◎『火宅』(1979)
能の舞台に材を取った、川本喜八郎の人形アニメ。男女の三角関係が壮絶な結末に…。この作品の他に『鬼』(1972)、『道成寺』(1976)など、川本作品は珠玉の名品ぞろい。
◎『女教師 汚れた放課後』(1981)
にっかつロマンポルノの代表的傑作。無実の罪で転落する中年男(三谷昇)の哀れな姿。
◎『時をかける少女』(1983)
あこがれの同級生男子の正体は…。SF青春ドラマの古典。幾度も映画化されているが、やはりこの1983年の大林宣彦監督版は外せない。
◎『台風クラブ』(1985)
台風の夜、学校にこもった中学生たち。嵐の中で踊り狂う彼らを待っていたのは…。相米慎二監督と言えばコレ(『セーラー服と機関銃』〈1981〉や『お引越し』〈1993〉もいいけど)。
◎『銀河鉄道の夜』(1985)
宮澤賢治の名作童話を、ネコのキャラ(ますむらひろし)でアニメ化。杉井ギサブロー演出と音楽(細野晴臣)の素晴らしさは忘れられない。
◎『螢川』(1987)
北陸を舞台に揺れ動く中学生を描いた青春ドラマ(そんなのばっかだよ)。螢が乱舞するラストに陶然…。
◎『火垂るの墓』(1988)
バブル絶頂の時代にこれをたたきつけるという姿勢には、ある凄みを感じる。 宮崎駿の陰に隠れがちだが高畑勲作品のあくの強さも相当なもの。
◎『となりのトトロ』(1988)
トトロやバスもいいが、サツキとメイもいい。
◎『その男、凶暴につき』(1989)
北野武監督が狂おしい暴力衝動をぶちこんだ衝撃の刑事ドラマ。中学生をボコる導入部から唖然となる。
◎『死んでもいい』(1992)
ドロ沼の三角関係を描く筋はありがちだが、映像感覚の素晴らしさと演技陣のよさで見入ってしまう。
◎『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)
超古代文明の残した2頭の生体兵器が復活、一騎打ちを繰りひろげる。リアル志向のSF怪獣映画。
◎『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995)
謎のハッカーを追う刑事たちが見たものは…。日本のアニメのひとつの到達点。
◎『(ハル)』(1996)
パソコン通信で出会った内気な男女(深津絵里、内野聖陽)。ネット時代を先取りしたクールなメロドラマ。
◎『CURE』(1997)
不可解な猟奇殺人を追う刑事(役所広司)たちが、おそろしい運命をたどる。底知れない不気味さを持つ傑作。
◎『がんばっていきまっしょい』(1998)
ボートにかける高校生(田中麗奈)たちを描く青春ドラマ(またか)。20回以上見ました(爆)。
◎『アカシアの道』(2001)
厳格だった母(渡辺美佐子)がアルツハイマーを発症。娘(夏川結衣)は揺れる。地味だが深い感動を呼ぶ作品。過小評価されすぎ。
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◎『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(2002)
前作(『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』〈2001〉)の高評価を受けて、クレしんの枠でシリアスな時代劇に挑戦した野心作。意外な幕切れには誰もが驚く!?
◎『ジョゼと虎と魚たち』(2003)
謎めいた車椅子の女性(池脇千鶴)の恋愛ドラマ。純愛ものではあるが、どろりとした後味も…。
◎『花とアリス』(2004)
ふたりの女子高生(鈴木杏、蒼井優)と振り回される先輩とのコミカルな三角関係。一見他愛ないのに、ラストは感動的。
◎『時をかける少女』(2006)
登場人物を大幅に変えてアニメ化。クライマックスの盛り上がりがすごい。
小学生くらいから映画が好きでかなり見たので、正直そろそろ飽きてきた気もする。名作映画のガイドみたいな本を開くと、まだ見ていないのもかなりあるが、それほど気が乗らない。新作の宣伝を目にしても、中高生だったときほど興味を惹かれない。年齢を重ねるとはこういうものか。次回は外国編です。