私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

山田太一

山田太一の薦める本(1996・1998)

意外な人が意外な本を推薦していると、こんな本を読んでいるのかと面白い。以下に引用するのは、脚本家の山田太一氏が薦める本である。山田氏が古今東西の文学について答えているのは時おり目にするが、20年前の「文藝春秋」ではビジネスパーソンに薦める本…

山田太一 インタビュー“ドラマを書いて思い知るのは、自分を根拠にできない他者がぎっしりいるということ”(1998)(2)

生身の人間がむき出しになるのが家族

山田太一 インタビュー“ドラマを書いて思い知るのは、自分を根拠にできない他者がぎっしりいるということ”(1998)(1)

最近、脚本家・山田太一氏関連の資料をいろいろ調べていて、1998年秋のインタビュー記事(株式会社アイキューブのサイトにあったのを、かつてプリントアウトしていた)が出てきたので以下に引用したい。自身が身を置くテレビの世界や家族など他の媒体でも触…

“山田太一セレクション”刊行記念 山田太一 トークショー レポート(4)

【『終りに見た街』】 嘘八百の話って好きなのね。そういうの書きたいけど難しい。これは小説だけど『異人たちとの夏』(新潮文庫)、ありえない話ですけどやっぱり難しい。

“山田太一セレクション”刊行記念 山田太一 トークショー レポート(3)

【東日本大震災を扱った3作品 (2)】 3年後に1本書きまして、震災をいろんな局面で書いて、『時は立ちどまらない』(2014)ですね。(見る人がどう思うか)いつもはらはらしてます(笑)。

“山田太一セレクション”刊行記念 山田太一 トークショー レポート(2)

【『想い出づくり』】 (『想い出づくり』〈1981〉の発想のきっかけは)女は25過ぎると値が下がっちゃうっていうジョークでした。何てことを言うんだと、うちの娘はすぐ適齢期になるから、そんなこと言うやつ許せないと私憤で書いた(笑)。

“山田太一セレクション”刊行記念 山田太一 トークショー レポート(1)

先日、銀座にて脚本家の山田太一氏のトークショーが行われた。山田氏の代表作である『想い出づくり。』(1981)や『早春スケッチブック』(1983)のシナリオが“山田太一セレクション”として復刊(里山社)されていて、刊行を記念してのトークである。話題は…

山田太一講演会 “宿命としての家族” レポート(3)

【高齢化と家族の現実 (2)】 家族が負担だから脱ぎ捨てたいと思ってる。そういうときにもう一歩踏み込んで、結局ひとりで生きて死ぬことを覚悟して。だんだんつまり家族ってものが、リアルに考えると、こんなことしてたら壊れてしまうと思って別の道をさがそ…

山田太一講演会 “宿命としての家族” レポート(2)

【『想い出づくり』について (2)】 お嫁に行くのは若いのからなんて、それを笑いの種にして、いまだったら袋叩きですよ。じゃうちの娘は2、3年経つと売れ残るのか。そんなこと許せないと、私怨というか(笑)。この子たちを書いてみたいと思って。

山田太一講演会 “宿命としての家族” レポート(1)

花王芸術・化学財団のシンポジウム“しがらみときずな”が行われ、脚本家・山田太一先生の講演があった。花王財団は断続的にシンポジウムを行っていて、今回からは“家族”をテーマに3回シリーズで講演・トークを開催するのだという。

山田太一 トークショー レポート・『阿賀に生きる』(2)

ドキュメンタリーでもフィクションでも深く立ち入ってつくると、1回見ただけでは判らない。作者の思いのほうが多様で、佐藤(佐藤真)さん生きていれば、もっと深いことがひとつひとつのショットに込められてて。聞いたふうなことは言わないほうがいい(笑)…

山田太一 トークショー レポート・『阿賀に生きる』(1)

新潟・阿賀野川周辺に生きる人びと。年齢を重ねた彼らは、新潟水俣病の被害者家族でもあった。

山田太一講演会 “ドラマで振り返る昭和”レポート(4)

【『早春スケッチブック』について】 何を軸にして書こうか。(かつては)生き方を問うとか、本当はどうかを問う時代でした。いまはファンタジーや快いもの、現実はそうはいかないから夢を見たいって作品も多い。でもあのころは、観念的な部分での議論、進歩…

山田太一講演会 “ドラマで振り返る昭和”レポート(3)

【ホームドラマについて (2)】 (エッセイをヒントに書いた『それぞれの秋』〈1973〉では)課長になったとき、女房に遅すぎだと言われたと。奥さんは、会社が亭主を認めるのが遅いという意味で言ったけど、そういうふうにとってなくて恨んでた。

山田太一講演会 “ドラマで振り返る昭和”レポート(2)

【映画界からテレビへ (2)】 (木下恵介監督の)『楢山節考』(1958)を撮影していて、研修で1週間だけついたんですね。その後が(木下監督の)『この天の虹』(1958)。北九州の小倉にある八幡製鉄所の躍進っていうのかな、それを描く。働いている人たちを。…

山田太一講演会 “ドラマで振り返る昭和”レポート(1)

9月末、新宿にあるカルチャーセンターにて、脚本家・山田太一先生の講演が行われた。“ドラマで振り返る昭和”と銘打って、山田先生の代表作についての想い出が語られており、ファンは知っている話が多かったけれども、それほど大きくない部屋であったゆえか山…

野沢尚と山田太一・『烈火の月』『反乱のボヤージュ』

『破線のマリス』(講談社文庫)、『深紅』(同)などで知られる脚本家・作家の野沢尚。野沢はインタビューなどで、同業の巨匠・山田太一への敬意を幾度も語っていて、ご両所が好きな筆者は何となく嬉しい気がしたものである。

生誕100年 木下忠司の映画音楽(木下忠司 × 山田太一 × 松本隆司)トークショー レポート

500本近い映画音楽を手がけた作曲家・木下忠司。兄の木下恵介監督『女の園』(1954)、『野菊のごとき君なりき』(1955)などのほか、『人間の條件』(1959〜1961)、テレビ『水戸黄門』(1969〜2011)の主題歌「あゝ人生に涙あり」などで知られる。

山田太一 × 荒井晴彦 トークショー レポート・『無法松の一生』(3)

【寺山修司と山田太一】 山田太一先生と学生時代に交友のあった故・寺山修司との書簡集『寺山修司からの手紙』(岩波書店)が、昨年出版された。

山田太一 × 荒井晴彦 トークショー レポート・『無法松の一生』(2)

【『無法松の一生』の作品論 (2)】 荒井「(『無法松の一生』〈1943〉の)ラストのモンタージュがあいまいになってる。白井(白井佳夫)さんは、切られたことで笑顔に純化されてるって書いています。検閲の功罪の功じゃないかって」

山田太一 × 荒井晴彦 トークショー レポート・『無法松の一生』(1)

荒くれ者の人力夫・無法松と陸軍大尉の未亡人を描いた映画『無法松の一生』(1943)。主演は阪東妻三郎で、未亡人役は広島原爆で犠牲になったさくら隊のメンバーである園井恵子が演じている。脚本は、伊丹十三の父・伊丹万作。

岸惠子 × 山田太一 × 今野勉 トークショー レポート (2)

【岸惠子と台本】 岸「私は、台本に書き込みはしません。三田(三田佳子)さんは、台本は全部とってあって書き込みをされると。

岸惠子 × 山田太一 × 今野勉 トークショー レポート (1)

2月末、早稲田大学の小野記念講堂にて脚本アーカイブスのシンポジウムが行われ、脚本家の山田太一、岸惠子、演出家の今野勉の各氏が参加された。

山田太一 トークショー レポート・『夕暮れの時間に』(3)

小学5年生くらいで、8月15日の終戦を迎えました。戦時中に先生が、いま日本では原子爆弾というすごい兵器ができているという話をして、ぼくも興奮した。それでひとりでも多くのアメリカ人が死ねばいいと。教育のせいでもあるけど、アメリカが爆撃しに来るわ…

山田太一 トークショー レポート・『夕暮れの時間に』(2)

自分をつくった優秀な人は次の時代に合わせようとすると、自分を壊してしまう。自分をつくった人ほど、次の時代に適応するのが苦しい。こういう苦しみを味わって、『秋刀魚の味』(1962)をつくった。ぼくの老いとは関係ないけど、いろんな老いがあります。…

山田太一 トークショー レポート・『夕暮れの時間に』(1)

2013年にムック『山田太一 テレビから聴こえたアフォリズム』(河出書房新社)が刊行。その際に山田氏のエッセイ本の企画が生まれ、ムックの編集を担当した清田麻衣子氏(里山社)が中心となって進み、『夕暮れの時間に』(河出書房新社)に結実した。

山田太一講演会 “きれぎれの追憶”レポート(2)

【戦争について (2)】 最近、日本は素晴らしいって(あちこちで)言われてて、そうかな? 他の国が素晴らしいのと同じ程度に、日本も素晴らしいかもしれないけど。きょうも電車に乗っていたら、日本人の味覚は高度だってポスターがあって、それは日本人が好…

山田太一講演会 “きれぎれの追憶”レポート(1)

“夏の文学館 「歴史」を描く、「歴史」を語る”と題して、近代文学館の連続講演会が有楽町にて行われた。脚本家の山田太一先生の講演もあり、休みをとって聴講することに。

山田太一 × 三田佳子 × 嶋田親一 × 中村克史 トークショー レポート(3)

山田「(近年の脚本家軽視の流れを)憤慨しています(笑)。脚本家は自分の物語が書きたいからなったわけでしょう。小説家がマンガのノベライズを書けって言われているようなもので、20〜30代の大事な時期を賭けてるのに。しかもひとりっきりで、会社に入る…

山田太一 × 三田佳子 × 嶋田親一 × 中村克史 トークショー レポート(2)

山田太一脚本の『花の森台地』(1974)、『高原にいらっしゃい』(1976)、『緑の夢を見ませんか?』(1978)に、三田氏は出演した(『緑の夢』では主演)。 山田「『花の森台地』は、あのころ建て売りの住宅地が流行り出した。(建て売りが)売れないので、…