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私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

金子修介 × 井上伸一郎 トークショー レポート・『ガメラ 大怪獣空中決戦』『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(1)

金子修介 映画

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 1990年代にファンの熱い注目を集め、いまやマニアに神格化された平成ガメラシリーズ。今年、「平成ガメラ4Kデジタル復元版 Blu-ray BOX」も改めて発売され、10月に六本木にて金子修介監督とボックス発売元のKADOKAWA井上伸一郎代表取締役社長のトークショーが行われた。

 平成ガメラシリーズ3部作や『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)、テレビ『ウルトラマンマックス』(2005)といった特撮作品を手がけ、『デスノート』(2006)と『デスノート the last name』(2006)でも知られる金子修介監督は、当日は風邪で不調。最近まで広島にて新作『こいのわ ~婚活クルージング~』(2017)を撮影していて、広島カープの敗北により風邪になったのだとか(以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください)。

 

金子「ちょっと熱っぽいんで不機嫌に見えるかもしれないけど、つまんないことでも笑っていただければテンションあがるかなと(笑)」 

【人の犠牲について】

 第1作『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)のクライマックスは、都民が避難した東京で、ガメラとギャオスが一騎打ち。

 

金子「最後にガメラが六本木に墜落してからギャオスと戦うとき、避難勧告が出ていて人がいないという想定で。ギャオスは人を食っているけど、最後の決戦のときは、ビルとかの倒壊で人が死ぬのはあまりやりたくなかったんですね。それで人がいないってことに。

 でも『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(1999)のときに、実は何人か、全員避難できるわけはないから、前田亜季ちゃんが残ってたことにしました」

井上「ギャオスは初登場から人を食べてます」

金子「ギャオスのイメージはコウモリ。形は翼竜ですが、コウモリが人を食うという連想で。意外と人を食べる怪獣は少ないですよ。(『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』〈1966〉)のガイラとか」

井上「結構食べるってハードル高い」

金子「人を食べていても、戦いのときに犠牲者が出るのは厭であえて避けた。『ガメラ2 レギオン襲来』(1996)でも仙台消滅はやってるけど、そんなに人は死んでない。『ガメラ3』では突然たがが外れて(一同笑)、まあ…。(脚本の)伊藤(伊藤和典)さんの発想で、3部作の1本目ではガメラは人類の味方、2本目では地球の守護神、3本目は人類の敵になるかもしれないと」

井上「『ガメラ2』のラストは、“ガメラの敵にはなりたくない”って台詞で終わりますね」

金子「『ガメラ3』では(人が)たくさん巻き込まれるけど、目の前の命(少年)は救ってるかもしれないと。はっきりはさせてない。

 怪獣少年だった子どものときから、怪獣が戦ったら一般の人が巻き込まれて大変だろうって話はみんなしてた。だから避けてたけど、でも3作目でやっちゃった(一同笑)。最後とは思ってなかったんですけど。

 子ども同士で噂してましたよね。ウルトラマンバルタン星人が超音速で追撃してたら大変だとか」

井上「昭和のビルですから、ガラス割れますね(笑)」

金子「『ウルトラマンマックス』をやったときは、ビル投げて怪獣にぶつけたり、そういうのがいいじゃない?と思って(一同笑)。するとネットで叩かれる。あそこにたくさんの人がいるはずだと。そういう空想がかき立てられる。追求してくとどうにもならなくなっちゃうけど」

 

【ランドマークの破壊 (1)】

 正調怪獣映画だった1作目『ガメラ 大怪獣空中決戦』では東京タワーが破壊される。

 

金子「(1作目の東京タワーは)歓迎されたと思う。記憶は曖昧なんだけど、東京タワー壊すのは久しぶりで、東京タワーさんも歓迎したんじゃなかったかな(一同笑)。

 最初は、ギャオスが佃島のタワーマンションに巣をつくるっていう。スケッチもあったんだけど、あるとき(特技監督の)樋口(樋口真嗣)さんがタワー出したい、だったかな。タワーですよ、怪獣映画は東京タワーですよ!と。

 社会科見学で行ったとき、東京タワーは何回壊されたかなって話して。だから東京タワー壊すのは古いってイメージがあって。でもぼくは怪獣映画はクラシックにと思って、タイトルの字とかもクラシカルにして、そういうのも関係して東京タワーが相応しいということになったと思います」 

ガメラ 大怪獣空中決戦 [Blu-ray]
 

 “私はガメラを許さない”というキャッチコピーの『ガメラ3』は異色作に転じる。舞台は渋谷と京都駅で、前半の渋谷での戦闘では2万人もの死者が出てしまう。

 

金子「死者2万人という設定かな。渋谷と京都は、日本を象徴する。渋谷にはコギャルが群れ集い(一同笑)、京都には新しい駅が建ち」

井上「まだマークシティがない。資料映像としても貴重ですね」

金子プラネタリウムもまだあった。パンテオン前ですね。当時は撮影隊が(渋谷から)出発するときには(集合は)パンテオン前」(つづく)

 

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