演劇
【新人育成について】 1975年からは無名塾を主宰している。
寺田「『でっかく生きろ』(1964)の後、360日会ってるくらい。実相寺はひとりっ子で、ぼくは姉と妹がいたけど男ひとり。ひとりっ子同士みたいで合いましたね。お前らモーホーだとか言われて、それくらい仲が良かったね」
ドキュメンタリーでもフィクションでも深く立ち入ってつくると、1回見ただけでは判らない。作者の思いのほうが多様で、佐藤(佐藤真)さん生きていれば、もっと深いことがひとつひとつのショットに込められてて。聞いたふうなことは言わないほうがいい(笑)…
【一難去ってまた一難だった「カノックス」の経営】 会社経営は大変だったね。今のカミさんとのプライベートな問題がキッカケで、TBSから独立することになったのは44歳の時。TBSにいる19年より今のほうが長いんですが、あの頃はまだ若造、思い上がっていたん…
【若き日の想い出(2)】 ラジオ聴いてると「ただいまの出演、どこどこ劇団」ってのが多い。こういうとこに潜り込むと、もしかしておこぼれがと。
7月11日に肝付兼太演出・出演の舞台『おしいひと』を見に行った。
――料理番組ばっかり(笑)。自分でも作るんですか? 三谷 テレビを見て、これはおいしそうだと思うと作りますね。今まで意識せずに食べていたものも「ああ、こうやって作るんだ」というのがわかって面白いですよ。この前、きんぴらを作ったんですけど、あの…
以下に引用するのは「WEEKLYぴあ」1999年2月8日号に掲載された三谷幸喜インタビューである。映画『ラヂオの時間』(1997)の脚本・監督、テレビ『今夜、宇宙の片隅で』(1998)のシナリオなどを手がけていた三谷氏が、2年ぶりに発表した舞台が『温水夫妻』(…
――ところで、三谷さんは、来年の仕事を一度、白紙にしたそうですね。つい最近、思い直したそうですが、引退を考えてた?(引用者註:舞台『巌流島』が、台本の遅れにより初日延期。主役級の陣内孝則が降板したゆえ)
今年喜寿を迎えた伊東四朗主演( “伊東四朗生誕?77周年記念” と銘打たれている)の舞台『吉良ですが、なにか?』(2014)が、討ち入りの12月14日に千秋楽を迎えた。脚本は三谷幸喜で、伊東四朗とのコンビによる舞台は、『その場しのぎの男たち』(1992)か…
昨2013年には原作・脚本・監督を務めた映画『清須会議』が大ヒット、今年は作・演出を手がける舞台(再演含む)が目白押し、2016年には大河ドラマの脚本を担当することが発表されるなど三谷幸喜の人気ぶりは近年も相変わらずである。これほどの知名度を持つ…
詩人・谷川俊太郎には、シナリオ作家としての顔がある。詩作をはじめ絵本、エッセイといった文筆の仕事は有名でも、映画や舞台にシナリオを提供してきたのはあまり知られていないかもしれない。そういった仕事の片鱗に触れることができるのが『いつだって今…
書き手が早く反応してはいけないですね 今度の地震を体験したわけではないし、地震そのものを書いているわけではありませんから、神戸のリアルな実態みたいなものをきちっととらえているかどうかというと、そんなことはないと思います。そういうことは時間を…
それらをストップするものは何かというと、ひとつは哲学だと思います。つまりそんなにスピードを速くしなくたっていいんだという哲学、家は古くて不便でもいいんだという哲学。そういうものが身についていればストップできますよね。しかし、なかなかそんな…
脚本家の山田太一先生の作品の底流にいつもあるのが時代や社会への批評意識である。描かれるのは “片隅” の出来事なのだけれども、常に時代が敏感に投影されている。 1995年に発表された舞台『夜中に起きているのは』についてのインタビュー(「週刊金曜日」…
【時代の変化 (2)】
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20111210-OYT1T00254.htm?from=yoltop 毒とロマンティシズム。 無残で味気なくて醜い現実への憎悪。 夢への憧憬と、夢を持つことのおそろしさ。 一筋縄ではいかない作家であった。