私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

広瀬仁美 × 田中規子 × 佐渡稔 × 村上利恵 × 小川輝晃 × 土田大 × 貴島康之 × 坂本太郎 × 日笠淳 × 竹本昇 トークショー レポート・『有言実行三姉妹シュシュトリアン』『忍者戦隊カクレンジャー』(2)

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【『有言実行三姉妹シュシュトリアン』(2)】

 『有言実行三姉妹シュシュトリアン』(1993)の次女役・石橋けい氏のビデオメッセージが流れた。

 

石橋「25年経ったいまも多くの方が『シュシュトリアン』を愛してくれていることが、本当に幸せです。自分が出れたこと、嬉しく思っています。撮影当時を振り返ると、私はまだ15歳で、現場に行くのが愉しみで仕方なかったです。とてもいい現場で、いまでも共演のみなさん、スタッフのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

 雪子お姉ちゃんと花子とは会えていないので、25年間の歴史を話せたらいいなと思います。これからも『シュシュトリアン』のことを忘れないでください」

 

 休憩を挟んで広瀬・田中両氏は花嫁姿で登場(『シュシュトリアン』のエンディング映像と同じ趣向)。介添えは、父親役・佐渡稔氏と日笠淳プロデューサーが。

 

佐渡「こんな(ラフな)格好で来るんじゃなかった。場違いだな。スーツだと熱中症になるんで、これで許してください」

O野「お父さんは刑事さんですから、現場の張り込み中に来てくださったんでしょうか」

日笠「きょうは田中規子ちゃんがいらっしゃるということで、参加させていただきました」

O野「現場のお父さん(坂本監督)、番組のお父さん(日笠氏)、リアルお父さん(佐渡氏)ですね(笑)」

日笠「この時間枠に私が入ったのは『じゃあまん探偵団 魔隣組』(1988)です。探偵団物を2年やって、別のことやれないかというのがあって、バンダイさんが女児玩具のものをやってみたいというのが大きかった気がします。『魔法少女ちゅうかなぱいぱい』(1989)が成立しまして、ある程度評価を得て、女の子ヒロインがつづきました」

O野「『魔法少女ちゅうかないぱねま』(1989)は、島崎和歌子さんが飲んだくれる前ですね(一同笑)」

日笠「あんなになるとは思いませんでした。度胸は当時から据わってた」 

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日笠「『シュシュトリアン』は、満を持して戦隊を抜くぞと。張り切って始めたんですけど、枠が終わっちゃいました。『シュシュトリアン』の人気がなかったからではなく、他の事情によるものです」

広瀬「ほっとする(笑)」

坂本「娘がいて、結婚したときのことを思い出しました。佐渡さんのお父さんの仕事は何だったかな」

佐渡「おまわりさんじゃなかった?」

広瀬「刑事さんだよ!」

佐渡「そういうシーンがほとんどなかった」

坂本「刑事って企画書にあったと思うけど、仕事してない。夫婦喧嘩してるから」

佐渡「彼女たちが変身してその場にいたことはあるけど、父親なのに自分の娘だって顔を見ても気がつかない。シュールですよ(一同笑)」

O野「スーパーマンの時代からそうです。メガネとっただけで気づくだろうと」

日笠「初期には私服刑事のかっこいいシーンもあるんですよ。最初はシュシュトリアンを敵視してるけど、途中でファンになっちゃう」

佐渡「そうだった(笑)」

日笠「本人たちは気づいてないけど、お酉様の魔法でお母さんと仲良くなったんですね。その割りに途中で喧嘩してたけど」

佐渡「おれが好きなのは…」

広瀬「銀ダラの煮付け!」

佐渡「今年に入って言われたんですよ、好物は何?って。何だったかな、金目鯛かなって。ずっと思い出せなくて、飲み屋から家帰ったとき銀ダラだ! 電話したら、“そんな高級な魚を”って(笑)」

広瀬「銀ダラつくる度に、お父さんの好物だって思います」

 

 フライドチキン男役・吹越満氏のビデオメッセージが流れた。「広瀬さん、お誕生日おめでとうございます」と語りかける吹越氏のバックは、何故かコインランドリー。 

 

吹越「いま広瀬さんと呼びかけましたけど、三姉妹は雪子ちゃん、月子ちゃん、花子ちゃんだったんで広瀬さんと言うのは初めてかもしれないですね。

 25年も経つとはびっくりしました。月子ちゃんの石橋けいさんとは、舞台と映画で夫婦役を2度やらせてもらいました。嬉しかったですけど、のちのち別れていくお話だったですが。雪子ちゃんや花子ちゃんとも別の現場で、夫婦や親子、会社の上司と部下とかでお会いするかもしれません。恋人同士、不倫関係とか(一同笑)。ぼくに襲われちゃうかも。そのときは厭がらないでください。あ、襲われるんだから厭がっていいです(一同笑)。

 いつか再会できたらいいですね。次の誕生日まで、幸せな1年でありますように。コインランドリーなんですが、意味はありません(一同笑)」

 つづいてETおばさん役・柴田理恵氏のメッセージ。

 

柴田「『シュシュトリアン』には貧乏な宇宙人の役で出ました。地球に出稼ぎに来て、あくどいことをして、自分の星に仕送りする。

 東映の不思議シリーズでは、いちばん最初に出たのが『勝手に!カミタマン』(1985)で、珍々亭のおかみ。出前の途中でタクアンが逃げ出して困るって役だったって気がします。タクアンを追いかけて、新宿の中央公園で水の中に入ってタクアンと喧嘩した想い出があります。坂本太郎監督でした(一同笑)」(つづく) 

ETおばさん見参

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