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飯島敏宏監督 × 古谷敏 トークショー レポート・『ウルトラセブン』(1)

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 いまも絶大な人気を誇る『ウルトラセブン』(1967)の放送開始から、今年で50周年。町田市の鶴川にて、50年記念の『セブン』上映会と飯島敏宏監督 × 古谷敏トークショーがあった。

 

 『ウルトラマン』(1966)の脚本・監督や『金曜日の妻たちへ』(1983)の演出などでも知られる飯島氏は、『セブン』では第38〜40話を監督。長年、町田市に住まれている。今年、新著『バルタン星人を知っていますか』(小学館)を上梓。 

バルタン星人を知っていますか?: ~テレビの青春、駆け出し日記~

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 古谷氏は、『ウルトラマン』ではウルトラマンスーツアクターを務め、『セブン』ではアマギ隊員役でレギュラー出演。会社経営に従事されていたが、近年は俳優としての活動を再開している。

 昨年の夏にも町田の同じホールで飯島 × 古谷トークが行われたが、2年連続であるとは思わなかった。昨年は『ウルトラマン』、今年は『セブン』の話が中心であった(以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください)。

 

 飯島監督の第39・40話「セブン暗殺計画(前後編)」、実相寺昭雄監督の第8話「狙われた街」と第43話「第四惑星の悪夢」の上映後に、飯島・古谷両氏が登場。日中は雨だったので、飯島氏は「大雨かと思って帽子をかぶってきました(笑)」。司会は高橋巖監督が務める。

 

飯島「誕生日が来ると85歳。そこから50引けば…。引き算くらいできますよ(笑)。そういう歳です」

 

【『セブン』について (1)】

 古谷氏は、『ウルトラQ』(1966)の第19話「2020年の挑戦」でもスーツアクターを務めた。この回の監督は飯島氏で“初顔合わせ”だけれども、古谷氏の顔は見ていないという。

 

古谷「『ウルトラQ』(1966)は、ぼくは素顔じゃなくて。飯島監督はぼくのこと知らなくて」

飯島「こういうのかぶっているときは、あまりお会いしてないです(笑)。こんな穴(のぞき穴)から見てるわけでしょ、ぼくらのこと」

古谷「TBSの演出家が撮ると聞いていて、テレビはぼくら映画人と別世界だと思っていました」

飯島東宝の俳優さんですからね」

古谷「(溝は)大きかったですよ。映画の価値が見た人数で決まる。でもテレビは何パーセントという数字で決まる。それが、ぼくとか桜井浩子さんとか東宝の連中には判らない」

飯島「映画は(売り上げが)いい監督にはボーナスが出るでしょ。テレビはサラリーマンで、数字がよくても給料は同じ。テレビのディレクターのときは女優さんに飯島ちゃんって言われるけど、東宝の撮影所で(映画を撮ったとき)は同じ女優さんに先生って言われる(一同笑)。そのくらい違う」

古谷「第一印象は素敵で洗練された、かっこいい方だなと。撮影所では監督もカメラマンも普通。でも赤坂から来た青年監督で、着てるものも履いてるものも洗練されていて」

飯島「(監修の)円谷英二さんは、テレビから来たぼうやがよくやるよって。息子さんの一(円谷一)さんがTBS映画部のひとつ先輩で、倅の友だちみたいな感覚かな。英二さんは特撮の神さまで、ぼくはアマチュアですね。

 ぼくは他の監督に弟子としてついて、いろはを教わったことがない。料理人の包丁をさらしに巻いてみたいに、どこの撮影所にも行きました。修行のつもりで。映画とテレビの違いは気にならなくて。

 監督になるつもりで会社(TBS)に入ったんじゃなくて、小説家になりたかった。でも食べられないから、ラジオドラマを書こうと思って。入ったらとりあえず、演出部にいなさいと。いまでも素人です(笑)」

 

 『ウルトラQ』『ウルトラマン』の後は、飯島氏は京都で時代劇『風』(1968)を撮っていた。それを中断して『セブン』の第38〜40話に登板する。今回上映された第39・40話は前後編。

 

飯島「一度外へ行って、京都で時代劇を撮ってたら呼び戻されたのね。それで帰ってきて、お手伝いしました。前後編で引きにして、下がり気味の視聴率を上げてくれと。判りやすく撮るっていうテーマで。『セブン』のことはよく判らないです」

 

 昼の上映では、前編も後編も導入部が同じなので子どもから「同じじゃないか」と突っ込まれたらしいが、飯島監督は「だからあれは1週空く」とコメント。

 カプセル怪獣ウィンダムが登場し、倒されてしまう。

 

飯島「呼ばれたときに、三輪(三輪俊道)プロデューサーにいろんな設定をお聞きして。ウィンダムはあるけど、誰も使ってくれないと。だから使ったんですよ。時代劇の前座ですね。ちょっと出て帰る。最近バルタン星人がそうなって、機嫌悪い(笑)」(つづく

 

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