
ブックハウス神保町にて小原乃梨子氏とおはなしフェアリーズの朗読会が毎月行われており、8か月ぶりに行ってきた(この間、いろいろ都合がつかず…)。
小原氏は、昨年12月の『ドラえもん、母になる』(2015)の出演・ナレーション、大晦日の『紅白歌合戦』、今年は「家庭教師のトライ」のCMなど最近も精力的に活動中。特に『ドラえもん、母になる』の小原氏の声には感涙。

朗読会の始まる前、ブックハウスの店長さんが挨拶。後方の小原氏はフェアリーズの面々に「 “こんにちは!”って声出して」と指示していた。また店長の声の小ささに「もっと声出してー。くすぐっちゃう」とつぶやく。
小原氏は「きょうは静かなお客さんですね」と挨拶。みなが自己紹介すると、小原氏は「新人です!(笑)」。いつものように「お話が好きな人はみんなフェアリーズですよ」と小原氏作詞の歌をうたう(作曲:越部信義)。前方の男の子が、「笑うんじゃない」と他の子に言うと「いいのよ、笑っても(笑)」。
まず内田麟太郎・高畠純『ワニぼうのこいのぼり』(文溪堂)をメンバーが朗読。そして「こいのぼり」をみなで合唱。
つづいて木村研・村上康成『999ひきのきょうだい』(チャイルド本社)をメンバーが朗読。おたまじゃくしの話なので、小原氏が「おたまじゃくしは何の赤ちゃん?」と訊くと、子どもたちは「カエルー!」。前方の男の子は「たまらん」と漏らし、小原氏は「よかったねー」。
小原「みんな、「かえるのうた」は知ってるー? お母さま方、ご存知ですね」
輪唱で唄うが、うまくいかず。
小原「お姉さんたち、撃沈。輪唱、難しいわね。いっしょに唄いましょう」
前方の男の子は何か言い、小原氏は「このコンダクター、なかなか厳しいわね」。
最後は小原氏による『100かいだてのいえ』(偕成社)。10階ごとにさまざまな動物が住んでいるというストーリーで、叙述の部分と主人公を小原氏が担当し、他の台詞はメンバーで分担して朗読。
「何階にいるのかな」「誰がいるのかな。ドキドキしちゃうな」という小原氏の台詞回しが『ドラえもん』ののび太そのもの。小原氏の声は筆者の原風景である。「ぴゅいーん」というエレベーターの音もいい。子どもたちは聞き入り、興奮して立ち上がる子がいると「ほら座って座って」。
終了後、「みなさま方、30分子どもたちが静かにしてくれるってすごいことなんですよ。子どもたちに拍手ー」。保護者の方やお店の人にも拍手。
小原「みんながいい時間を過ごせるといいですね。月に1回」
ムードメーカーだった前方の男の子に、最後に小原氏は「あなたがいたおかげで元気になったね、みんなね」と声をかけていた。



