私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

満田かずほ × 小中和哉 トークショー レポート・『ダイゴロウ対ゴリアス』(3)

【初期ウルトラや円谷一の想い出 (2)】

 『ウルトラセブン』(1967)の後には、サスペンス『怪奇大作戦』(1968)がスタート。

 

小中「『セブン』から『怪奇』と、子ども向けでない方向へ行きますよね」

満田「子ども番組と思ったことはないよね。日曜日7時だったし。夕刊も休みで、事件が起きるとNHKのニュースに行っちゃう。平和であってほしいなと(一同笑)」

小中「怪奇も視聴率高いですけど、打ち切られちゃうんですね」

満田「視聴率がグラフにされちゃって」

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満田かずほ × 小中和哉 トークショー レポート・『ダイゴロウ対ゴリアス』(2)

【『ダイゴロウ対ゴリアス』について (2)】

 『ダイゴロウ対ゴリアス』(1973)は “東宝チャンピオン祭り” の枠組みでわずか10日間のみの上映だった。

 

小中「子どもだから気にしなかったけど、そうだったんですね。当時の円谷プロの認識としてはヒットしなかったということだったんですか」

満田「多分、東宝に(権利を)売っちゃってたんじゃないかな」

小中「興収はあまり関係なくて、下請け的に発注を受けたと。東宝チャンピオン祭りの中でもオリジナルの怪獣映画は1本だけで珍しい。10周年っていう節目だから、一さんが成立させたんですかね」

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満田かずほ × 小中和哉 トークショー レポート・『ダイゴロウ対ゴリアス』(1)

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 大食いの怪獣・ダイゴロウはみなに持て余される一方で、冴えない発明家(犬塚弘)や町のおじさん(三波伸介)、飼育係(小坂一也)、子どもたちにかわいがられていた。あるとき隕石に乗った宇宙怪獣・ゴリアスが襲来し、地球の危機にダイゴロウは立ち上がる。

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佐伯孚治 インタビュー “わが映画人生と組合体験” (2010)(4)

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 仕事を干されているあいだ、子供の学費が出せなくなって、印刷工場の夜勤をやったこともありました。大きな紙をそろえるのもうまくなったんですが、その現場の主任をやってくれと言われてやめました。それとTBSのラジオの構成台本も4年か5年やりました。最初は『チャターボックスS』っていう黒柳徹子がダジャレを次々飛ばしていく番組で、ダジャレが思いつかなくて苦労しました。総理府が提供した『クローズアップにっぽん』というのもやりました。

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