私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

“山田太一セレクション” 刊行記念 山田太一 トークショー レポート(3)

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東日本大震災を扱った3作品 (2)】

 3年後に1本書きまして。震災をいろんな局面で書いて、『時は立ちどまらない』(2014)ですね。(見る人がどう思うか)いつもはらはらしてます(笑)。

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“山田太一セレクション” 刊行記念 山田太一 トークショー レポート(2)

【『想い出づくり』】

 (『想い出づくり』〈1981〉の発想のきっかけは)女は25過ぎると値が下がっちゃうっていうジョークでした。何てことを言うんだと、うちの娘はすぐ適齢期になるから、そんなこと言うやつ許せないと私憤で書いた(笑)。

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“山田太一セレクション” 刊行記念 山田太一 トークショー レポート(1)

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 先日、銀座にて脚本家の山田太一氏のトークショーが行われた。山田氏の代表作である『想い出づくり』(1981)や『早春スケッチブック』(1983)のシナリオが “山田太一セレクション” として復刊(里山社)されていて、刊行を記念してのトークである。話題は復刊された作品から、つい先月放送された『五年目のひとり』(2016)やその他の作品まで多岐に渡った。

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山田太一講演会 “宿命としての家族” レポート(3)

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【高齢化と家族の現実 (2)】

 家族が負担だから脱ぎ捨てたいと思ってる。そういうときにもう一歩踏み込んで、結局ひとりで生きて死ぬことを覚悟して。だんだんつまり家族ってものが、リアルに考えると、こんなことしてたら壊れてしまうと思って別の道をさがそうとしてると感じるんですね。

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山田太一講演会 “宿命としての家族” レポート(2)

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【『想い出づくり』について (2)】

 お嫁に行くのは若いのからなんてそれを笑いの種にして、いまだったら袋叩きですよ。じゃうちの娘は2、3年経つと売れ残るのか。そんなこと許せないと私怨というか(笑)。この子たちを書いてみたいと思って。

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