2013-01-01から1年間の記事一覧
某氏よりいただいた映画バトン。暑さを吹き飛ばせ。 1.生まれて初めて映画館で見た映画 子猫物語 [DVD] 畑正憲 Amazon たくさんの動物を犠牲にしたという疑惑の映画。協力監督が市川崑なので、いま見ると字幕のフォントがもろに崑。
【小説版】 『河童のクゥ 6年目の夏休み』(2007)の公開から6年後の今年、脚本家の丸尾みほ氏と原恵一監督の共作で小説『河童のクゥ 6年目の夏休み』(双葉社)が刊行された。この小説版は双葉社からオファーがあったという。
【末吉裕一郎氏とキャラクター】
2007年に公開されたアニメーション映画『河童のクゥと夏休み』は、河童の子ども・クゥと平凡な少年とその家族の交流を描いて、内外の高い評価を受けた。
書き手が早く反応してはいけないですね 今度の地震を体験したわけではないし、地震そのものを書いているわけではありませんから、神戸のリアルな実態みたいなものをきちっととらえているかどうかというと、そんなことはないと思います。そういうことは時間を…
それらをストップするものは何かというと、ひとつは哲学だと思います。つまりそんなにスピードを速くしなくたっていいんだという哲学、家は古くて不便でもいいんだという哲学。そういうものが身についていればストップできますよね。しかし、なかなかそんな…
脚本家の山田太一先生の作品の底流にいつもあるのが時代や社会への批評意識である。描かれるのは “片隅” の出来事なのだけれども、常に時代が敏感に投影されている。 1995年に発表された舞台『夜中に起きているのは』についてのインタビュー(「週刊金曜日」…
【制作の背景】
今年5月から6月にかけてラピュタ阿佐ヶ谷にて、戦争をテーマにした官能映画特集というユニークな特集上映 “戦争と六人の女” が開催された。この企画は坂口安吾原作『戦争と一人の女』(2013)の公開を記念して行われることになったという。
【『ヒミズ』の脚色 (2)】 園子温監督は、『ヒミズ』(2012)の原作者の古谷実氏とは映画の公開時に会っていなかったという。
住田(染谷将太)は、借金を重ねて家に居着かない父(光石研)や使い物にならない母(渡辺真起子)に代わって、中学3年生にして家業の貸しボート屋を営んでいる。そんな彼に好意を寄せ、邪険にされてもおせっかいを焼く同級生の茶沢さん(二階堂ふみ)。ある…
小百合婦警(鈴木美司子)は「美しくロマンティックに死ななきゃ」と予行演習。幻想の中で、彼女はいつもの制服ではなくて、ブルカか羽衣のような美しい衣装を身にまとっていた。
昨今はテレビの特撮と言えば、仮面ライダーのようなヒーローものという位置づけになってしまったが、かつて1980代から90年代にかけて日曜日の朝に不思議コメディーシリーズと称して、ホームコメディ特撮が放送されていた。奇抜なストーリーと安い特撮が笑い…
【背景美術家 島倉二千六の軌跡 (2)】
【『フラバラ』の特撮現場 (2)】 『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』(1965)は、国内での公開後にアメリカ側の要請により撮り足されるという異例の事態となった。 中野「公開してるのに撮影してた。フランケンが水野久美を団地に訪ねていくと…
今年2014年はゴジラ60周年で、アメリカ版の公開も話題だが、そのゴジラシリーズと並行してかつて多数の怪獣映画が制作されてきた。その中の1本が『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』(1965)。
【老いのドラマ (2)】
【『男たちの旅路』と鶴田浩二 (2)】
脚本家の山田太一先生はキャリア40年以上の巨匠である。2013年はテレビ放送60周年になるが、その歴史の中で数多くの秀作を残してきた山田先生がご自身の仕事を振り返る講演会が3月22日にあった。
【ドラマについて (2)】 小学一年生ならこれを書いたりできるとか限定できる。でも年をとると男性でも女性でも差が出てくる。こうだ、とは言えない。複雑なものを捉えなくちゃいけない。すると社会科学もいいけど、広い意味での文学で捉えられるんじゃないか…
【時代の変化 (2)】
脚本家の山田太一先生は、昨2012年には『キルトの家』で健在を示した。2011年には小説『空也上人がいた』(朝日新聞出版)、小説・シナリオ集『読んでいない絵本』(小学館)の二冊を刊行(特に後者は出色だった)。今年1月には舞台『心細い日のサングラス』…
【回想の助監督時代 手塚昌明編 (2)】 小松左京が原作・脚本・総監督を務めた『さよならジュピター』(1984)は『スターウォーズ』(1977)に始まるSFブームのさなかに和製SFの決定版を謳った意欲作だが、完成作品はつらいものがあった。小松総監督の下、監…
【回想の助監督時代 大河原孝夫編 (2)】 長い助監督生活を経て、1991年にサイキックホラー『超少女REIKO』の脚本・監督を担当した。
【『誘拐』の俳優陣】 『誘拐』(1997)では渡哲也は30キロ以上の身代金を担ぎ、永瀬正敏は自転車でそれを運ぶ。画面を見ていていかにも苦しそうである。
大企業の重役が誘拐され、犯人はその身代金3億円の受け渡しのテレビ中継を要求。謎めいた指示で警察とマスコミを翻弄する犯人に、叩き上げのベテラン刑事(渡哲也)とアメリカ帰りの若手刑事(永瀬正敏)が立ち向かう。
【出逢いと『東京上空』(2)】
東京上空いらっしゃいませ。なんて魅力的な響きだろう(あ、そんなことない?)。まだ小学生だった若き日の筆者は、新聞のテレビ欄で映画『東京上空いらっしゃいませ』(1990)のタイトルを見つけて、その語感をいたく気に入った記憶がある(思えば、これが…
故・相米慎二監督の特集上映 “甦る相米慎二” にて上映された『お引越し』(1993)は、両親の離婚を経て変わっていく小学生女子・レンコ(田畑智子)を描いた傑作である。脚本は、映画『サマーウォーズ』(2010)やテレビ『夜行観覧車』(2013)などで知られ…
1993年に発表された故・相米慎二監督の映画『お引越し』は、両親(桜田淳子、中井貴一)を前に揺れる小学生女子(田畑智子)の心情と変容を描いて、公開直後からその年のベストワンと言われる評判であったという。筆者はこの度の特集上映 “甦る相米慎二” に…