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私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

坂本浩一 × 野口彰宏 × 小池達朗 × 横山誠 × 佃井皆美 × 高寺成紀 × 鈴村展弘 トークショー レポート (1)

テレビ 映画

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 ちょうど10歳ずつ離れた3人の芸人さんが、毎週ネット配信で特撮ドラマ・映画について語らう「特撮は爆発だ!」。そのイベントが昨年から開催されていて、筆者は初めてこの4月のイベントから聞きに行った。場所は杉並区井荻にあるアルファスタントのジム。

 「特撮は爆発だ!」レギュラーのホロッコほり太、ハイパワーレーザー牛島、マシュマロサンデー・キャッチャー中澤の3氏が挨拶された後、ゲスト諸氏が登場。アクション監督、演者、プロデューサー、監督といった多様な立場から特撮について語られた。以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください。オフレコの部分はカットしてあります。シークレットゲストの方もいらっしゃいましたが、会場だけの秘密ということですので…。

 

【アクションの指導者たち】

 アクション監督の方々は、スーツアクターなどの演技者を経て監督になる。

 坂本浩一監督は、『仮面ライダーW』(2010)、『仮面ライダーフォーゼ』(2011)、『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013)、『ウルトラマンギンガS』(2014)など多数の作品にて監督・アクション監督を務める。

 

坂本「例えば自分が演出するとき、経験のないキャストをどうするか、ある方はどうするか。ない方が多くて、事前に練習するけど、誰でも2週間でできるわけじゃない。吹き替えを入れて、普通の方が見ると全部本人がやってるように見えるトリックを。柔軟体操をやってたりダンスやってたりする経験があると、それを使ってアクションを構成していく。スポーツやってる人のほうが三半規管が鍛えられているので、蹴りやパンチをできるだけやってもらって。この人ならいけると思ったら、マット敷かずにやったり。戦隊の現場は採石場が多くてマット敷けないから、そこで受け身の練習。行けーって。『キョウリュウジャー』のアミィはアクションの経験ないけど、蹴りを教えたらすぐ覚えたね」

 野口彰宏氏は戦隊シリーズのアメリカ版『パワーレンジャー』シリーズに長年携わり、『デビルマン』(2004)など邦画のアクション監督も担当。

 

野口「『パワーレンジャー』から始まってヨーロッパへ。(『リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い』〈2003〉で)ショーン・コネリーがぼくの帽子とって“I love it!”って。当時もうお歳で、ライフルを持って撃つシーンでは重くて持てない。吹き替えでテーブルを倒すところまでやって、銃を倒したテーブルに載せてやりました。

 (アクションは)ストーリーの流れで、だんだん盛り上がってく感じを意識してます。尻すぼみに成らないように、感情の流れに合わせて間を詰めていく」

 

 小池達朗氏は映画『K-20 怪人二十面相・伝』(2008)や『寄生獣』(2014)、テレビ『牙狼〈GARO〉 闇を照らす者』(2013)などのアクションを監督。小池氏は染谷将太余貴美子親子の死闘について解説された。

 

小池「(『寄生獣』では)こういうふうに斬る、新一(染谷)はよけるって説明します。余さんにも(動きを)全部覚えていただいて。斬るタイミングが難しくて、それに合わせないとOKが出ない。お互いが合わないと、CGが付いても合わない。モニター見て(完成映像が)想像できないとOKが出ない。ものすごく一生懸命覚えていただいて。顔も寄生獣化してCGになるから出ないので、申しわけないけど」

横山「(小池氏は)天才でしたよ。でしたじゃないか(一同笑)。当時ジャッキー・チェンを見て、この身長で2回転ジャンプとかしてました」

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 横山誠監督は、映画『仮面ライダー THE FIRST』(2005)のアクション監督、テレビ『キューティーハニー THE LIVE』(2007)や『牙狼〈GARO〉 闇を照らす者』の監督・脚本などを手がける。現在も継続する『牙狼』シリーズには1作目の『牙狼〈GARO〉』(2005)から携わっている。

 

横山「(アクションで必要なのは)登場人物の性格と物語を伝える。それに加えて他のアクション映画でやってないこと。お金を払って見てもらうから、他の映画でやってないものを、と。

 (『牙狼』1作目の)当時は小池さんも坂本さんもアメリカで、テレビで毎週ワイヤーを使ってマットなしでやる、それだけで新しかった。撮影に時間がかかるから、助監督とプロデューサーを口説く。ワイヤーは操演部とやるけど、操演部は円谷から来てるから動かないものを吊るのはプロだけど、動く人間は難しい。香港で発達したものを盗んできてやりました」 

【アクションの演者 (1)】

 佃井皆美氏は『仮面ライダー鎧武』(2014)の仮面ライダーマリカ役で知られる。その冷徹なイメージが強かったので、愛想が良くてテンションが高いので驚かされた。

 

佃井「(幼いころから)テレビで唄って踊ったりしたい、と。ジャズダンスを始めて。ある時期、中学生くらいに、唄は向いてないと。音楽の授業が苦手で、吹奏楽部でしたけど(一同笑)。

 テレビに出たいって願望があって、でも親に反対されて。じゃ舞台ならいいよって。高校は舞台系の演劇科を卒業して、でも私は映像をやりたい。もとのあこがれが安室(安室奈美恵)ちゃんですから。

 高校卒業後にプロのダンサーを目指すか、テレビに行くか悩んでいて。オーディションに行くと綺麗な人もいて、私無理って思っちゃった。何か武器をつけないと、私は上へ行けない。稽古場にJAEの方が来て、これならやってみようって。

 最初は、40人近くいました。とにかくコーチが怖かった。そこまでとは思ってなかったです。最初に“この中に止めたいやつがいたら、すぐおれのところへ言いに来い”と。行く勇気もなかった(笑)。でも始まったら愉しくて、青春って感じ」(つづく)

 

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