私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

書籍

大石静 インタビュー 「私の“自分づくり”」(2005)

テレビ『トットちゃん』(2017)や『大恋愛』(2018)など、コンスタントに作品を送りつづけるベテラン脚本家・大石静。最近は、腸閉塞にかかっていたことを告白して話題になった。

君塚良一 インタビュー(2002)・『脚本通りにはいかない!』『ホーム&アウェイ』(2)

他者に対する根源的な信頼っていうのは成立するか、ということが、いつも、ぼくの作品のテーマです。だから、群像劇が多くなる。

君塚良一 インタビュー(2002)・『脚本通りにはいかない!』『ホーム&アウェイ』(1)

脚本家の君塚良一が映画のシナリオについて批評した『脚本(シナリオ)通りにはいかない』(キネマ旬報社)。ただべた誉めしているだけのものも混じっているが、的確に感じられる論考もあり、あなどれない1冊である。

高田宏治 × 伊藤彰彦 トークショー レポート・『笠原和夫傑作選』(4)

【笠原和夫の作家性 (3)】

高田宏治 × 伊藤彰彦 トークショー レポート・『笠原和夫傑作選』(3)

【笠原和夫の作家性 (2)】 高田「任侠映画はやむなくそういう世界に入ったけど、美意識を持っていたやったら受けたわけや。あの人の『博奕打ち 総長賭博』(1968)でも如実に出てますよ。血のつながりをぶち破るジレンマに目をつけて、書いた。肉親を殺すと…

高田宏治 × 伊藤彰彦 トークショー レポート・『笠原和夫傑作選』(2)

【笠原和夫の人間像 (2)】 高田「ぼくは戦後派というか半端で、終戦で11歳。笠原さんは幼年学校ですから、一応戦争体験があって私よりひと世代前。食べるために映画会社に入って書いて、ひばり(美空ひばり)ちゃんをやったり、やくざ映画を書いたり。やくざ…

高田宏治 × 伊藤彰彦 トークショー レポート・『笠原和夫傑作選』(1)

『仁義なき戦い』シリーズや『日本暗殺秘録』などで知られる巨匠脚本家・笠原和夫。

高村薫 インタビュー(2002)・『晴子情歌』(3)

Q:どうしても書けなくて、困り果てることはありますか? 書いてる途中の息抜きや気分転換にピアノを弾くことはありますか? また、最近、ご趣味の山登りはされているのですか?

高村薫 インタビュー(2002)・『晴子情歌』(2)

Q:『晴子情歌』は、高村作品初の、女性を主人公とした物語です。はじめて女性をじっくり描くときに感じた面白さ、難しさなどについてお話ししていただけますか? A:女性を描くことに関しては、自分が女性ですから、そんなに抵抗はありませんでした。むしろ…

高村薫 インタビュー(2002)・『晴子情歌』(1)

『マークスの山』(講談社文庫)や『レディ・ジョーカー』(同)、『地を這う虫』(文春文庫)、『冷血』(毎日新聞社)などで知られる作家・高村薫。

佐藤優 × パスカル・ペリノー × ヤン=ヴェルナー・ミュラー × コリン・ウッダード トークショー “台頭するポピュリズム、危機に瀕する民主主義” レポート (6)

【パネルトーク (3)】

佐藤優 × パスカル・ペリノー × ヤン=ヴェルナー・ミュラー × コリン・ウッダード トークショー “台頭するポピュリズム、危機に瀕する民主主義” レポート (5)

【パネルトーク (2)】 ミュラー「ここ数年、新しい政権が誕生しています。ハンガリー、ポーランド、ベネズエラ、トルコしかり。どのような名称で新しい政権を呼ぶか。独裁、専制ではぴたっとこないという感じがあるんじゃないでしょうか。ただ重要なのは用語…

佐藤優 × パスカル・ペリノー × ヤン=ヴェルナー・ミュラー × コリン・ウッダード トークショー “台頭するポピュリズム、危機に瀕する民主主義” レポート (4)

【パネルトーク (1)】 西村「政党政治の疲弊というのは、何が原因なのでしょうか?」 ペリノー「第2次大戦の後で代表制民主主義がつくり直された。さまざまな政党や組合、団体がつくられてきました。中間団体と呼ばれる、草の根と国家との仲介を行うものです…

佐藤優 × パスカル・ペリノー × ヤン=ヴェルナー・ミュラー × コリン・ウッダード トークショー “台頭するポピュリズム、危機に瀕する民主主義” レポート (3)

【ヤン=ヴェルナー・ミュラー氏 (2)】 ミュラー「ポピュリスト政権の特徴は、反政府勢力を排除するということです。裁判所やマスメディアが非難すると“いやいや、われわれは国民が選んだ人びとである、あなたは選ばれていない” 。賛同しない者は敵であると…

佐藤優 × パスカル・ペリノー × ヤン=ヴェルナー・ミュラー × コリン・ウッダード トークショー “台頭するポピュリズム、危機に瀕する民主主義” レポート (2)

【パスカル・ペリノー氏 (2)】 ペリノー「何故このような動きがあるのでしょうか。ジークムント・フロイトは、1930年に「文化における不安」というテーマで本を書きました。両大戦間にファシズムが台頭してきたのは、ヨーロッパの文化に不安があるからだと書…

梯久美子 講演会 レポート・『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(5)

遠藤(遠藤周作)さん、祐子(祖田祐子)さんと知り合ったことで、絶望して死ぬのでなくて次の世代に明るさを見出していたのではないか。

梯久美子 講演会 レポート・『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(4)

(自殺前年の手紙)2通に「睡蓮」という詩が書いてあったんですね。原さんの全集にも入っていないもので、完成度は高くないんですが、祐子(祖田祐子)さんのことが出てくるんですね。原さんの中には自分たちは3人グループだというのがあったんじゃないかと…

梯久美子 講演会 レポート・『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(3)

「夏の花」は冒頭に広島市内の奥さんのお墓参りに行ってるんですね。私も行こうと思って、原さんの歩いた通りの道を歩いてみたんです。お墓は白島というところにあるんですけど、家はそこの南ですが、本を見るとまっすぐは帰っていないんです。帰った通りの…

梯久美子 講演会 レポート・『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(2)

この本は書きすぎないことを自分に課したんですね。島尾ミホさんは過剰な人で、書く対象に引きずられると言いますか、私も過剰に書きました。原さんは寡黙な人で、多くを語らない。原さんのことを書くと、原さんっぽい本になりますね。 晩年、亡くなる2年ぐ…

梯久美子 講演会 レポート・『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(1)

ヒロシマ原爆を描いた「夏の花」で知られる原民喜。その知られざる素顔や生涯を扱った、梯久美子『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(岩波新書)は作家論・評伝として面白くまとまった1冊である。

原爆ムービー今昔談 80年代以降を振り返る・『父と暮せば』『鏡の女たち』 (2)

80年代に過剰なまでに供給された反動か、90年代に入ると原爆を描いた作品は激減。冷戦が一応終結して、核戦争の危機が去ったように思われたのもあっただろう。

原爆ムービー今昔談 80年代以降を振り返る・『この子を残して』 (1)

広島・長崎の原爆から73年。戦争を知らない世代が跋扈?する時世になって久しい。筆者も戦後の1980年代に生まれたひとりだけれども、原爆を学ぶという触れ込みで見せられたのが80年代につくられた映画作品群だった。そこから現在へつづく流れを概観してみた…

四方田犬彦 トークショー レポート・『親鸞への接近』(4)

法然は南無阿弥陀仏を10回言えば浄土に行けるという。親鸞は難しい修行はいらないという。それで行けると言われても、そんな簡単なことでいいんですか。弟子は“先生、ほんとにそんなのでいいんですか?”と。

四方田犬彦 トークショー レポート・『親鸞への接近』(3)

平塚らいてう研究家の方から四方田柳子について教えてくれと言われて何それ? 母に訊いたら“あなたも遂に知ってしまったのね”と(一同笑)。

四方田犬彦 トークショー レポート・『親鸞への接近』(2)

知っていることを知らない人に伝えるのでなくて、いま思いついたことを即座に伝えて、どんなふうに理解してもらえるか。『歎異抄』(角川ソフィア文庫)とかを読んでいると、親鸞と弟子たちの会話が興味深い。親鸞が「きみは私の言うことを信じますか」と言…

四方田犬彦 トークショー レポート・『親鸞への接近』(1)

『白土三平論』(ちくま文庫)や『「七人の侍」と現代 黒澤明再考』(岩波新書)、『ソウルの風景 記憶と変貌』(同)など膨大な著作・研究で知られる映画史家の四方田犬彦。彼が珍しく?親鸞についてつづったのが『親鸞への接近』(工作舎)である。

ロスト パラダイスの夏・『失楽園』の映画とドラマ (2)

(承前)小林信彦は「これはもう、パロディ的邪劇であり、考え方によっては、ずいぶん高級な遊びと見えなくもない」とドラマ版『失楽園』(1997)を総括(『コラムは誘う』〈新潮文庫〉)。

ロスト パラダイスの夏・『失楽園』の映画とドラマ (1)

閑職に追いやられて虚無感を覚える50代の久木は、年下の書道教師・凛子に魅せられた。家族がいる身でありながら不倫の愛にのめりこんだふたりは、情交を重ねる。

大江健三郎へのコメント(谷川俊太郎、立花隆、井上ひさし、いとうせいこう、河合隼雄)・『大江健三郎小説』

1996年に刊行された『大江健三郎小説』(新潮社)に、著名人5人が推薦コメントを寄せている。宣伝用の冊子に書かれたそれを、以下に引用したい。

大江健三郎 自作解説(1996)・『大江健三郎小説』

1994年にノーベル文学賞を受賞した2年後、大江健三郎の自選集『大江健三郎小説』(新潮社)が発売された。