私の中の見えない炎

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長谷川圭一 × アベユーイチ × 川久保拓司 トークショー レポート・『ウルトラマンネクサス』(5)

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【俳優陣について (2)】

 孤門隊員の彼女・リコ(中丸シオン)の正体が明らかになるのは、『ウルトラマンネクサス』(2004)の前半の山場のひとつ。

 

川久保「すごいストーリーでしたね。全然知らなかったです」

長谷川「中丸さんのオーディションでは3人くらい残っていて、いちばん狂ってたことから彼女に」 

川久保「エキセントリックな役はすごいですよね」

長谷川「彼女はトランス状態。『仮面ライダーW』(2009)でも出てもらったけど、その瞬間は覚えてないって。『水戸黄門』でも感情入っちゃって」

 

 TLT管理官役は映画『ウルトラQ 星の伝説』(1990)、テレビ『ウルトラQ dark fantasy』(2004)や『仮面ライダードライブ』(2014)など多数の特撮作品に出演し、NPO活動もされている堀内正美氏。

 

川久保「堀内さんとは撮影が終わってからお会いできてないんですけど、いまはFacebookで追跡できる(笑)。精力的にいろんなことやられてますよね」

長谷川「いつも絆会に「行くよ」「行くよ」って言って来られない、忙しくて。10周年のときも、京都でナイターの撮影があって」

 

 怖い西條凪副隊長役はテレビ『牙狼』(2005)などにも出演している佐藤康恵氏。アベ監督の映画『ウルトラマンゼロ』(2010)では『ネクサス』の隊長役・石橋保氏と夫婦を演じた。

 

川久保「康恵ちゃんに会ったのは10周年のときが久々で。しばらく会ってなくて」

アベ「撮影のときは男性的できっつい感じで、久々に会うとまあ柔らかい。ふわふわ(一同笑)」

川久保「ぼくから見ると凪隊長ですから、怒られるんじゃないかと(笑)」

長谷川「『ウルトラマンゼロ』でもふわふわしてんじゃない?」

川久保「撮影でも近づかないところもありました。仲良くしちゃいけないかなって感じでやってました」 

 黒幕・石堀隊員の加藤厚成氏は『ウルトラマンメビウス』(2006)や『相棒』(2014)などにも出演。

 

長谷川「何か月も前から飲む度に「ザギってどんな奴ですか」って。オーディションのときから決まってました。溝呂木(俊藤光利)と姫矢をどっちにするか、小中(小中和哉)さん迷ってたけど。

 石堀のオーディションで「実はおれが××だぜ」っていうのをやらせて、三沢役の人(竹内義人氏)です」

川久保「三沢役の方は事務所の先輩です。石堀の線もあったんですね。10年経って初めて聞きました」

 

 憐編のヒロイン・瑞生役は宮下ともみ氏。テレビ『仮面ライダーキバ』(2008)、映画『稀人』(2004)や『コクリコ坂から』(2011)などに出演している。

 

川久保「こないだ近所のスーパーで買い物してたら会いましたよ。旦那さんといっしょに」

アベ「何でこんなにどたどた走るんだって。どすどすどすと(一同笑)。だからNG出しました」

 川久保氏は他のウルトラ俳優とも交流があるという。

 

川久保「『ネクサス』の撮影が進むにつれて、平成ウルトラを勉強していって。ぼくが子どものころは新作がなく、再放送を見ていて。そこから平成にはまっていって。つるの(つるの剛士)くんとは何回かバラエティですけど共演して、毅志(吉岡毅志)くんとも飲んで。杉浦(杉浦太陽)くんとは以前飲んだけど、最近はあまり。いまだに飲むのが高野八誠(一同笑)。

 つるのくんは、走り方がヤバかったみたいで」

長谷川「注意すると、かえってわけわかんなくなっちゃう。映画で発覚したからね」

川久保「草太(青山草太)くんとも友だちで『ネクサス』の次が『ウルトラマンマックス』(2005)で、こんなに近いところで絆がつながる?(笑) 小柳友はうちの事務所の後輩で、いっしょにレッスン受けてて、嬉しかったですね」

アベ「きのう、ふたり芝居に行ってきたよ」

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【最後に】

 今回の上映会は長谷川圭一特集であるので、おふたりから長谷川氏へのメッセージが。

 

アベ「いちばん最初に会ったのは(長谷川氏が)装飾の親分だったころで、ぼくはカチンコ。それが脚本家になったって聞いてマジで!? そんな人だったの? 見方が180度変わって。本を読んで、何て熱い人なんだ。書くのも速いし、熱のすごさにいつも圧倒されて。装飾のときも熱かったけどホンも熱い。

 いつも闇の部分を大事にしていて、悩んでる。そこに何かが宿ってますね」

長谷川「(闇の部分は)円谷から受け継いだもので、子どものころに惹かれてて。円谷作品の正しいあり方だと思っていて、それを継承したいと。昔と比べると怖かったり暗かったりできない風潮だけど残していきたいと」

アベ「闇を子どものころに見とくと耐性ができるんじゃないかと。何にもなくて大人になっちゃうと怖い」

川久保「役者は翻弄してくれるホンを書いてもらえるのが、いちばん嬉しい。仮面ライダーウルトラマンはデビューに近い子が多いと思いますけど、振り回してくれることで考えるより感じることができる。『ネクサス』で長谷川さんに振り回してもらったのは、すごくよかったなと」

長谷川「現場で会うんですけど「『ネクサス』見てました」「『ネクサス』見てこの世界入りました」って。

 『ウルトラマンギンガ』(2013)のことで早稲田の学園祭に呼ばれて、『ネクサス』のことも訊かれて。ネガティヴなこと、短縮とかもあったけど、学生の人が「ぼくがいまあるのはネクサスのおかげです」と。時代を越えて、こちらが投げた球が返ってくる。「勇気をもらいました」って言うけど、勇気をもらったのはこっちだよって」