私の中の見えない炎

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康芳夫 トークショー レポート・『ビオクラシー 福島に、すでにある』(1)

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 国際暗黒プロデューサーの肩書きで、ネッシー探検隊を組織したり、モハメド・アリアントニオ猪木の試合を仕切るなど、破天荒な活動で知られる康芳夫。現在は、かつて出版した沼正三家畜人ヤプー』(幻冬舎アウトロー文庫)の全権代理人も務める。

 多彩な人物たちを追った平井有太『ビオクラシー 福島に、すでにある』(サンクチュアリ出版)の中でも、「休みの日は寝て、世界の果てを考えていますね」という康は特に異彩を放っている。

 渋谷にて康芳夫氏と平井有太氏のトークショーが行われ、全編マシンガンのようなトークが展開。話題は八方に飛んだが、聞き手の平井氏がうまくコントロールしていた(以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください)。

 

「有太マンとはもう15年。新宿の、いまはなくなったコマ劇場の上のパーティー以来。きみがぼくのところに泊まりに来て、何だと思ったら、後で「スタジオボイス」の記事になってて。おもしろいインタビューで、それで彼を認識した」

ビオクラシー 福島に、すでにある

ビオクラシー 福島に、すでにある

 

 【モハメド・アリの想い出】

「ぼくはモハメド・アリを最初に日本に呼んで、ボクシングの試合をやったんですね。アリを極東に初めて呼んで、それにヒントを得たアントニオ猪木くんが5年後に呼んだ。そのときは弁護士も同じ人で、ぼくがマネージメントをやって。もう四十数年前。アリはドラフト問題でタイトル剥奪されてたんですね。タイトルなかったけどみなさん興奮して見てくれて、歴史に残る試合に残る試合になりました。

 モハメド・アリはISに尊敬されてる。亡くなる1年前に、アメリカ人が捕虜になったときも彼が乗り込んで、釈放された。今回もISと和解する声明を出す予定だったけど、病状が悪化して死去。痛恨でした。

 木幡(木幡和枝)くんという東京芸術大学名誉教授の翻訳家がいて、民主党内閣の翻訳顧問をやって、大江健三郎の通訳もやってる。芸大の名物・迷物教授で、本人は上智出身で、教え子に伊勢谷友介がいる。彼女も張り切ってくれたけど、アリが急に悪化して残念でした。

 アリが行ったら和解が成立したか? それは厄介だけど。葬儀はクリントンが委員長やって、ISからも弔電が来ましたね。公表されてないけど(笑)」

 

石原慎太郎について】

「(『ビオクラシー』に登場する)糸井(糸井貫二)さんはぼくより年上。秋山祐徳太子といっしょに1回会ったね。秋山とは長いつき合いで、パフォーマーとして名をとどろかせた人。石原慎太郎と都知事選に出て、もちろん落ちた。石原といっしょに落選(笑)。

 ぼく、英国のネス湖参院議員だった石原を隊長にして行って、世界中のマスコミからこてんぱんに叩かれた。(当初は)小松左京さんが隊長だったけど、慎太郎がおれがやるって。良識あるはずの国会議員が総大将で、エコノミックアニマルが金に飽かせてと」

平井「日本人の評判が世界的に悪い時期ですね」

「慎太郎は困っちゃって。結果、悪評でこれも落選の原因のひとつかな。ぼくもいろんなところで記事になったね」

平井「私が好きなのは、康さんが“天下の三島が(割腹したとき)ニューヨーク・タイムズは1/4ページ、自分は1ページ出た”と。康さんの功績を如実に表してる」

「東洋人ではぼくが初めて(笑)。

 50年前、大学生のとき五月祭の委員長やってて、これからの芸術について石原と武満徹岡本太郎に話してもらおうと。石原は芥川賞とって1、2年。ギャラはひとり500円払ったら、後で電話で怒鳴られて“武満と岡本と並んで500円だと!”って。その後仲良くなって。

 石原とは、息子といっしょのときに銀座で遭遇したよ。おい康!といきなり怒鳴る。10〜20万返せと。その前のネス湖の恨みもあるかもしれないけど、「石原慎太郎読本」っていうのを出して、彼は政治家に向かないから文壇に戻りなさいとぼくが書いたら、彼はかんかんに怒って。そこから微妙な関係に。だけど彼は政治家に向いてないです。猪瀬(猪瀬直樹)くんにその話をしたら、彼は石原(が都知事の)時代に副知事だったからあまり言わなかったけど。

 彼はストレートな人で、言わば日本のトランプみたいな男(一同笑)。悪意はないんですよ」

平井「大衆の心をつかむのがうまい」

「そうそう、うまい。都知事ならいいけど、中央政府の長、総理だったら外交問題とか大変なことになって挫折していたでしょう」(つづく) 

 

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