私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

野沢尚

野沢尚と麻生千晶・『眠れる森』“抗議” 事件(2)

「この数年、地道にやってきた仕事に少しずつ評価がついてくるようになった一方で、鋭くこちらを揺り動かしてくれる放送批評にめぐり逢いたいと切実に思うようになった」(「新潮45」1999年2月号)

野沢尚と麻生千晶・『眠れる森』“抗議” 事件(1)

テレビ『眠れる森』(1998)は全11回かけて謎を解くミステリードラマとして、当時大きな話題を呼んだ。かつての大映ドラマや近い時期の『家なき子2』(1995)など数か月の放送期間を経て犯人を突きとめるスタイルはあったが、謎解きを前面に謳うのは画期的だ…

奪う男と貴島誠一郎・『ずっとあなたが好きだった』『青い鳥』(2)

『ずっとあなたが好きだった』(1992)の最終話のラストシーンも蝶で、DVDソフトにも蝶が無気味にデザインされて作品のキービジュアルだが、演出家でも脚本家でもなく現場の美術スタッフ(島田孝之)の発案だったという。

野沢尚と山田太一・『烈火の月』『反乱のボヤージュ』

『破線のマリス』(講談社文庫)、『深紅』(同)などで知られる脚本家・作家の野沢尚。野沢はインタビューなどで同業の巨匠・山田太一への敬意を幾度も語っていて、ご両所が好きな筆者は何となく嬉しい気がしたものである。

野沢尚が選んだベスト映画

“日曜日には映画を殺せ”というサイトでは、さまざなな人びとの選ぶベスト映画が紹介されていて、こちらも真似してみたくなった。

野沢尚の仕事部屋・『書斎曼荼羅 本と闘う人々』

「IN POCKET」2000年10月号にて、作家の仕事場拝見のコーナー(「書斎曼荼羅 本と闘う人々」)に脚本家・作家の野沢尚氏が登場している(後に書籍化)。

野沢尚作品のラストの哀しみ・『恋愛時代』

シナリオライター・作家として活躍した故・野沢尚の小説作品『恋愛時代』(幻冬舎文庫)が、深夜ドラマ化されている。こってりした原作小説は軽めのタッチに改変されているが(脚本:藤井清美)原作の発表から20年近くを経ての映像化は、筆者のようなマニア…

野沢尚 インタビュー(1997)・『青い鳥』『破線のマリス』(3)

【シナリオと小説 (2)】

野沢尚 インタビュー(1997)・『青い鳥』『破線のマリス』(2)

【新作ドラマ『青い鳥』 (2)】 これは制作発表でも言ったことなんですけど、豊川(豊川悦司)氏が演じるのは平凡な男なんです。長野の特急が停まらない駅の駅員さん。非常に平凡な人生を送ってきた。それが人生をやり直したいと思う。とりたてて悲惨な日々を…

野沢尚 インタビュー(1997)・『青い鳥』『破線のマリス』(1)

脚本家・小説家の野沢尚氏が逝ってこの6月で丸10年。野沢氏は1997年に『破線のマリス』(講談社文庫)により第43回江戸川乱歩賞を受賞。その年の秋から、脚本を手がけたテレビ『青い鳥』(1997)が放送された。

野沢尚 インタビュー(1999)・『氷の世界』(4)

ストーリーを作るとき、僕は役の履歴書を細かく設定するんですよ。生年月日も含めてね。実はその生年月日に起こった事件が、後々の人間の人生を左右するということを毎回やってるんです。今回で言えば、竹野内豊くんが演じている主人公の英器の誕生日は大久…

野沢尚 インタビュー(1999)・『氷の世界』(3)

野沢尚没後10年企画(?)として以下に引用するのは「Zakki vol.1」(ビクターブックス)に収録された野沢尚氏のインタビュー記事である。

野沢尚 インタビュー “僕が脚本家と小説家を往きつ戻りつする理由”(1999)・『氷の世界』『破線のマリス』(3)

脚色とは原作を否定すること ――『破線のマリス』の映画化は長年の夢だったと聞きましたが(「『破線のマリス』は乱歩賞用に作ったプロットだったので、それを全部削ぎ落として、非常に純粋な、この話を考えついた時の。これが面白いんだという感じがよく出ま…

野沢尚 インタビュー “僕が脚本家と小説家を往きつ戻りつする理由”(1999)・『氷の世界』『破線のマリス』(2)

――その後も映画は書き続けてますよね?

野沢尚 インタビュー “僕が脚本家と小説家を往きつ戻りつする理由”(1999)・『氷の世界』『破線のマリス』(1)

以下に引用するのは「週刊SPA!」1999年11月17日号に掲載された故・野沢尚氏のインタビュー記事である。

野沢尚 インタビュー(1999)・『氷の世界』(2)

【かつてのテレビ作品】

野沢尚 インタビュー(1999)・『氷の世界』(1)

脚本家・小説家の野沢尚が世を去って今年で10年。多数の映画・テレビのシナリオを手がけ、江戸川乱歩賞を受賞した『破線のマリス』(講談社文庫)や『深紅』(同)など小説作品にも進出していて全く順風満帆に思えた野沢の突然の死は、大きな衝撃をもたらし…

鶴橋康夫監督 トークショー レポート・『魔性』(2)

【若き日々】 鶴橋「ぼくは新潟の村上出身で光のない暗い町でした。中央大学へ入ったときは、故郷に水洗トイレを持ってこようなんて思っていた」 樋口「監督にとって創作の原点のようなものは?」