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小原乃梨子とおはなしフェアリーズ 朗読会 レポート(2015年4月)

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 ブックハウス神保町の小原乃梨子氏と“おはなしフェアリーズ”の朗読会へ、先月つづいて行ってきた。ドラえもんマニアの筆者にとっては、のび太の声を長年演じた小原氏の演技を生で聞ける貴重な機会である。

 “おはなしフェアリーズ” は超ベテラン声優の小原氏率いる読み聞かせ集団で、男女混合。先月とは、違うメンバーの方も参加しておられた。

 始まる直前、新人?の方に小原氏が、肩を動かして体全体で表現して、というようなアドバイスをしていた。 

 イベントスペースにて、小原氏とおはなしフェアリーズの方々でテーマソング「妖精たちがやってきた」を唄う。小原氏作詞で、作曲は「おもちゃのチャチャチャ」の故・越部信義氏。小原氏は「宝物のようなうたです」という。先月に比べて、子どもたちの動員数は多い。

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 まずゴールデンウィーク初日ということもあって、石井聖岳『かえうたかえうたこいのぼり』(講談社を読む。ここで既に大受け。

 つづいて、内田麟太郎・高畠純『ワニぼうのこいのぼり』。途中参加の子どもを小原氏は「いいわよ、こっちへ」と招き入れる。

ワニぼうのこいのぼり

ワニぼうのこいのぼり

 ここで、みなで「こいのぼり」を「甍の波と雲の波〜」と唄う。唄う前に小原氏が「甍(いらか)って、みんなのお母さんのお母さんは判るかな。昔の瓦葺きの屋根ですね」と解説。

 そしてマイケル・グレイニエツ(ほそのあやこ:訳)『クレリア』(セーラー出版)。

クレリア―えだのうえでおきたできごと

クレリア―えだのうえでおきたできごと

 真打ちは、小原氏によるクリス・ホートン(木坂涼:訳)『どうするジョージ!』(BL出版)の朗読。小原氏によると「私たちはプログラムをつくるとき、ずっと読み継がれているもの、季節のもの、新しいものの組み合わせを考えています」という。

 『どうするジョージ!』は昨年12月に出版されたばかりの作品で新しい。犬のジョージが主人公で、小原氏が朗読するともう完全にのび太

「絵が大きいので、お母さま方、読み聞かせされるといいですよ」

 最後にまたテーマソングを唄って「こんなに静かに聞いてくれたお子さんに拍手〜」。メンバーやお店の人にも拍手して終了。

どうするジョージ!

どうするジョージ!

 前回は朗読を聞いただけで何も買わなかったが(爆)、今回はさすがにまずいと思ってチェブラーシカのキーホルダーを購入。

 子連れの人たちに混じって、ひとりで店内を徘徊するのは実に変なものであった…。だが、小原乃梨子氏の現役ぶりを堪能できるこの朗読会、いつまでもつづけてほしい。

 

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