私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

2021-01-01から1年間の記事一覧

大森寿美男 × 山崎秀満 × 三沢和子 × 宇多丸 トークショー レポート・『黒い家』(3)

【美術と制作現場 (1)】 美術の山崎秀満氏は『黒い家』(1999)が初顔合わせ。その後にも『阿修羅のごとく』(2003)、『間宮兄弟』(2006)、『サウスバウンド』(2007)などの森田芳光作品に参加している。

大森寿美男 × 山崎秀満 × 三沢和子 × 宇多丸 トークショー レポート・『黒い家』(2)

【シナリオ制作について (2)】 『黒い家』(1999)でボーリングが物語のキーとなるのは映画オリジナル。森田芳光監督のアイディアだったという。 大森「第1稿は原作通り京都。だけどどこでもいいように標準語で書いてくれと言われていました。その後で金沢に…

大森寿美男 × 山崎秀満 × 三沢和子 × 宇多丸 トークショー レポート・『黒い家』(1)

大手保険会社・昭和生命の若槻(内野聖陽)は菰田重徳(西村まさ彦)の子どもが死亡した案件について、保険金殺人ではないかと疑念を抱いた。そこで契約解除の専門家(小林薫)を派遣するが、彼も殺されてしまう。若槻は菰田の妻・幸子(大竹しのぶ)に匿名…

和泉聖治 × 鈴木義昭 トークショー レポート・『亀裂』『オン・ザ・ロード』(2)

【若き日々 (2)】 和泉「アメリカまで行っていろいろ経験したんですが、帰ってきたら、うちの親父(木俣堯喬監督)が東京に出て来て事務所をつくっていて「何にもやってへんやんけ」と。だったら手伝えよということで。

和泉聖治 × 鈴木義昭 トークショー レポート・『亀裂』(1)

猥褻か芸術かで問題になっている小説。その作品の覆面作家は、実は京都の出版社に勤める記者(水城リカ)だった。覆面作家を擁護する大物小説家(木俣堯喬)はやがて記者と思い合うようになる。

杉井ギサブロー × 古川雅士 × 丸山正雄 トークショー レポート・『哀しみのベラドンナ』『片腕』(5)

【『ベラドンナ』第2弾の『片腕』 (2)】 杉井「丸山プロデューサーはときどき変なことを(笑)。『ベラドンナ』(『哀しみのベラドンナ』〈1973〉)がフランスで話題になってるんで第2弾をやりたいということで、それでスタジオに行ったら企画書ができてて。…

杉井ギサブロー × 古川雅士 × 丸山正雄 トークショー レポート・『哀しみのベラドンナ』『片腕』(4)

【手塚治虫先生について】

杉井ギサブロー × 古川雅士 × 丸山正雄 トークショー レポート・『哀しみのベラドンナ』(3)

【『ベラドンナ』と虫プロの時代 (3)】 杉井「アニメーションはウォルト・ディズニーの時代からファミリーですね。手塚(手塚治虫)先生もファミリーを意識して、でも日本ヘラルドの企画かもしれないけど『千夜一夜物語』(1969)では初めから大人向けとして…

杉井ギサブロー × 古川雅士 × 丸山正雄 トークショー レポート・『哀しみのベラドンナ』(2)

【『ベラドンナ』と虫プロの時代 (2)】 丸山「『ベラドンナ』(『哀しみのベラドンナ』〈1973〉)というのは奇跡的な作品だとぼくは思います。虫プロもこういう作品がつくれるという奇跡的な会社で。ゴーしたのは手塚(手塚治虫)さんですが、企画か編集まで…

杉井ギサブロー × 古川雅士 × 丸山正雄 トークショー レポート・『哀しみのベラドンナ』(1)

領主が権勢を振るう中世のフランスで若いジャンヌ(声:長山藍子)とジャン(声:伊藤孝雄)は結婚するが、ジャンヌは領主(声:高橋昌也)に処女を奪われてしまう。そのジャンヌの前に悪魔(声:仲代達矢)が現れ、やがて彼女を過酷な運命が襲うのだった。

若松節朗監督『Fukushima 50』の浅薄を批判する

2011年3月。大地震に襲われた福島の原子力発電所では吉田昌郎所長(渡辺謙)や師長(佐藤浩市)らが暴走する原子炉に立ち向かう。だが電力会社本店の無能な上層部(篠井英介)や首相(佐野史郎)などが所長たちの足を引っ張るのだった。

高田文夫 × 伊藤克信 × 三沢和子 トークショー “森田芳光70祭” レポート・『の・ようなもの』(3)

【『の・ようなもの』の想い出 (2)】

高田文夫 × 伊藤克信 × 三沢和子 トークショー “森田芳光70祭” レポート・『の・ようなもの』(2)

【少年のころと青年時代 (2)】 三沢「渋谷に寺山(寺山修司)さんの天井桟敷があって、そこで森田(森田芳光)の自主映画をやってたんですね。森田ってのを見たほうがいいよって言われて。だけど本人に会ったのは、卒業して3年くらい経ってから」

高田文夫 × 伊藤克信 × 三沢和子 トークショー “森田芳光70祭” レポート・『の・ようなもの』(1)

23歳の落語家(伊藤克信)は風俗嬢のエリザベス(秋吉久美子)に「アル・パチーノに似てる」と言われて親しくなる。女子校の落研のメンバーや先輩(尾藤イサオ)と団地の天気予想クイズを行うと大好評で、そのメンバーのひとり(麻生えりか)ともつき合うよ…

河崎実監督 ロング・インタヴュー “『ギララの逆襲』顛末記。あるいは怪獣映画への異常な愛情。”(2009)(3)

■ 三島由起夫の「美しい星」を、 おバカ映画として撮りたいね!! 『ギララの逆襲』(『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』〈2008〉)は、興行的には不成功だったが、ベネチア映画祭に招待された。その功績を河崎監督は「こんなヤツ、他にいないでしょ?」…

河崎実監督 ロング・インタヴュー “『ギララの逆襲』顛末記。あるいは怪獣映画への異常な愛情。”(2009)(2)

■ ベネチア映画祭は、実相寺監督だって行けなかったんだから!! ——最終的に(『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』〈2008〉の)興行収入はどうでした?

河崎実監督 ロング・インタヴュー “『ギララの逆襲』顛末記。あるいは怪獣映画への異常な愛情。”(2009)(1)

『日本以外全部沈没』(2008)や『地球防衛未亡人』(2014)、『三大怪獣グルメ』(2020)などで知られる河崎実監督。その河崎監督が、初めて念願だった怪獣映画に取り組んだのが『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』(2008)である。

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(6)

【ビジュアル面と装幀(2)】 山根「経済的な問題ではなくてですか。書籍や雑誌でスチールを使うと1.3万円とられる」

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(5)

【本文レイアウト(2)】 瀧本「かな文字は詰めることができます」 鈴木「最初の見本組みでは作品名と本文との行送りを半行にしてるんですね。それを全部同じフラットな1行送りにしちゃった。メインタイトルとサブタイトルとみたいな階層を減らして、組版も…

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(4)

【シリーズ物の扱い】 瀧本「プログラムピクチャーのシリーズものはすごく重要で、しかし監督インデックスで扱っても作品の五十音順の配列にしても、どっちにしてもシリーズはバラバラになっちゃうと。どういうふうにシリーズが判るようにするかで議論しまし…

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(3)

【監督インデックスと作品解説(3)】 鈴木「2010年に原稿執筆が終わってたんですが、ぼくのところに舛田利雄が来たのは2010年(笑)。まだこんな大物が残ってたのか」 瀧本「申し上げにくいんですけどお願いした方に書いてもらえなかった項目がいくつかあり…

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(2)

【監督インデックスと作品解説(2)】 山根「ぼくが最初に呼ばれて、三省堂で鈴木さんとふたりで話したときは監督で仕分けるしかないと思ってました。すると編集部が牧野省三とか黒澤明とか書いたカードをつくってくれたんです。鈴木さんと会議室で、この監…

山根貞男 × 鈴木一誌 × 瀧本多加志 トークショー レポート・『日本映画作品大事典』(1)

100年以上の日本映画のデータを収めた大著『日本映画作品大事典』(三省堂)が22年の歳月を経て完成。編集は映画評論家の山根貞男で、ブックデザインは鈴木一誌が担当している。刊行を記念して山根、鈴木両氏と滝本多加志・三省堂社長によるトークショーが行…

別役実 インタビュー(2001)(2)

――一方で売れない劇はダメな劇だと思われる傾向もありますが

別役実 インタビュー(2001)(1)

以下に引用するインタビューは、昨年亡くなった劇作家の別役実が2001年に不登校や家族について語ったものである。90年代から2000年代にかけては不登校が社会問題として取り上げられることの多い時代だった。

井上陽水 インタビュー(2001)・「UNITED COVER」(5)

あやしいメロディー ――「誰よりも君を愛す」、「ウナ・セラ・ディ東京」これはまたどういう観点から。

井上陽水 インタビュー(2001)・「UNITED COVER」(4)

井上 どうしてそういう太平洋戦争、戦争が終わった直後の話が好きかっていうことを少ししゃべりたいんですけど。やっぱり特殊な状況だったんですよね、戦争に負けるとか、物がないとか。それから今までのシステム、いろんな制度、そういうものが一回崩壊して…

井上陽水 インタビュー(2001)・「UNITED COVER」(3)

――おいくつぐらいの頃なんですか。 井上 これはもう僕が小学校ぐらいの時? ちょっとはっきりしませんけど中学生ぐらいかなぁ。まあそれぐらいのところで。 で、これはもうお分かりいただけるかどうかわからないんですけど、「歌謡曲ぅー」っていう感じで僕…

井上陽水 インタビュー(2001)・「UNITED COVER」(2)

純愛? ――では、その選ばれた曲についておしえて下さい。 井上 「花の首飾り」、ザ・タイガースの。

井上陽水 インタビュー(2001)・「UNITED COVER」(1)

2001年、巨匠・井上陽水が初のカバーアルバム「UNITED COVER」を発表した。この2年前に陽水のベスト盤「GOLDEN BEST」が注目を集めていたけれども「UNITED COVER」も 万枚を売り上げるヒットとなり、21世紀初頭にカバーブームが到来(椎名林檎、徳永英明、つ…