私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

藤子不二雄A インタビュー「藤子不二雄Aが語る私と『ドラえもん』の50年」(1996)

1996年9月23日に漫画家の藤子・F・不二雄(藤本弘)先生が逝去した直後の、藤子不二雄A先生のインタビューを以下に引用したい(藤子A先生の発言に絞って引用)。 藤子A先生の自伝的な『まんが道』(小学館)を読むと、10代で富山から上京したころに藤子・F…

藤子不二雄A インタビュー “もう一人の藤子不二雄が明かすドラえもん創作秘話”(1996)(2)

(承前)僕らが連載を始めるときは、きちんと設計図を描くのではなく、いつもジャズの即興演奏のようなものでした。『ドラえもん』の場合も、一か月前に雑誌に出した連載開始の予告は、机の引き出しが開いていて、「来月、おもしろいものが飛び出すよ」とい…

藤子不二雄A インタビュー “もう一人の藤子不二雄が明かすドラえもん創作秘話”(1996)(1)

9月23日は、藤子・F・不二雄(藤本弘)先生のご命日である。亡くなられてから18年の歳月が流れた。以下に引用するのは、藤子・F先生の逝去直後の相棒・藤子不二雄A先生のインタビューである(藤子A先生の発言に絞って引用)。 A先生の『まんが道』(中公文…

砂嵐へようこそ!・『ポルターガイスト』『魔法少女ちゅうかないぱねま!』(2)

『ポルターガイスト』(1982)におけるテレビは災厄をもたらす疫病神であり、ラストでは棄てられる。だがその一方でテレビの世界と交信し合う次女(ヘザー・オルーク)の恍惚とした表情などを見るに、作り手がテレビを憎んでいるわけではなく不可思議な世界…

砂嵐へようこそ!・『ポルターガイスト』『魔法少女ちゅうかないぱねま!』(1)

若い人はもうご存じないかもしれないけれども、地上波のテレビがアナログ放送だった時代には、無数の白と黒の点がしゃーという音とともに現れるノイズ画面の流れることが頻繁にあった。いわゆる “砂嵐” である。無機質な画面と単調な音とは何となく無気味な…

三谷幸喜の “作家性” について・『国民の映画』

昨2013年には原作・脚本・監督を務めた映画『清須会議』が大ヒット、今年は作・演出を手がける舞台(再演含む)が目白押し、2016年には大河ドラマの脚本を担当することが発表されるなど三谷幸喜の人気ぶりは近年も相変わらずである。これほどの知名度を持つ…