【現場でのエピソード(2)】
清水「実相寺は名監督じゃないんだよ、ほんとは(笑)。あの時代にあれだけやっちゃったのは珍しい。名作を目指してたわけでないのは明らかだから。
【樋口真嗣監督の回想 (1)】
樋口真嗣監督は『帝都物語』(1988)や『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』(1990)などにスタッフとして参加した。
庵野「ぼくは(実相寺作品を)見てるだけ。スタッフだったのは樋口さん」
真嗣「小僧でしたから、そんなおれが実相寺さんを語るというのは…。初めてお墓参りにも行ってきたんで、怒られるなと。日が落ちてから行きましたからね、怖い(笑)。
『帝都物語』で実相寺さんが10年ぶりに映画を撮るということで、当時バブルですから、いまはどこかへ行ってしまった西武の弟の人(堤義明)がやってる会社がお金を出して、プロデューサーの一瀬隆重さんはまだ20代。革命が起きるんじゃないかと。