私の中の見えない炎

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田崎竜太 × 横山誠 × 黄川田将也 トークショー レポート・『仮面ライダー THE NEXT』(1)

 1971年にスタートして、中断しながらも40年以上に渡ってつづいてきた仮面ライダーシリーズ。2000年にオダギリジョー主演『仮面ライダークウガ』からシリーズは再開し、以来15年間、テレビの仮面ライダーは休みなく継続している。

 翌2001年から劇場版も毎年つくられているが、その中で大人をターゲットに制作された異色作が『仮面ライダー THE FIRST』(2005)と続編『仮面ライダー THE NEXT』(2007)。この2作はプロデューサー、脚本、監督などメインスタッフは普段のテレビシリーズと重複しているけれども、子ども向けの通常版よりも原作(石ノ森章太郎)のイメージに近づけてサスペンス色を濃くするなど違った切り口で新味を出そうとする意欲が伝わってくる。

 9月のシルバーウィークに横浜市にて『仮面ライダー THE NEXT』のリバイバル上映と田崎竜太監督、横山誠アクション監督、主演・黄川田将也トークショーが行われた(以下のレポはメモと怪しい記憶に基づいており、実際と違う言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください)。

 

【『THE FIRST』について (1)】

 『THE FIRST』は初代の『仮面ライダー』にて助監督を務め、監督昇進後に多数のライダーを撮った故・長石多可男が演出。プロデューサーは白倉伸一郎と武部直美、脚本は井上敏樹などライダーの常連スタッフで固められている。当初はオリジナルビデオの企画であったらしく東映ビデオの加藤和夫氏もプロデューサーに名を連ねる。。

 

横山「(『THE FIRST』のころ)田崎監督はライダーをちょっとサボってて(笑)。(田崎監督と)ぼくは『Sh15uya』(2005)をやってました」

田崎「2年くらいライダーを離れてた。『美少女戦士セーラームーン』(2003)とか。

 『THE FIRST』は東映ビデオさんでつくりたいと、加藤さんというプロデューサーが白倉さん、武部さんと手を組んで、初代の『仮面ライダー』のころから携わってる長石監督と大人のための仮面ライダーをということで。それで『THE FIRST』はライダープラスラブロマンス、『THE NEXT』はホラー、そういう組み合わせで行こうと。

 その後、東映がお正月映画で(過去の)ライダーを出しても(『THE FIRST』『THE NEXT』の)ライダーは出てこない。ほかのライダーとは違う軸にいますね」

横山「いま思うと英断だった。本流はとっといて、おもちゃを売らないでやるというプロデューサー陣の勇気を感じます」

田崎「ライダーのビジネスモデルは1971年の第1作で確立されて、これがいまだにつづいてる。でもこれは映画だけで、おもちゃを売るものではない。

 昔はライダースナックのカードだけ取って(スナックを)排水口に捨てる」

横山「まずかったのよ(一同笑)」

田崎「大人の目から見れば問題ですね」

横山「おいしければよかったんだけど」

田崎「いまとなっては、あのスナックはもう食べられないんだけど。当時から、ベルトの石が光るってコピーにありました。

 この作品はAAC STUNTSのライダーでもある。テレビはJAEさんだから、これと違ったライダーが成立したのは大きいですね」

 

 東映仮面ライダー戦隊シリーズのアクションはJAEが担当しているが、『THE FIRST』『THE NEXT』のアクションは横山氏率いるAAC STUNTS。(つづく

 

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