私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

ケチャップ!?・『ドラえもんプラス』(2)

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ライオン「おれはひじょうに腹ぺこだ。(…)お前のび太、うまそうだなあ」


 

 ふるえあがるのび太。でもキャップをかぶっているので、逃げられません。何でも言うことを聞かなくてはいけないのですから。ライオンは、彼に台所からバターを持って来させ、服を脱がせます。


 

ライオン「バターをぬれ。からだ中にたっぷりと」(これは別役実作品?)

 そしてのび太を、お皿の上に正座させて、


 

ライオン「いただきまあす

 


 のび太は泣き叫びます(当然だ)。

 

のび太ドラえも~ん

 


 颯爽とドラえもん登場かと思いきや……ライオンがつぶやくのでした。


 

ライオン「待てよ。(…)なにかものたりないと思ったら、おれ、ケチャップをかけないと食えないんだ」(あ?)

 


 そこで切らしていたケチャップを買いに行けと、ライオンはのび太に命じます。

 

のび太逃げられるわけないだろ。こんなもの、かぶってるんだもの」(キャップの威力。自分が食べられるための味つけキャップを買いに行くって…)


 

 店で、不思議そうなおじさん。


 

おじさん「ケチャップをそんなにたくさんどうするの?」


のび太体にぬるの



 一応ラストは後味よく終わるのですが(なぜ空き地にライオンがいたのかというと、飼い主が「育ちすぎたから捨てた」ためだと明らかに…)、スリリングな展開とブラックな笑いに満ちた怪エピソード。


 未収録のドラえもんには、他にも葬式ごっこ、人体バラバラ、人食い人種などもっと不謹慎なモチーフによる作品があるらしいですから、それらもぜひ“ドラえもんマイナス”とでも題して復刻してほしいものですね。

 

(P.S. 2009年より刊行の始まった『藤子・F・不二雄大全集』〈小学館〉により、『ドラえもん』の未収録作品は刊行された。「イイナリキャップ」は『ドラえもん』の2巻に収載されている。)

ドラえもん 2 (藤子・F・不二雄大全集)

ドラえもん 2 (藤子・F・不二雄大全集)

 

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