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私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

妄想族日誌(2015年5〜6月)

身辺雑記

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 どうして筆者の日常というのは、こうも冴えないのか。

 

 5月某日

 所用から帰って、ビールを飲みながら昨夜の『タモリ倶楽部』の録画をぼーっと見ていると、地震発生。震源小笠原諸島で、都内も比較的長く揺れて、ぎくりとする。

 天災があると、みなそのとき何をしていたか語りたくなるものらしい。20年前の阪神大震災の折り、当時の新聞・雑誌の連載コラムはこぞって“地震発生時に私は〜していた”とつづったと、斎藤美奈子読者は踊る』(文春文庫)は揶揄。斎藤の指摘は4年前の東日本大震災にも当てはまり、コラムやブログはみなそんなのばかりだった…。 

読者は踊る (文春文庫)

読者は踊る (文春文庫)

 

 

 6月某日

 先月、『ドラえもん』(1979〜)の主演声優を2005年まで務めた大山のぶ代氏の病状が報じられた後の2、3夜、筆者は酒浸りになって昔の『ドラえもん』を見まくるという、みっともない状態に陥っていた。落ち着いてからも少しずつ昔の作品を見直していき、『ドラえもん』の声優陣が吹き替えに集結した映画『武器人間』(2013)も見てみた(キャスティングしたら偶然『ドラえもん』のメンバーだったのだとさ)。

 『武器人間』は、アメリカ・オランダ・チェコの合作映画で、マッドサイエンティストによって武器を埋め込まれた人間たちが暴れるホラータッチの映画。昔の『ドラえもん』からスネ夫肝付兼太のび太小原乃梨子ジャイアンたてかべ和也、現行の『ドラえもん』からスネ夫関智一のび太大原めぐみジャイアン木村昴のび太のパパの松本保典の各氏が出演。予告編のナレーションは大山氏が担当。

 すごいグロなのかと覚悟していたらそうでもなく、全編横溢するバカバカしさと露悪趣味に笑ってしまう。『食人族』(1983)、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)、和製ならば『邪願霊』(1988)などホラー物によくある擬似ドキュメンタリー方式でつくられているが、第二次大戦中に撮られた映像という設定なのに画質が良すぎ、ノイズを入れるとかすればいいように思われた。

 『ドラえもん』の声優陣がいつもと違う設定で演じるというのは、名作童話をパロった22年前のシリーズ“ドラえもんめいさく劇場”を個人的に想起した。旧のび太の小原氏は『のび太の結婚前夜』(1999)を思わせる青年声で、旧スネ夫の肝付氏は科学者役でスネ夫そのまま(笑)。旧ジャイアンのたてかべ氏は4、5年前に大病されたゆえか、つらそうな声に感じられた。旧メンバーや現スネ夫関智一氏などベテランがうまいのは当たり前だけれども、現ジャイアン役の木村昴氏も軍人役を達者に演じていて感嘆(筆者はジャイアンの彼しか知らなかった)。現のび太大原めぐみ氏も、いつもののび太と同じながらも印象的で、やはり現行作品にも優秀な人材が揃っているのだなと素直に思う。 

  

 6月某日

 東京大空襲を描いたアニメ映画『うしろの正面だあれ』(1991)を、違法サイトで24年ぶりに見直す。

 それぞれの土地でくりかえし叩き込まれる戦争の惨禍というのはあるだろうが、東京の場合は1945年3月10日の東京大空襲。この大虐殺を扱った映画作品としては人形アニメ『猫は生きている』(1975)、実写映画『ガラスのうさぎ』(1979)や『戦争と青春』(1991)などがあり、筆者も幼いころにいくつか見せられた。『うしろの正面だあれ』は、エッセイスト・海老名香葉子の原作をもとに、下町で平和に暮らしていた主人公・かよ子(声:三輪勝恵)の一家が、かよ子と兄(声:野沢雅子)を遺して空襲で死ぬ悲劇を描いている。ラストで家族のまぼろしが現れ、主人公に別れを告げて虚空へ消えていくのは覚えていて、当時は涙したものだった。テレビ『パーマン』(1983)や映画『ユニコ魔法の島へ』(1983)などの三輪勝恵が好演している(筆者は三輪さんが好きです)。 

ユニコ 魔法の島へ [Blu-ray]

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 この映画のパンフレットでは、映画評論家・北川れい子が、前半に主人公が夢でおばけに遭遇するシーンは『となりのトトロ』(1988)、後半は『火垂るの墓』(1988)といった先行作品を連想させ、「秀れたアニメの長所を備えた」この作品は「万人必見の傑作」だと称揚。先行作品の「長所を備え」ているってのはパクリということで、この人はどこまでマジで書いているのだろうか。

 原作者の海老名香葉子は、初代林家三平の妻。弟子の林家しん平が妻の女優・桂木文と離婚する際、何故か海老名も離婚会見に出席し、泣き崩れる桂木をマスコミの前で容赦なく罵倒したという(桂木文三浦哲郎原作 × 相米慎二演出のオリジナルビデオ『愛しい女』〈1987〉に主演しており、それを見た筆者は桂木に好感を持っていただけに、後に会見のことを知って愕然となった)。やはり東京大空襲被災した作家の小林信彦も海老名は信用できないと記しており(『女優はB型』〈文春文庫〉)、脱税で摘発された板東英二のビジネスにも関わっているなど、海老名は実にうさんくさい。ちなみに海老名の娘は「金髪豚野郎」発言の泰葉で、さすが親子。

うしろの正面だあれ [VHS]

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 6月某日

 安保法制をめぐって議論紛糾、柏木由紀ゆきりん)の仲良し写真流出などネットのニュースを眺めていたら、個人的に面識のあった人ふたりが逮捕との報が目に飛び込んできて驚く(NHKのサイトに掲載されていた)。逮捕されたふたりの片割れは特にうさんくさい気がしたのでいかにもの感があり、周辺の人たちはどうしているかなと思わず嗤う。