30度を超える猛暑の土曜日、ブックハウス神保町にて小原乃梨子氏とおはなしフェアリーズの朗読会が、いつも通り行われた。この日はかなりの酷暑だったけれども、メンバーは精力的に朗読していた。
筆者はここのところ毎月朗読会に通っているのだが、毎度午前中に用事があり、特に今月はそれが長引いたせいでぎりぎりで駆けつけた。筆者が到着したときにはちょうど始まる時刻で、小原氏をはじめメンバーがスタンバイするところだった。開始直前に小原氏は商品棚に目をやり、チェックしていた(おそらく今後のプログラムについて考えていたのだろう)。
小原「暑いのにようこそ。ちょっと空いていますね。先月はすごかったからね」
前回は超満員だった。今回はメンバーと子どもたちとに間隔があり、小原氏は子どもたちに「もっと前へどうぞ」と声をかけていた。
小原「いまフェアリーズって(アイドルの)方たちがいますけど、あの人たちは後よ。私たちは15年やってますからね(笑)」
前回の冒頭でも言われていたが、小原氏率いるフェアリーズの朗読会は、15年に渡って毎月行われているという。
小原「きのうは雷がなって、きょうは暑い。梅雨が明けたんですね」
- 作者: かがくいひろし
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そこで1冊目は、かがくいひろし『なつのおとずれ』(PHP研究所)。
2冊目は、田島征三『かとりせんこう』(福音館書店)。これは筆者も知っている絵本である。
小原「BGMは「カノン」です(笑)」
- 作者: 田島征三
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ここまでの2冊は、フェアリーズの若手の方々が朗読。つづいて、みなで童謡「うみ」を唄う。小原氏が「うみのうた、知ってるー?」と問うと、子どもたちは「知ってるー」と元気に反応。
小原「(歌詞に)出てくる数字を表してみましょう。脳トレになりますよ」
「うみ(3)はひろい(1)な おおきい(1)な
い(1)ってみ(3)たい(1)な(7) よ(4)そのく(9)に(2)」
そこで「いま1番から3番へ行ってた」と、2番をスキップしていたことを、ひとりの子どもさんが鋭く指摘。
- 作者: いわいとしお
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3冊目は小原氏がメインの、いわいとしお『うみの100かいだてのいえ』(偕成社)。小原氏が「荒木さん」と呼ぶと、店長の方がでかい絵本を運んできた。これは1メートル何十センチくらいある大型絵本で、その大きさに瞠目。いつもは、3冊目は小原氏が単独で読むのだが、今回は主人公が小原氏で他のキャラをみなで分担して朗読。
船から海へ落ちた人形の冒険物語で、「あーん」などという小原氏の台詞まわしは『ドラえもん』(1979〜2005)ののび太そのもの。小原氏は、アニメや吹き替えなどのテンションの高さに比べて、どちらかと言えば淡々と朗読している感があったが、この『うみの100かいだてのいえ』ではかなりの熱演で、聞いていて引き込まれた。
最後に歌を唄って終了。小原氏は「お母さんがた、暑いのにありがとうございました」と挨拶。引き上げる際に、近くの関係者に「きょうは私、がんばったよ」と話していた。暑いのに本当にお疲れさま(今回も何も買いませんでした。すみません、次回は何か買います)。
【関連記事】小原乃梨子とおはなしフェアリーズ 朗読会 レポート(2015年6月)
- 作者: 小原乃梨子
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