相米慎二
東京上空いらっしゃいませ。なんて魅力的な響きだろう(あ、そんなことない?)。まだ小学生だった若き日の筆者は、新聞のテレビ欄で映画『東京上空いらっしゃいませ』(1990)のタイトルを見つけて、その語感をいたく気に入った記憶がある(思えば、これが…
故・相米慎二監督の特集上映 “甦る相米慎二” にて上映された『お引越し』(1993)は、両親の離婚を経て変わっていく小学生女子・レンコ(田畑智子)を描いた傑作である。脚本は、映画『サマーウォーズ』(2010)やテレビ『夜行観覧車』(2013)などで知られ…
1993年に発表された故・相米慎二監督の映画『お引越し』は、両親(桜田淳子、中井貴一)を前に揺れる小学生女子(田畑智子)の心情と変容を描いて、公開直後からその年のベストワンと言われる評判であったという。筆者はこの度の特集上映 “甦る相米慎二” に…
1994年のある日、何気なく雑誌を立ち読みしていた筆者は、ある女性の笑顔の写真に魅せられた。その大人っぽくステキな微笑にしばらく見とれていたのを覚えている(女性と言っても相手は13歳、こっちは12歳だったが)。それは映画『お引越し』により1993年度…
【撮影現場 (2)】
1980年代の日本映画を代表する人物のひとりとしてよく名が挙がるのが、故・相米慎二監督。『セーラー服と機関銃』(1981)、『魚影の群れ』(1983)、『台風クラブ』(1985)といった作品群において、長回しのつるべうちで独特でアナーキーな世界をつくりあ…