私の中の見えない炎

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堀北真希 インタビュー(2010)・『ジャンヌ・ダルク』

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 2017年に惜しまれつつ活動休止した堀北真希。その堀北が2010年に舞台初主演した『ジャンヌ・ダルク』は、いまも印象深い。

 以下に引用するインタビューは「PLUS LUMINO」27号に掲載されたもので、『ジャンヌ・ダルク』への意気込みが語られている。「PLUS LUMINO」は関西ローカルの女性向けフリーペーパーで、いまはWebに移行しており、月日が流れたことが実感される(取材・文:杉田裕路子)。 

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——演出の白井晃さんから「ジャンヌ・ダルク役にはぜひ堀北さんを!」というご指名があったそうですね。お話をうかがわれた時は、どう思われましたか?

 

堀北 ジャンヌ・ダルクのような生き方をした人って、歴史上の人物でも他にはいないと思うんです。お告げを聞いて17歳で戦いの最前線に立って、国を勝利へと導きながらも、策略によって19歳の若さでその生涯を終える。そんな特異な人物に私を連想していただけたということは、すごく嬉しかったですね。

 

——今作が、堀北さんにとっての舞台初出演となるわけですが、新しいジャンルへの挑戦にとまどいはありませんでしたか?

 

堀北 初めてのことって、やっぱりドキドキしたり、不安になることもありますね。でも、何か新しいことに挑めるのは、とてもありがたいことだし、自分にとって必要なことだと思っているので、ぜひ挑戦させてもらいたい!と思いました。

 

——初めての舞台で、出演者約100名の大きなカンパニーのタイトルロールを務めることに、プレッシャーもあるのではと思いますが、何か大きなものに真っ直ぐに立ち向かっていくところは、ジャンヌと共通するところがあるかもしれませんね。

 

堀北 ここ最近は、もっといろんな役やってみたいとか、いろんなことを経験してみたいという気持ちが特に強くて、舞台にも興味を持っていたところに、すごくいいタイミングで今回の舞台出演のお話をいただいたので、迷わずぜひ!とすぐに出演を決心しました。

 

——脚本は、エンターテインメント作品に定評のある劇団☆新感線中島かずきさん作ですが、実際に台本を読んでどんな感想を持たれましたか?

 

堀北 脚本はずっと楽しみに待ち焦がれていたので、いただいてすぐに読みました。読んでいるだけでテンションが上がっちゃうような脚本で、すぐさまセリフを口に出してみたくなりました。他の人のセリフもとりあえず全部言ってみよう!って(笑)。早く実際に動きをつけて、演じてみたいですね。

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——具体的にはどういうところに魅力を感じられましたか?

 

堀北 強い信念を貫き続けるジャンヌも、気持ちが揺れるところもあるんですよね。フランスのために戦ってはいるけれど、人を殺さなくてはいけないということに迷うシーンがあるんです。神秘的なイメージがありましたが、そうした人間らしいところが描かれているので、ジャンヌに対する印象も変わってきました。王太子シャルル7世や、フランス軍の仲間達など、ほかの登場人物の心情も丁寧に表現されているところも魅力的ですね。あと、フランスの勝利はジャンヌが起こした“奇跡”とされがちですが、この作品では、「理由のない奇跡なんてない。“奇跡”と呼ばれることの背景には必ず、人々の意図と原因がある」という解釈で描かれているので、とても深みのある物語になっていると思います。

 

——白井さんの演出にはどのようなことを期待されていますか?

 

堀北 白井さんが演出された舞台を見たことがあるのですが、パッと見て一瞬で観客を惹きこませる作品を作られる方だと感じました。舞台初出演、役柄は中世ヨーロッパに実在していた人物と、私自身初めてづくしのことなので、確実に新しい自分が出ると思うし、出さなくてはいけないと思います。お稽古を始めて、弱気な自分、強気な自分、どんな新しい自分に出会えるかすごく楽しみです。

 

——ご自身としては、何か役作りとして取り組まれていることはありますか?

 

堀北 実際にフランスに行って、ジャンヌが生まれた場所や、火刑に処された場所にも行きました。どこの場所も、フランス人の観光客でいっぱいで、いかにジャンヌが英雄として愛されているかということを感じましたね。すべて頭の中で想像して演じるよりは、実際に見られてよかったなと思います。事実をベースにお話は描かれますが、実際の歴史を突き詰めるわけではないので、本物はどんな人物だったかはそんなに重要視していないんです。みなさんに見てもらいたいジャンヌを舞台の上で表現したいと思うので、この舞台のジャンヌ像はこれから稽古で積み上げていければと思っています。

 

——今回は、激しい戦いのシーンもあるそうですが。

 

堀北 殺陣の稽古は、数カ月前から始めています。まだまだ練習中ですが、動きや技術は覚えられるとしても、闘争心があまりないので、「戦う!」という気持ちに入るまでが今はまだ難しいですね。あと、舞台はとにかく体力が必要だと思うので、学生時代の部活以来の筋トレもやっています(笑)。

 

——「プラスルミノ」の読者層は、働く女性なのですが、女性には特にどういうところを見てもらいたいですか?

 

堀北 強い女性とか、カッコイイ女性を見ると、同じ女性として憧れたり、元気をもらったりすることってありますよね。ジャンヌは何が何でも自分を通すような女性なので、そういった強いパワーを持って信念をつらぬく姿を見て、何かを感じてもらえたらと思います。

 

——最後に、「プラスルミノ」という言葉には、輝きをプラスするという意味が込められているのですが、輝く女性と聞いてどんなイメージを持たれますか?

 

堀北 笑顔ですかね。内から自然に出てくる笑顔の時が、一番輝いている時かなって思います。 

ジャンヌ・ダルク オリジナル・サウンドトラック

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