」1999年11月17日号に掲載された故・野沢尚氏のインタビュー記事である。
昨年12月、ムーンライダーズのボーカル・ドラマーとして知られる、かしぶち哲郎氏が世を去った。
【かつてのテレビ作品】
脚本家・小説家の野沢尚が世を去って今年で10年。多数の映画・テレビのシナリオを手がけ、江戸川乱歩賞を受賞した『破線のマリス』(講談社文庫)や『深紅』(同)など小説作品にも進出していて全く順風満帆に思えた野沢の突然の死は、大きな衝撃をもたらし…
映画『赤々煉恋』(2013)のラストは観客の解釈が分かれるものになっている。 切通「最後はさわやかに終わった。救いを用意してないので、もっと陰々滅々としていてもいいのに」
家で、学校で、街で、周囲の人と言葉を交わさず、ひとりふらつく女子高生・樹里(土屋太鳳)。彼女はこの世の人ではなく、すでに自殺して魂だけの状態で現世をさまよっていた。そして生きている人間には見えない死神・虫男を見ることができる。
脚本家の山田太一先生は詩をシナリオやエッセイ、講演で時おり引用される。山田先生が引き合いに出される詩人のうち、中原中也や立原道造などは知っていてもこちらが無知で教えられた詩人もいる。