私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

池端俊策 講演会 “脚本家の仕事” レポート・『麒麟がくる』(2)

大河ドラマの企画段階 (2)】

 そしたらプロデューサーは喫茶店の片隅で「(『麒麟がくる』〈2020〉の)光秀(明智光秀)役は誰ですか!?」。気が早いね(一同笑)。

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池端俊策 講演会 “脚本家の仕事” レポート・『麒麟がくる』(1)

  本能寺の変織田信長を討った明智光秀。その生涯を描いた意欲的な大河ドラマ麒麟がくる』(2020)。脚本を手がけた池端俊策氏は『昭和四十三年 大久保清の犯罪』(1983)や『仮の宿なるを』(1983)、『夏目漱石の妻』(2016)などでも知られる名匠である。埼玉県蕨市在住で、蕨市主催による講演会が2023年1月に行われた(以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください)。

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蓮實重彦 トークショー レポート・『情婦マノン』(2)

 そのようなところで私が映画をじっと見ているうちに、顔面神経麻痺というものにかかってしまい、あるとき水を飲んだら全部左の口から出て来る。これはどうしたことかと病院にまいりました。不幸なことに東大病院だったんですけれども「ああいけない。顔面神経麻痺です」と言われた。「どうしてあなたはかかられたのですか」と医者が訊くので私は嘘をついて「列車の窓から左側に風を受けていたらこうなりました」と言ったら医者は「それはいけませんね」と薬を調合し、マッサージのようなことをして1か月は病院に通った記憶があります。

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蓮實重彦 トークショー レポート・『情婦マノン』(1)

 1944年、偶然出会った娼婦・マノン(セシル・オーブリー)に魅せられたロベール(ミシェル・オークレール)。奔放なマノンはやがて身を持ち崩し、ふたりは破滅へ向かっていく。

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高橋洋 × 塩田明彦 トークショー レポート・『ザ・ミソジニー』(3)

【神秘とは何か】

塩田「「すべては神秘に始まり政治に終わる」っていう印象的な言葉についてはいかがですか?」

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