幼いころに読んだ東君平の詩に「五月の海」というのがあった。東君平の作品はかわいらしいイラストや幼年向け絵本、青春の哀歓をつづった詩など多岐にわたり、筆者は小学生のころによく読んでいたが、対象年齢が少々上のものはあまり理解していなかったかもしれない。感傷的でありつつも現実をさりげなく突きつけられていたように、いまは思われる。
続きを読む堀北真希 × 高良健吾 インタビュー(2011)・『白夜行』(2)
——堀北さんは、初の悪女役でしたが悪女についてはどう思われますか?
篠崎誠 × 黒沢清 トークショー レポート・『共想』(4)
【『共想』と心理学】
続きを読む篠崎誠 × 黒沢清 トークショー レポート・『共想』(3)
【映画と演劇】
黒沢「『SHARING』(2014)のときもですが(『共想』〈2018〉の)主要な登場人物が演劇をやっている設定ですね。演劇を持ち込むのはどういう狙いで?」
篠崎「自分の学科が映像や舞台、ダンスをやってる人たちがいて。映画をつくることに関しては『死ね!死ね!シネマ』(2011)というのを既に1回撮ってまして、それに映画を撮ることだと不必要に自己言及的になるというか。自分が勝手を知らないことがいいと『SHARING』では、映画をつくることではなく演劇を入れようと。
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