2008/6/24 喜びと生きがいを
秋葉原の無差別殺傷事件。このコラムを読んでいる方の中には犯人と同じ年代の人も多いでしょうが、どう感じましたか?
どんな理由があっても殺人や傷害が許されるものではありません。しかし、犯人が発信していた携帯サイトの書き込みを読むと、この社会の在り方を真剣に考え直してみる必要があるように思います。若者が、自分の将来に簡単に絶望してしまうような社会が、いいわけはありません。
今度の事件の犯人だけが異常なのではないでしょう。不確実な身分に置かれて働いている若者の中には、不満を抱えている人も少なくないのではないでしょうか。最近週刊ヤングマガジンで始まった古谷実の新しい漫画「ヒメアノール」に登場するのも、そうした若者たちです。いや、若者でなくても、わたしの友人で派遣社員をしている五十代の女性は「犯人の気持ち、なんかわかるなー」とメールしてきました。
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