私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

浦沢義雄 発言(インタビュー)録(6)

 1993年から浦沢義雄先生がメイン脚本を手がけ、現在も継続中のテレビアニメ『忍たま乱太郎』。2011年に同作品が浦沢脚本で実写映画化された際、浦沢先生のインタビューが行われた。文中で触れられている鈴木清順監督の映画『オペレッタ狸御殿』(2005)の脚本は、書かれてから歳月を経て映画化に至り、清順監督の遺作となった。

 

——もう30年あまりテレビや映画の脚本を書き続けて、時代の変遷も見ていると思うんですけど、浦沢さんが今だからこれをやりたいって欲求はありますか?

 

「ほとんどないなあ」

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浦沢義雄 発言(インタビュー)録(4)

——もう一本の『なんでそうなるの』は?

 

浦沢 55号コント55号のコントを書くんです。これはこれで、凄く楽しかった。

 

——この2番組の後のお仕事は…?

 

浦沢 他の番組に興味なかったんですよ。それで『なんでそうなるの』をやっていたパジャマ党の人達にお世話になって、欽ちゃん(引用者註:萩本欽一とかの番組とか手伝って。でも、その頃は仕事をほとんどしないで、お金だけもらったり。そんな泥棒みたいな生活をしてた(笑)。もう放送関係の仕事は、辞めるつもりでいたんだけど、その時にね、ある作家の人が「『ルパン三世』を書かないか?」って言ってきたんですよ。

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浦沢義雄 発言(インタビュー)録(3)

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 月刊誌「アニメージュ」には、詳細なロングインタビューが載った。脚本家デビューのころについても語られた貴重な内容である(聞き手は小黒祐一郎氏)。 

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